
新緑の山中温泉まで家族で足をのばしました。漆器まつりが開催中で若い職人さん
がろくろを回しています。実は、ロシア協会での今年の出版物のテーマは「食と器
の文化」と職人の技で、私は、酒づくりで宗玄酒造さんに取材のお邪魔し、能登漆芸
職人では資料と市役所からのヒアリングで執筆、技能者の育成の項では九谷焼など
とともに、山中塗調べたのです。
山中には、県立挽物轆轤(ひきものろくろ)技術研修所があり、ろくろを使って木地
を加工する、山中漆器の技術を磨く場があり、全国で唯一の技術を専門的に学べる
研修施設があると知りました。県内だけでなく、全国から若い人たちが研修し、
卒業後は、自立する人や地元作家に弟子入りする人もいるということでした。
昔のミシンみたいに足でバランスをとりながら一本の木からお椀をつくる工程の
一部を若い作家さんに見させてもらいました。

傍では、所狭しと山中漆器が直売されています。木のぬくもりを求めて、お気に
入りのお椀と箸を買うことに。泉質自慢の総湯で温まり、隣でやっていた「森光子
」さんの資料館をのぞき、彼女の一生を係りの方から説明も受けました。山中は、
妻が加賀市役所勤務時代に、仕事で訪れた馴染みの場所で、偶然昔の友人にもばっ
たり、「参議院選挙ごくろうさま」とお声もかけていただきました。妻に感謝感謝。

毎年、この時期は別所でたけのこ料理を楽しんでいるのですが、今年は裏年で量
が少ないのです。タイミングよく間に合いましたので、いただきました。山菜天
ぷらや蕎麦もついた豪華メニューでした。帰りに、取り立ての筍を買い、妻は
さっそくその日のうちに下ごしらえです。