
16日はます・森尾・広田金沢市議の皆さん、尾西さんとご一緒に金沢中央市場に伺いました。ロシア
貿易に従事していたときには、朝のセリにも立ち会ったこともある懐かしい場です。水産会社2社と
青果会社1社の代表の方との懇談の場に。
「急速な円安で輸入品に影響が出ています。金沢自慢の回転ずしもそうです。市場は量の安定確保と
供給が至上命題ですから大変です」「青果も関税率よりも今の為替変動が大変、単価が確実にあがっ
ています。TPPにはJAさんと同様反対の立場です」「聖域なきは前提ではないと言われているの
でこれからの交渉が大事では?」との質問があったので、持参した「TPP交渉への参加は日本をアメ
リカに丸ごと売り渡すことになる」の共産党の見解の新聞コピーをお渡しして、アメリカとの事前交渉
で、聖域確保の保証は全くなく、むしろアメリカの要求まるのみになっていること、さらに食の安全や
公共事業など非関税障壁にもアメリカルールのおしつけあることなど説明しました。
「エエ!そんなことになっているんですか?勉強しなくちゃ、食の安全は消費者の最大関心事、私らが
扱うものはチェックを要求できるけど、外食産業なんかわからんしなー」。話は原発被害の東北隣県
からの水産物や青果物にも。風評被害で安値で出荷せざるを得ない、さらには生産とりやめの伝統品
もあるとのこと、「原発の罪は大きいですな」と。

地域でのミニ集いでアベノミクスの暴走の被害の例に、能登小木港のイカ釣り停止をあげています。
燃油を多く使うイカ釣り、25tクラスでも年間1000万の油代、これが投機による原油高と円安
が加わり、10%の上げで100万の負担、これ以上の負担はかなわないと全国いっせいの休漁とな
ったのです。これから大型船の漁がはじまり、業界では頭を抱えておられました。
あるご婦人が「うちの主人、イカの塩辛好きなんだけど、先月298円だったのに、この間は253
円よ。そういえば豊漁といわれたイワシも値段下がってないわね、どうしてかしら」食卓にもどんど
ん影響がでています。

時々お邪魔する金沢港の「いきいき魚市」夕方で閉まっていましたが、漁船がずらり、同じ金石港の
船見団地前にもボートがずらりとならんでいました。