シクラメンのかおり

四季の花や風景に興味を持って写真を撮っていきたいと思っています。

冬の京都 円通寺 2

2007-01-27 15:19:17 | 風景

御水尾上皇が、修学院離宮に移る前に住んだ幡枝御殿の跡



今は臨済宗妙心寺派の寺院。上皇が造った客殿前は
庭一面に杉苔が広がる中に、石が組まれた枯山水の庭。
後方に見える比叡山。樹間を通して見る眺めの良さが。
ここの景色は四季それぞれに趣がある。初夏には、
満開のつつじが。秋には生け垣の左右にカエデの紅葉。



かつてこの庭の主であった御水尾上皇が
徳川幕府の圧力により、政治の表舞台から
退かざるを得なかった上皇は、この庭を眺めて
傷心を癒したと聞きます。



円通寺の前身は、御水尾上皇が造営した山荘、
幡枝離宮。当時この山荘は上.中.下の「御茶屋」と
呼ばれる三つの部分からなっていたそうで、上皇は
幡枝離宮から望む比叡の山を最上のものとして
「都の冨士」と呼んで、こよなく愛したと言われます。



やがて修学院離宮が完成すると、幡枝離宮はかつての
乳母で、隠棲していた文英尼公に下賜された。その後、
禅寺となり、霊元天皇の勅願寺と定められたそうです




円通寺の釣鐘

静かな気持ちの落ち着く処です。現代も人はすぐに
「切れる」たまには心を静かに禅の心をたまには持ちたい。