goo blog サービス終了のお知らせ 

前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

福井商工会議所と懇談しました。「もんじゅ」経費にごまかし、会計検査院が指摘。

2011年11月15日 | Weblog
昨日は、西村たかじ市長予定候補、山田和雄常任委員とともに、福井商工会議所の宮崎和彦理事・事務局長と懇談しました。

わたしたちから、TPP問題や福島原発事故をうけた日本共産党のとりくみなどを説明しました。

宮崎氏は「自由貿易を推進する必要がある」としつつ、「会社の利益としてまわされるだけで従業員の利益にならない面もある。頭をひねる必要がある」と述べました。

また雇用問題では、「手に職もつ人を応援することが必要です。コミニケーション能力だけを評価していてもだめではないか。厚生労働省のメニュー通りの就労支援は改善が必要」と語りました。円高によって主要企業の「海外移転」がすすむ懸念も話されました。

原発問題では、原発は必要、としつつも「核廃棄物の課題が解決されていない。人間が廃棄物を1万年も管理する仕組みは現実的ではない」と。

まったくその通りで、「トイレなきマンション」と言われて久しいわけですが、この状況のまま、原発をつくりつづけることはやめなくてはなりません。

大きな意見の相違はあるわけですが、率直な意見交換ができて気持ちのいい懇談でした。ありがとうございました。



              ★



NHK・・・・・福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」の研究開発費は、毎年、予算段階の金額が公表され、昨年度までの総額はおよそ9265億円に上っています。

ところが会計検査院が実際にかかった支出を調べた結果、およそ1兆810億円だったことが分かり、「もんじゅ」の開発を進めている日本原子力研究開発機構に対し支出についても公表するよう求めました。

「もんじゅ」の研究開発費について日本原子力研究開発機構は、毎年、予算の金額を公表していて、昨年度までの総額はおよそ9265億円だとしています。
しかし会計検査院は、予算の金額は実際に支出された金額と異なるとして、決算書や台帳などから実際に支出された研究開発費の総額を調べました。

その結果、もんじゅの建設などの事業費がおよそ9153億円、人件費がおよそ438億円、固定資産税がおよそ358億円など、総額はおよそ1兆810億円に上ることが分かりました。この中には、茨城県東海村にある試験施設の建設費や維持費およそ830億円も含まれていますが、「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故のあと、平成12年から工事が止まったままで再開の見通しは立っていません。

会計検査院は、ことし3月の原発事故のあと、政府が「エネルギー基本計画」の見直しを進めるなか、正しい経費を公表するとともに工事が止まっている試験施設の活用方法を検討するよう求めました。これについて日本原子力研究開発機構は「今後は人件費や固定資産税など支出した総額についても公表する。また、試験施設の活用については早期に結論が得られるよう関係機関と協議していきます」とコメントしています。

公共政策が専門で日本大学の有川博教授は「今後の原子力発電をどうすべきか検討しているときに、かかった費用の正確な数字が示されないと正しい政策判断ができなくなるおそれがある。原子力発電を巡る議論は、税金など国民の負担にも関わる問題だけに、日本原子力研究開発機構はホームページなどを通じて実際にかかった費用を国民に公表すべきだ」と話しています。・・・・・・




巨額の税金を投じた「もんじゅ」にかかった総額は?小さくみせようとしていたのでしょうか。

以前も問題になりましたが、政治家への接待や自治体への寄付など、原発利益共同体維持のための不透明な支出も根絶しなくてはなりません。