今日は福井まで日帰り出張でした。特に車で行く必要もなかったので久しぶりに電車を利用しての出張、やっぱり電車は楽です。(^o^)
名古屋からは「特急しらさぎ」が便利です。ちょうど二時間、のんびりしますねぇ。以前と比べると特急車両もよくなって本当に快適な旅でした。
車での移動と違って電車は暇です。ということで耳には亜矢ちゃんの歌が一杯詰まったオーディオを、更に目では単行本の文字を追っかけることに・・・。
おまけにその単行本はというと以前亜矢友さんから贈っていただいていた近松門左衛門の世話浄瑠璃三編、心中物・犯罪物集です。現代語訳付きで読みやすく、また歌を聞くのとは違った感動というか興奮を味わえます。これまでに一度サッと流し読みしていたのですが、今日は時間をかけて読みました。何せ電車の中は暇でしたから。(^o^)
ということでとっかかりは「冥途の飛脚」です。これはいわずと知れた「梅川・忠兵衛」の恋の逃避行の物語ですが、クライマックスは何と言っても「新ノ口村への道行」の段です。
その恋の道行、追っ手の目をかいくぐって逃げて行く道中から始まって、やっとの思いで村にたどり着き、忠兵衛の年老いた親父と、人目があって名乗り出ることのできない忠兵衛に変わって梅川とが交わす嫁と舅の感動溢れる会話、何もかも察しの付いている親父。
この辺りは亜矢ちゃんの「梅川」には出てこない部分ですが、胸が詰まります。傾城(けいせい、けいせん。遊女。この場合は梅川)にうつつをぬかし、年老いた親父や村の衆にも迷惑をかけている息子を憎いと思う反面、それでも親子の情愛とは深く、有り難いもの。
「憎いやつとは思へども 可愛うござる」。これぞ親の愛情の極致か。
歌の中での最大のクライマックスである「お役人様ぁーーッ!」の叫びの部分は逆に短くまとめられています。
やっとの思いで二人が裏口から無事逃れていったのを聞いて安堵する親父の孫右衛門、しかし喜びもつかの間「二人が捕まったぞ」のおふれ。それを聞いて気を失わんばかりの孫右衛門。
そんな親父の姿を見て忠兵衛は嘆き悲しむばかり。今はお縄をかけられて引き立てられて行く自分たちの有様に梅川も泣き崩れます。
しかしここで「おや?」と思うことが・・・。
歌の中では「お父上の嘆きが目に入り 忠兵衛さまはあの世へ行けません」と梅川が忠兵衛の目隠しをお役人にお願いしていることになっていますが、原作では「私は死刑は覚悟の上ですが、親父のあの嘆きだけが私が冥途で成仏できるかどうかのたった一つの傷害、心残り。自分の顔を包んで下さい。お情けです」と忠兵衛が言っていたのでした。(ガーーン。そうだったのか)
しかしそこは作詞の妙、あの「お役人様ぁーーッ!」の心の底から絞り出すがごときの叫びを亜矢ちゃんに、、、じゃなかった梅川に言わせたところが何とも憎い! だからこそ素晴らしい盛り上がりに仕上がりました。
原作を読んだ後で聞く島津亜矢の「梅川」、胸が締め付けられるほど感動しました。車窓を流れる景色がなぜか滲んでいましたネェー。(^o^;
名古屋からは「特急しらさぎ」が便利です。ちょうど二時間、のんびりしますねぇ。以前と比べると特急車両もよくなって本当に快適な旅でした。
車での移動と違って電車は暇です。ということで耳には亜矢ちゃんの歌が一杯詰まったオーディオを、更に目では単行本の文字を追っかけることに・・・。
おまけにその単行本はというと以前亜矢友さんから贈っていただいていた近松門左衛門の世話浄瑠璃三編、心中物・犯罪物集です。現代語訳付きで読みやすく、また歌を聞くのとは違った感動というか興奮を味わえます。これまでに一度サッと流し読みしていたのですが、今日は時間をかけて読みました。何せ電車の中は暇でしたから。(^o^)
ということでとっかかりは「冥途の飛脚」です。これはいわずと知れた「梅川・忠兵衛」の恋の逃避行の物語ですが、クライマックスは何と言っても「新ノ口村への道行」の段です。
その恋の道行、追っ手の目をかいくぐって逃げて行く道中から始まって、やっとの思いで村にたどり着き、忠兵衛の年老いた親父と、人目があって名乗り出ることのできない忠兵衛に変わって梅川とが交わす嫁と舅の感動溢れる会話、何もかも察しの付いている親父。
この辺りは亜矢ちゃんの「梅川」には出てこない部分ですが、胸が詰まります。傾城(けいせい、けいせん。遊女。この場合は梅川)にうつつをぬかし、年老いた親父や村の衆にも迷惑をかけている息子を憎いと思う反面、それでも親子の情愛とは深く、有り難いもの。
「憎いやつとは思へども 可愛うござる」。これぞ親の愛情の極致か。
歌の中での最大のクライマックスである「お役人様ぁーーッ!」の叫びの部分は逆に短くまとめられています。
やっとの思いで二人が裏口から無事逃れていったのを聞いて安堵する親父の孫右衛門、しかし喜びもつかの間「二人が捕まったぞ」のおふれ。それを聞いて気を失わんばかりの孫右衛門。
そんな親父の姿を見て忠兵衛は嘆き悲しむばかり。今はお縄をかけられて引き立てられて行く自分たちの有様に梅川も泣き崩れます。
しかしここで「おや?」と思うことが・・・。
歌の中では「お父上の嘆きが目に入り 忠兵衛さまはあの世へ行けません」と梅川が忠兵衛の目隠しをお役人にお願いしていることになっていますが、原作では「私は死刑は覚悟の上ですが、親父のあの嘆きだけが私が冥途で成仏できるかどうかのたった一つの傷害、心残り。自分の顔を包んで下さい。お情けです」と忠兵衛が言っていたのでした。(ガーーン。そうだったのか)
しかしそこは作詞の妙、あの「お役人様ぁーーッ!」の心の底から絞り出すがごときの叫びを亜矢ちゃんに、、、じゃなかった梅川に言わせたところが何とも憎い! だからこそ素晴らしい盛り上がりに仕上がりました。
原作を読んだ後で聞く島津亜矢の「梅川」、胸が締め付けられるほど感動しました。車窓を流れる景色がなぜか滲んでいましたネェー。(^o^;