「怪しいお米セシウムさん」 東海テレビ番組中に不謹慎な表示
久しぶりに武田邦彦さんのブログを引用しました。
米の基準が決まったことを受けての記事です。
これまで、ほうれん草に始まり、こうなご、お茶、牛肉など、様々な食品が出荷停止に
なっていますが、やはり主食は他の食品よりも厳密に考えなくてはいけないでしょう。
事故以降に発生した食品の放射能汚染はいくつかの種類に分類されます。
ほうれん草などの野菜やお茶の汚染は放射性物質が表面に付着したもの。
この場合、洗う、煮る、皮をむくことによって放射性物質はある程度落とせるでしょう。
牛肉、魚は口から入って内側から汚染されたもの。この場合、洗って落とすことは
基本的にはムリ。煮物にしても汚染の程度はそれほど下がらないでしょう。
当然、米の場合は内側から汚染されていることになりますし、米がダメなら今後、
収穫される農産物は全て汚染されていることになるのでしょう。
主食である米は、口にする頻度が高く、牛肉と同じ規制値で言い訳が無いと思います。
7月20日、アンカーに出演した山本太郎氏が紹介したウクライナの基準値でも
穀類の基準値はその他の食品よりも厳しくなっています。
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武田邦彦さんは10~20Bq/kgを一つの目安として考えているようです。
しかし国にも生産者にも測定結果を開示する気は無いようで、消費者は産地を頼りに
手探りで米を選ばなくてはならないようです。
武田さんは「今後、米の基準値は下げられていくだろう」と書いていますが、
本当にそうなるのでしょうか。
テレビも「岩手の米は怪しい」と陰で言うのではなく、緩い基準値に問題があることを
広く伝えてもらいたいものです。
________________________________________
お米の500ベクレルとは?
新米の出荷時期が近づいて、「200ベクレル(いずれも1キロあたり)以上は警戒、500ベクレル以上は出荷停止」ということで行くようです。
お米の「500ベクレル」というのは安心できる数値でしょうか? まずは自分で計算してみます。
人間はザッと言って、一日に1キロの食材と2キロの水を飲んだり、直接的に接したりします。そして、{1キログラムの食材の中のベクレル}から{1年間に被曝するミリシーベルト}に換算するのは、1日、1キロの場合、非常に簡単で
ミリシーベルト=ベクレル÷100
です(これまで0.0072をかけていましたが、ヨウ素、セシウムだけ測定されていることなどから0.01としました)。
我慢できる限度は1年に1ミリシーベルトですから、100ベクレルが一応の目安になります。しかし、人間は食材だけから被曝するのではなく、空間からの外部被曝、呼吸による内部被曝、食材から、水からと少なくとも4つの被曝があります。
外部0.2+呼吸0.2+食材0.2+水0.2+その他0.2=1.0
で食材の上限を0.2としますと、ほぼ1キログラムあたり20ベクレルになります。
・・・・・・・・・
これに対して政府が「500ベクレルまで安全」と言っているのはなぜでしょうか? 日本人はお米を1日に0.164キロ食べることになっています。そこで、
500×0.164÷100=0.82ミリシーベルト
にもなります。つまり上限が1ミリですから、お米だけで0.82にもなってしまうので、とうてい「基準内だから幼児にも食べさせて良い」などという値ではないのです。
これは原発事故以後、政府が一貫してとっている態度で次の通りですが、困ったものです。
1) 国際勧告、国内法律を無視する(ごまかせればそれでよい)、
2) 国民に被曝を我慢させる(被曝しなければならない理由を言わない)、
3) お米だけしか食べないとする(縦割り行政)、
・・・・・・・・・
主食のお米にこのような緩い規制を長くすることはできないでしょう。規制値は500ベクレルから200へ、そして50程度まで下がると思います。でも、それを待っていられないので、私たちの自衛策としては、
1) 農家の方は500ベクレルのお米を出荷できないことをハッキリとした意志で示す(農家の方は国民を被曝させたくない)。
2) マスコミの人は政府の基準値を安全としない、
3) 一般の人はできるだけ古米を買っておく、
ということでしょう。静岡県はいち早く汚染度を測定しましたが、ベクレルを公表せず「安全宣言」だけをしています。
データというのは「最終判断」だけを示すのは不誠実で、データそのもの、その測定方法や根拠を示したのち、その人の最終判断を説明しないといけないのです。
「安全宣言」というのは実に国民をバカにしています。国民は自分や自分の子供の健康を守る権利があります。憲法にも「健康で文化的な生活」を政府は保証しなければならないのです。
政府はできるだけ早く500ベクレルを、少なくとも100ベクレル以下にする必要があります。
(平成23年8月4日 午前10時 執筆)武田邦彦
http://takedanet.com/2011/08/500_fdbb.html
___________________________________________
当ブログの武田邦彦さん関連記事まとめ(リンク集)
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/6a193f9b1db6fea5c154ce23cc3bb9db
久しぶりに武田邦彦さんのブログを引用しました。
米の基準が決まったことを受けての記事です。
これまで、ほうれん草に始まり、こうなご、お茶、牛肉など、様々な食品が出荷停止に
なっていますが、やはり主食は他の食品よりも厳密に考えなくてはいけないでしょう。
事故以降に発生した食品の放射能汚染はいくつかの種類に分類されます。
ほうれん草などの野菜やお茶の汚染は放射性物質が表面に付着したもの。
この場合、洗う、煮る、皮をむくことによって放射性物質はある程度落とせるでしょう。
牛肉、魚は口から入って内側から汚染されたもの。この場合、洗って落とすことは
基本的にはムリ。煮物にしても汚染の程度はそれほど下がらないでしょう。
当然、米の場合は内側から汚染されていることになりますし、米がダメなら今後、
収穫される農産物は全て汚染されていることになるのでしょう。
主食である米は、口にする頻度が高く、牛肉と同じ規制値で言い訳が無いと思います。
7月20日、アンカーに出演した山本太郎氏が紹介したウクライナの基準値でも
穀類の基準値はその他の食品よりも厳しくなっています。
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武田邦彦さんは10~20Bq/kgを一つの目安として考えているようです。
しかし国にも生産者にも測定結果を開示する気は無いようで、消費者は産地を頼りに
手探りで米を選ばなくてはならないようです。
武田さんは「今後、米の基準値は下げられていくだろう」と書いていますが、
本当にそうなるのでしょうか。
テレビも「岩手の米は怪しい」と陰で言うのではなく、緩い基準値に問題があることを
広く伝えてもらいたいものです。
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お米の500ベクレルとは?
新米の出荷時期が近づいて、「200ベクレル(いずれも1キロあたり)以上は警戒、500ベクレル以上は出荷停止」ということで行くようです。
お米の「500ベクレル」というのは安心できる数値でしょうか? まずは自分で計算してみます。
人間はザッと言って、一日に1キロの食材と2キロの水を飲んだり、直接的に接したりします。そして、{1キログラムの食材の中のベクレル}から{1年間に被曝するミリシーベルト}に換算するのは、1日、1キロの場合、非常に簡単で
ミリシーベルト=ベクレル÷100
です(これまで0.0072をかけていましたが、ヨウ素、セシウムだけ測定されていることなどから0.01としました)。
我慢できる限度は1年に1ミリシーベルトですから、100ベクレルが一応の目安になります。しかし、人間は食材だけから被曝するのではなく、空間からの外部被曝、呼吸による内部被曝、食材から、水からと少なくとも4つの被曝があります。
外部0.2+呼吸0.2+食材0.2+水0.2+その他0.2=1.0
で食材の上限を0.2としますと、ほぼ1キログラムあたり20ベクレルになります。
・・・・・・・・・
これに対して政府が「500ベクレルまで安全」と言っているのはなぜでしょうか? 日本人はお米を1日に0.164キロ食べることになっています。そこで、
500×0.164÷100=0.82ミリシーベルト
にもなります。つまり上限が1ミリですから、お米だけで0.82にもなってしまうので、とうてい「基準内だから幼児にも食べさせて良い」などという値ではないのです。
これは原発事故以後、政府が一貫してとっている態度で次の通りですが、困ったものです。
1) 国際勧告、国内法律を無視する(ごまかせればそれでよい)、
2) 国民に被曝を我慢させる(被曝しなければならない理由を言わない)、
3) お米だけしか食べないとする(縦割り行政)、
・・・・・・・・・
主食のお米にこのような緩い規制を長くすることはできないでしょう。規制値は500ベクレルから200へ、そして50程度まで下がると思います。でも、それを待っていられないので、私たちの自衛策としては、
1) 農家の方は500ベクレルのお米を出荷できないことをハッキリとした意志で示す(農家の方は国民を被曝させたくない)。
2) マスコミの人は政府の基準値を安全としない、
3) 一般の人はできるだけ古米を買っておく、
ということでしょう。静岡県はいち早く汚染度を測定しましたが、ベクレルを公表せず「安全宣言」だけをしています。
データというのは「最終判断」だけを示すのは不誠実で、データそのもの、その測定方法や根拠を示したのち、その人の最終判断を説明しないといけないのです。
「安全宣言」というのは実に国民をバカにしています。国民は自分や自分の子供の健康を守る権利があります。憲法にも「健康で文化的な生活」を政府は保証しなければならないのです。
政府はできるだけ早く500ベクレルを、少なくとも100ベクレル以下にする必要があります。
(平成23年8月4日 午前10時 執筆)武田邦彦
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