
エコドライブには、アイドリングストップが有効だといわれています。
マツダからもアイドリングストップ機能がついた車が宣伝、販売されていますから、
かなり効果があると思っている方も多いでしょう。
しかし、私の感覚では、アイドリングストップにはそれほどの効果はありません。
エアコンをつけた車内で休憩するなら別ですが、信号待ち程度の時間なら、
メリットはほとんど無いでしょう。
エンジンやエアコンなど、車両の不具合が発生する可能性もありますし、
せっかくのエコドライブの効果まで帳消しにする可能性もあります。
車自体に自動アイドリングストップ機能がついている場合は問題ないのですが、
手動でアイドリングストップを行なう場合、エンジンを止めていることを
うっかり忘れることがあるのです。人がやることですからしょうがありません。
その際、あわてて発進、加速すると燃費に悪影響を与えることはもちろんですが、
発進に手間取ったり、あせって安全確認を怠ったり他の車、歩行者にも迷惑を
かけてしまいます。
今回、エコドライブが原因で事故が起こってしまったようですが、ゆっくり発進、
ゆっくり加速するだけで、十分な効果が得られます。
エコドライブでは、ゆっくり加速しながら、『スピードをしっかり出す』ことが必要です。
くれぐれも自分本位ののろのろ運転で周囲に迷惑をかけないようにして下さいね。
【エコ運転注意!エンジン切るとブレーキ利かない】
14日午前7時半頃、静岡市駿河区の国道150号で、赤信号で停止した際にエンジンを
切る「エコドライブ」を実践していた静岡県焼津市内の男性公務員(48)の乗用車が、
下り坂で動き出して車7台と接触した。
静岡南署の発表などによると、男性はブレーキを踏んだが利かなかったため、2車線の
間をすり抜けようとして止まっていた先行車に次々と接触したという。けが人はなかった。
男性は本紙の取材に、「環境に配慮して、普段から停車したときはエンジンを切っていた。
サイドブレーキをかけていればよかった」と話している。
浜松市東区の遠鉄自動車学校によると、フットブレーキは油圧を利用しているため、
エンジンを止めた際は大きな力で踏み込まなければ利かないという。
担当者は「坂道であろうとなかろうと、車を停止させる際はフットブレーキと
サイドブレーキを両方かけるのが鉄則だ」と呼びかけている。
(2010年6月14日13時37分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100614-OYT1T00564.htm