MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

村上春樹氏の選ぶシューマン/ピアノ協奏曲 イ短調 作品54のアルバムより

2022-01-30 20:39:48 | 音楽夜話(クラシック)
隣は何を聴く人ぞ・・・ 村上春樹氏の5枚 ①


村上春樹氏の選ぶシューマン/ピアノ協奏曲 イ短調 作品54のアルバムより


BLUTUSの特集記事の中に、アルバム評が載っていて
おびただしい数のアルバムをお持ちでなおかつ複数回聴いてらっしゃるという
リスナーの鏡みたいな方だと思う。作家さんの文体も含まれるけど、
アルバム評がまたリスナーチックで好感が持てる。
村上氏の評はBLUTUSでご一読ください。




ヴィルヘルム・バックハウス


ケンプのライバル。3大ベートーヴェン弾きの一人。後は、ケンプとシュナ-べル。
その方のシューマン。1969年没。クラシックを聴き始めたころはもう故人だった。
紹介本には大家ということで紹介されてたし、音源も当時は多かったと思う。


詩情ありながらもそれに傾くことなく、バランスはいいのではないかと思う。
ヴァントの指揮も情に流れることなく、抑えもあり、ウィーンフィルも上質。
クールなロマンティシズムというか、ちょっと大人っぽい若者らしくないかも
しれないけれど、それもシューマン。


・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 op.54
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ギュンター・ヴァント(指揮)
録音1960年 
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ウィルヘルム・ケンプ


60歳の頃の演奏。自然体というか、作為的なところのない演奏。
昔、ケンプはバッハ演奏を聴いていた。ベートーヴェンとか有名なのだけれど
そちらはさっぱり聴いてない。シューマンの原盤はデッカなのだけれど、
ドイツグラモフォンの協奏曲集のセットに収録されてたりする。
モノラル期の演奏だけれど、デッカの収録にしてはパサついておらず
村上さんも書いていたが、ピアノの音がいいと思う。
こういう演奏は好きだ。


・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 op.54
 ロンドン交響楽団
 ヨーゼフ・クリップス(指揮)
 録音:1953年モノラル(セッション) DECCA音源


1953年3月26,27日 ロンドン、キングズウェイホール


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ディヌ・リパッティ


この人のBOXセットを持っていた。CDだったけど、
音源は限られているので、残ってる音源は聴いておけ
という感じだった。JAZZでいえば、パーカーの音源の様に
あるものは聴いて置くことみたいな感じだ。


ピアノを弾くために、音楽の神様に魅入られたようなところがある。
それでもファンは付いていくというようなところか。
ベルリン・フィルに行く前のカラヤンって、好きだったりする。
どこをと言われてもうまく説明できないのだけれど、いいなぁと
思わせるところがある演奏家。指揮者だと思う。後年のレガート
過ぎないところがいいのかもしれない。ここでも、木管歌わせている
けど、ほどほどの感触が心地よい。村上さんのリパッティに対する
コメントもブンガク的。モノラル時代の録音だけど、リイッシュー時の
扱いがいいのか、全体的に音がよかった。




・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 op.54
フィルハーモニア管弦楽団
ディヌ・リパッティ
ヘルベルト・フォン・カラヤン (指揮)
録音: 9-10 April 1948, London, UK


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スヴャトスラフ・リヒテル


大家の演奏はどことなくやはり説得力がある。
シューマンの若いころの力強さみたいなものも
感じられて、演奏者のエネルギーが迸っている
感じがする。スタッカートぽい音のつながりを
表に出しているようなところがあって、それが
スピード感を生んでいるのかもしれない。
フレーズの歌わせ方とか独特な質感がある。
でも、ロシアンピアにズムのリヒテルは、
あまり聴いたことなかったなぁ。


・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 op.54
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
スヴャトスラフ・リヒテル
ヴィトルド・ロヴィツキ (指揮)
録音: 1959, Studio Recording


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ラスト1枚 ルドルフ・ゼルキンのものは音源が見当たらなかったので聴けませんでした。
音源はNMLです。

音楽の泉 1月30日 シューベルト 「未完成」

2022-01-30 12:14:20 | 音楽夜話(クラシック)
音楽の泉 1月30日 シューベルト 「未完成」




今日の1曲がこれだった。何度もブログで書いているものの、
飽きない1曲。10代から聴き継いでいる。
2楽章しかなくても傑作。旋律が歌っているからかもしれないけれど、
染みてくる。長さも30分以内なので、それほどの負担でない。


未完成だけど完成されている1曲。これ以外の曲は未完成で完成されてる
曲をしらない。あたりまえか。


「交響曲 第7番 ロ短調 「未完成」D.759」
シューベルト:作曲
(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)クラウディオ・アバド
(25分18秒)
<ユニバーサル UCCG-1830>


途中でニュースが2回挟まった。要注意。







鯵の干物を美味しくフライパンで焼くには・・・2

2022-01-30 10:42:50 | 作ってみた。




鯵の干物を美味しくフライパンで焼くには・・・2


昨年9月に、ブログでアジの干物の焼き方のついて書いてみた。
旅館の朝に出てくるような皮のパリパリした身離れのよい
干物の焼き方はないものかと色々試行錯誤した。


今回は冷蔵の鯵の干物だった。前回は冷凍ものを使った記憶がある。
今回は冷蔵の鯵だ。
前回はホイル焼きにした。あのふっくら感は出るのだけれど、
ホイル焼きは皮のパリパリ感がしっとりしてしまい出ない。
惜しい!。


今日はクッキングシートを敷いて、フライパンを少し温めて
中火以下でじっくり焼くという方法にしてみた。


以前はなぜかどうしても火力が強めになり、皮がくっついたり
変に焦げたりした。


今日は、火は一定にしていじらない方向で、フライパンを温めて
火力は中火、フライパンの底面に火の先が当たるか当たらないか
位にして始めた。今日も身の方から焼き初め、じりじりいうのを
待った。どうも、以前からせっかちに早く焼けないかなという心理的
縛りがあったようだ。これがいけなかった。


中火から弱火だと、火力もそれなりだから時間がかかる。
それが待てなかったのだ。短気は損気だったりする。


今日はジューシーで皮がぱりぱりしている干物を焼くという目的が
あるので、急ぐことは厳禁になっている。そこまで意識しないと
ダメだったわけだ。(>_<)。


5分くらい焼いて、ちりちりいうし、裏返してみた。クッキングシートにも
ついてこず、綺麗にはがれて、裏返せた。よっしゃ~!。
なんだかテンションが高い(笑)。


皮の方も5分程度焼いて、火を止めた。はがしてみると、
綺麗にはがれて、くっつかず皿に盛れた。鬼おろしでおろした
大根おろしにしょうゆをかけて出来上がり。温かいうちに
食す。おぉ、身ばなれよく、ジューシーで皮がぱりぱりしているそれだ。
上手くいきました。火加減と焼き時間。ポイントです。




次回からは冷蔵のひものは、この方法で干物を焼いていくことにしよう。