すべては愛する宗像のため

福岡県宗像市在住、井上正文のブログです。

地区長訪問の御礼

2007年04月05日 | 青年会議所の活動
3月29日(木)、社団法人宗像青年会議所が設営をさせていただきました九州地区協議会会長訪問に際しましては、大変ご多忙のところをご出席いただき誠にありがとうございました。



開催地の直前理事長として、まずはJC関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

また、筑後JCの永延直前理事長と浮羽JCの鑓水直前理事長からはお酒の差し入れを頂戴し感激したしだいです。

越本隆志君の記念講演「あきらめない心」(写真下)にはJCメンバーだけでなく、宗像高校の生徒の皆さんや荒井かおりさん・水田めぐみさんにもお越しいただきました。



当日の私は来訪メンバーの皆さんのご案内や乾杯の音頭や挨拶廻りという役どころでした。

ですから越本隆志君の講演会や植村地区長始め地区役員の皆さんのプレゼンも聴くことができました。

今回の越本隆志君の講演は、真摯な彼の人柄が良く表れた心に響く話であったと感じました。

また、植村敏満地区長のお話(写真下)はとても解りやすく、親しみやすい内容でした。

 

越本君も植村会長も次代を担う若い世代に向けてお話をしてくれました。

今回初めて越本君の講演や植村会長のお話を聴いた若い世代の皆さんは、とても良い刺激を受けたことでしょう。

 

そんな若い世代の皆さんが、来年は九州地区や日本JCに出向してみよう、LOMで役が廻ってきた時は出来る限り頑張ってやってみようと、そんな風に思っていただけたのではないでしょうか。



そうであれば幸いです。

最後に、本事業の実行委員長を務められた松尾幸主顧問、本当にお疲れさまでした。

沖ノ島を世界遺産に(その2)

2007年04月05日 | 沖ノ島を世界遺産に!
3月18日(日)、宗像市主催の講演会「沖ノ島を世界遺産に」。

以下は吉村作治氏の講演「世界遺産から見た世界遺産」からの引用です。

世界遺産とは?

世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する世界遺産条約が1972年にユネスコ総会で採択された。
日本は1992年に世界で126番目に加盟。
現在全国50カ所以上が世界遺産の申請を望んでおり、沖ノ島はその中で暫定リスト候補の候補である。

4年前にゼロから始めた運動が、たった4年で候補の候補まできた。
次は候補になるしかない。
さらにその次は暫定リスト、そうしてまたその次に世界遺産になる。



世界遺産にはどんな種類があるか?

文化遺産・自然遺産・複合遺産。
自然と人間の融和というものが文明の最大のテーマ。
それを崩しているから環境問題が起こる。

日本は複合遺産がゼロ。
熊野古道なんて確実に複合遺産であるべきだが環境庁は厳しい。
富士山は今度暫定リストになったが文化遺産としてである。
富士山の富嶽信仰は文化ではあるけども、でもどう考えても富士山は自然遺産のはず。
実際、何回も富士山は自然遺産で登録申請しているが却下されている。
それはトイレの問題。
残念だがこれも日本人のモラルハザード。
だから皆が浄財を出してトイレを整備すればいいのです。
それができていないから富士山は文化遺産。

世界遺産、誰がどうやって決めるのか?

まず各国の政府がリストをユネスコに申請します。
その時に一番大事なのが市民のサポート。

今までどちらかというと宗像の市民は積極的ではなかった。
JCも今はかなり頑張ってくれているから成績表(優・良・可)でいうと「可」くらいです。
これを「良」くらいにはもっていかないといけない。

ユネスコの世界遺産センターでチェックし暫定リストに載ると現地調査が入ります。
そして、世界遺産委員会ビューロー会議というのがあって世界遺産委員会に諮る。

暫定リストも順番があり一年に申請は一件だけ。
発展途上国は年に2~3件で、日本のような先進国は1年に一件だけの申請。

暫定リストの決め方は?

日本では文化庁と環境省が選定を行うが、今迄どうやって決めてたのか不明瞭だった。
今はとてもフェアになった。
去年、候補を受け付け、3~4ヶ月の議論の末、今年1月に暫定リストに載せる候補を4つ決めた。
その暫定リストの候補に沖ノ島は入れなかったけど、候補の候補になった。
だから状況としては「可のマイナス」くらい。
これを「可のプラス」に転じて「良」までもっていってもらいたい。

現在の暫定リストは鎌倉・彦根城・平泉・石見銀山。

先日、日本で最初に世界遺産になった姫路城で講演した時に言ったこと。
それは世界遺産になるのも大変だが、なった後で一番大切なのは市民の世界遺産への関心。
だから世界遺産になる前にみんなが一生懸命にならなければならない。

特に世界遺産になると観光客がたくさん来ます。
それで今、知床の人が困っています。
ゴミが3倍に増えてしまった。
観光客の人がゴミを捨てそうになったら、持って帰りなさいよと市民が言わなきゃいけない。

実際、観光客が来れば市の財政が潤うかってそんな甘くない。

それよりも市民の誇り・国民の誇りにすること。

世界遺産には負の遺産というのもあります。
日本にも原爆ドームがあります。
アメリカはこれにすごく反対した。
だけど人類で二度と原爆を許すまじということで、原爆ドームが世界遺産になった。

何故、宗像が世界遺産なのか?

世界文明に共通する太陽信仰の関連性。
天照大神(あまてらすおおみかみ)の三人のお姫様がやってきた。
そして沖津宮・中津宮・辺津宮の三つに分かれて、その3人の姫神が10月1日に集まる。
それがみあれ祭。
つまり、これは太陽信仰なんですね。

日本は海に囲まれた島国ですが、これだけ壮大な海の祭りは他にない。
この祭りのために漁師さん達は操業をやめる。
これは何億円もの損失です。

しかし、神様のために殺生をせず、日頃の御礼を神様に申し上げる。
これが誇りでなくて何ですか。

お金じゃないんです。
心がちゃんとそれを示している。

沖ノ島を中心とした宗像の遺跡を世界遺産にしなくて、日本の誇りは取り戻せないというのが私の考えです。

以上、吉村作治氏の講演からの引用でした。

沖ノ島といえば、5月27日(日)に沖津宮現地大祭が斎行されます。

これに先立ち、(社)宗像青年会議所・宗像大社氏子青年会・むなかた観光協会・玄海未来塾の有志で、沖ノ島清掃奉仕を今年も行います。
清掃奉仕は4月24日(火)の予定です。

沖ノ島を世界遺産に(その1)

2007年04月05日 | 沖ノ島を世界遺産に!
3月18日(日)、早稲田大学客員教授でサイバー大学学長の吉村作治氏の講演が宗像ユリックスで開催されました。



その講演内容を紹介致します。

演題:世界遺産から見た宗像大社
講師:吉村作治氏
以下、吉村作治氏の講演からの引用です。
今日の会合は、沖ノ島を中心とした宗像の関連遺跡を世界遺産にする運動の事実上の旗揚げとなります。

日本の世界遺産というのは行政主導。
何故なら観光目的が一番多いからです。

しかし宗像の場合は観光ということよりも日本の誇り・日本の文化の発祥・日本文化の源泉とかそういうものなのです。

今年4月に開校するサイバー大学に日本初の世界遺産学部を作ったのも、本気で「沖ノ島と関連遺産群」を世界遺産にするためです。



今から4年前には沖ノ島については知りませんでした。

宗像は読めない漢字ということで知っていました(笑)。

北九州市に研究室を持った頃に沖ノ島のことを知り、宗像大社の行事に参加し、国宝展の応援をするようになり、沖ノ島にも行き、以来みあれ祭は毎年参加しています。

そういうことで4年前には宗像では誰も世界遺産なんて知らなかったのです。
最初にJC(宗像JC)に集まってもらった時も「何じゃそれは?」って言われ、当時の宗像大社宮司に世界遺産の話をしたら「今のままで結構です」と言われました(笑)。

今は大社の宮司さんも一生懸命やってくださっていますが、市民の皆さんが運動を起していかねばならないのです。

私の講演をただ聴いているだけじゃだめなんですよ(笑)。

市民の皆さんが主役。
皆さんが市役所を突き上げ、皆さんと市役所が宗像大社を突き上げ、一丸となって学術調査とか資金とか政治的なこととか進めていかなくてはいけない。
私・吉村作治がやるのではなく、宗像の皆さんが走らないからしびれを切らしてやっているのです。

本当に価値があります。

日本一です。

皆さんは気が付いていない。
東京の人が東京タワーに上らないようなものです。

宗像の誇りではなく日本の誇りなんだから。

吉村作治氏は沖ノ島は日本の誇りであり、沖ノ島を世界遺産にするということが日本の誇りを取り戻すことなのだと力説されました。

そもそも世界遺産とはどういうものなのでしょうか?

次回は吉村作治氏の講演の中から「世界遺産とは何か」を紹介致します。