「島津亜矢」に魅せられて

大ファンの島津亜矢さんのことを中心に、日頃思うことなどを

冥途の飛脚

2008-05-28 22:38:07 | 躍動
今日は福井まで日帰り出張でした。特に車で行く必要もなかったので久しぶりに電車を利用しての出張、やっぱり電車は楽です。(^o^)

名古屋からは「特急しらさぎ」が便利です。ちょうど二時間、のんびりしますねぇ。以前と比べると特急車両もよくなって本当に快適な旅でした。

車での移動と違って電車は暇です。ということで耳には亜矢ちゃんの歌が一杯詰まったオーディオを、更に目では単行本の文字を追っかけることに・・・。
おまけにその単行本はというと以前亜矢友さんから贈っていただいていた近松門左衛門の世話浄瑠璃三編、心中物・犯罪物集です。現代語訳付きで読みやすく、また歌を聞くのとは違った感動というか興奮を味わえます。これまでに一度サッと流し読みしていたのですが、今日は時間をかけて読みました。何せ電車の中は暇でしたから。(^o^)

ということでとっかかりは「冥途の飛脚」です。これはいわずと知れた「梅川・忠兵衛」の恋の逃避行の物語ですが、クライマックスは何と言っても「新ノ口村への道行」の段です。
その恋の道行、追っ手の目をかいくぐって逃げて行く道中から始まって、やっとの思いで村にたどり着き、忠兵衛の年老いた親父と、人目があって名乗り出ることのできない忠兵衛に変わって梅川とが交わす嫁と舅の感動溢れる会話、何もかも察しの付いている親父。

この辺りは亜矢ちゃんの「梅川」には出てこない部分ですが、胸が詰まります。傾城(けいせい、けいせん。遊女。この場合は梅川)にうつつをぬかし、年老いた親父や村の衆にも迷惑をかけている息子を憎いと思う反面、それでも親子の情愛とは深く、有り難いもの。
「憎いやつとは思へども 可愛うござる」。これぞ親の愛情の極致か。

歌の中での最大のクライマックスである「お役人様ぁーーッ!」の叫びの部分は逆に短くまとめられています。

やっとの思いで二人が裏口から無事逃れていったのを聞いて安堵する親父の孫右衛門、しかし喜びもつかの間「二人が捕まったぞ」のおふれ。それを聞いて気を失わんばかりの孫右衛門。
そんな親父の姿を見て忠兵衛は嘆き悲しむばかり。今はお縄をかけられて引き立てられて行く自分たちの有様に梅川も泣き崩れます。

しかしここで「おや?」と思うことが・・・。
歌の中では「お父上の嘆きが目に入り 忠兵衛さまはあの世へ行けません」と梅川が忠兵衛の目隠しをお役人にお願いしていることになっていますが、原作では「私は死刑は覚悟の上ですが、親父のあの嘆きだけが私が冥途で成仏できるかどうかのたった一つの傷害、心残り。自分の顔を包んで下さい。お情けです」と忠兵衛が言っていたのでした。(ガーーン。そうだったのか)

しかしそこは作詞の妙、あの「お役人様ぁーーッ!」の心の底から絞り出すがごときの叫びを亜矢ちゃんに、、、じゃなかった梅川に言わせたところが何とも憎い! だからこそ素晴らしい盛り上がりに仕上がりました。

原作を読んだ後で聞く島津亜矢の「梅川」、胸が締め付けられるほど感動しました。車窓を流れる景色がなぜか滲んでいましたネェー。(^o^;

扇風機を活用

2008-05-19 17:58:39 | Weblog
昨日の日曜日、壁掛け扇風機を掃除した。去年の夏の働きを終え、秋になり気温が徐々に下がってくるにつれ活躍する機会が段々と少なくなって、つい最近まで壁に掛かったまま夏から冬の間の埃をかぶったままになっていた。根が不精者故、冬になって使わなくなったからといって掃除をしてカバーを掛けておくというような手入れはしたことがない。(^o^; いよいよ初夏を迎え風呂上がりなどにちょっと体を冷ましたいと思う日が出てきだしたということであわてて掃除をした。

最近は環境問題、特に地球温暖化対策として温室効果ガスの排出量をできるだけ減らそうということで、我が家でもできる限り電力使用量の多いエアコンの使用を少なくしようと思っている。

蒸し蒸しする程度の時はまずは団扇を使う。それでも追いつかない時は扇風機。そしていよいよという段になって初めて、やむなくエアコンのスイッチを入れる、ということにしている。(つもり)

それにしても「地球『温暖化』」とか「『温室効果』ガス」というネーミングにはちょっと違和感があるところである。これだけ地球規模としての大きな問題になってきているにもかかわらず呼び名に緊迫感が感じられない。『温暖化』とか『温室効果』などという言葉から受けるイメージとしては私には段々住み心地がよくなって快適な環境になりつつあるのではないかとさえ感じられる。ここは思い切って『地球高温化』とか『環境悪化ガス』というマイナスイメージの強い言葉に替えてはどうかと思う。

しかし元々水俣病やイタイイタイ病などの公害病患者認定に際しても非情なほどに冷たい国ですからねー。わざとマイルドな言葉に置き換えているのでしょうか。
それにしては『後期高齢者』とか『終末期医療』など、高齢者の方の、人間の尊厳に関わるものには礼を失した、思いやりのカケラもない言葉遣いを平気で行っているようですがねえ。
霞ヶ関や永田町には日本の優秀な頭脳が結集しているはずと思っていましたが、こうしてみると国語力はたいしたことないかな?(というより人間味の問題?)

余韻に浸って

2008-05-14 18:26:20 | 躍動
4月から5月に掛けては忙しく過ごしました。(当然御足の方も)。
まず4月5日は亜矢ちゃんの明治座公演3日目で、4日の夜から夜行バスで出発して築地市場経由の明治座観覧後再び夜行バスで戻るという強行軍、歩くのもよく歩きました。

そして13日は「ファンの集い」、12日から出発してファンの集い終了後寄り道なしで帰宅。またまたよく歩きました。

26、27日は関島さんの「さくら道バスツアー」に参加、5月に入って2、3日は御園座公演です。その間に芝刈り工事(?)などもあってもうフル回転でした。ウーン、御園座以外はよく歩いた。

さすがにゴールデンウィーク中は、多少仕事はあったというものの適当に流して疲れをとることにしました。あまり(まったく?)やる気も起きなかったということもありますが・・・。(^o^)

まあその全ての日々が貴重な思い出として残りました。感動有り、腹の底からの爆笑有り、また大いに癒される時間ありで、まさに天に感謝し、勿論亜矢ちゃんにも、亜矢友の皆さんにも、関島さんにも、関島ファミリーの皆さんにも、そしてあの上高地の素晴らしい空気と景色にも、全てに感謝したい気持ちです。

ということでここ当分はこの素晴らしかった日々を頭の中で反芻しつつ、まだまだ色あせることのない余韻に浸りきっている毎日です。

「でも仕事はきっちりしているんですよ」・・・ と言いたいところですが、時々はポカ~ンとしていたり、つい口元が緩んでいたり(まさか涎までは垂れてはいないはずですが)、何とも締まらない顔と精神状態です。

何時になったら覚めてくるんでしょうか。冷めてくるんでしょうか。
でも、覚めたくない。冷めたくない。この幸せな気分いつまでも・・・。(^o^) へらへらへら・・・

ビスタは遅い

2008-05-11 12:17:31 | Weblog
「さくら道バスツアー」道中記が一段落したので昨日からパソコンのメンテナンスを少しやっている。
以前から使っているXP仕様の方は不要ファイルやレジストリの削除、常駐ソフトの整理、断片化したディスクのデフラグと多少のメモリー設定の変更で済ませた。ゲームソフトや不要ソフトはもう殆ど削除してあるので、これ以上は速くなりそうもないかなと思っている。メモリーを1Gに増やせばもう少しよくなるかも知れないが費用対効果(CP)が得られるかどうか。

今年初めに手に入れたVISTA搭載機は、新機種発表後にいわゆる型オチになったものを買い求めたのでメモリーを1Gしか積んでいない。当初から懸念していたがやはりVISTAを動かすには1Gでは無理のようだ。パソコンの起動もソフトの起動も全体の操作がモタモタしていて使えない。主に現場に持ち歩いて使いたいのでこの「遅さ・(動きの)重さ」は我慢の限界を超えている。

結局1Gのものを2枚買うことに・・・。14,000円の出費はちょっと痛手。(T_T)
その上で、不要ソフトや不要な機能(エアロやリモート機能など)をオフにし、尚かつSP(サービスパック)1を導入してみた。

結果は・・・ 大成功。かなりの速度向上を得ることができた。これなら使い物になりそう。
こやつはノートなのにテンキー付きキーボードということで気に入っている(富士通)。これから活躍してもらわねば・・・。

屋台の虫干し

2008-05-08 19:07:34 | 躍動
綺麗な景色と美味しい空気に包まれた河童橋すぐ際の五千尺ホテルや河童食堂といういかにも「上高地!」という名前の施設にも別れを告げていよいよ下山、高山に向かいます。
下山といっても高山市でも標高560mほどの高さにある町ですが、上高地は五千尺といいますから約1500mあり、1000m近くも下っていきます。さすがに耳が圧迫されてくるのがわかります。

高山では関島さんのお知り合いの方が我々を待ち受けて下さっていました。さすがに地元、早速限定情報を教えていただきました。春の高山まつりで活躍した屋台の虫干しが終わり、これから格納庫にしまうところだそうで、「滅多に見ることができないものなので見に行きましょう」と案内して下さいました。こんなに間近まで近寄れるなんてホントにラッキーでした。一般のツアーだとそのような場面に出会うことなどまず考えられません。感謝!です。最後にバスを見送って下さり、「この次も連絡頂ければ地元のレアなポイントを案内します」と・・・。楽しみです、また来ようという気になります。(^o^)

郡上でも地元の酒屋さんのご主人という方がお見送り下さり、「この次も来られる時は是非とも連絡を下さい」ということでした。まあこのツアーは行くところ行くところで色んな方が待ち受けて下さっていてとても楽しいですねー。

そういえば桜の縁で静岡県浜松市から車で駆けつけられた方もいました。映画監督の神山征二郎さんを含めて、これまで関島さんの素晴らしい人柄に触れた沢山の方々がこの「さくら道バスツアー」に注目しておられるのがよくわかります。

最後にここまで7年間、このツアーを続けるために毎年多大なエネルギーを注いでおられます世話役のT田さんに感謝をしつつ、この稿を閉じることにいたします。有り難うございました。

河童橋

2008-05-07 23:50:19 | 躍動
なにしろ上高地を訪れるのが初めてで、特に予備知識を仕入れたわけでもなく当日まで上高地については全く白紙の状態でした。
焼岳、大正池、梓川、河童橋、穂高連峰、明神池、どれもこれも上高地の中の超有名スポットだそうですが、私には初体験。「おお!、これが上高地か!」(^o^;

もともと「上高地」は神の降り立つ地「神降地」と言われていたとかで、焼岳や穂高連峰が山岳信仰の山々だったところからそのように名付けられてきたのでしょうか。
河童橋も芥川龍之介の「河童」から名付けられたとも「河童橋」が小説の題材になったとも・・・。河童が先か河童橋が先か。

当日(4月27日)はちょうど開山祭の日で神事が執り行われたそうです。私達は開山祭が終わった後で着いたようで、河童橋周辺の人出だけが凄かった。(^o^)
開山祭では他にも様々な催し物があったようで、6基のアルプホーンの演奏もあったようです。対岸ルートを歩いた関島パーティー(?)はその後のアトラクション演奏に巡り会えたとか。私達は少し近い方のルートを歩いたため観ることができませんでした。残念。日頃の行いが・・・。
アルプホーンなるもの、写真では見たことがありますが、実物は見たことも、従って演奏を聴いたこともありません。観たかったなー。

環境保全=人間との戦い?

2008-05-07 01:22:22 | 躍動
トイレの話が出たついでに上高地の環境保全への取り組みについて調べてみました。(調べたといっても大半がHPからの引用という安易な方法です)

観光客は年間なんと150万人ともいわれているようで、まさに押し寄せるという表現がぴったり来ます。それに対して様々な環境対策が講じられています。

1960年後半頃から道路が整備され、マイカー、観光バスなどが河童橋にまで乗り入れるようになりました。車の排気ガスによって木が枯れるなど環境が次第に悪化していき、さらに駐車場の収容能力の限界を超えた車が押し寄せ、駐車場以外の場所にも車が駐車し、大渋滞を引き起こすような事態が生まれてきました。
このため、乗用車の乗り入れ禁止に始まり現在は観光バスも規制されていて、パーク&ライドによるシャトルバスの往復運行がなされています。なんとそのシャトルバスはすべてハイブリッドバス(エンジンとバッテリーの併用車)とのことです。

そして駐車場周辺はアイドリングストップが徹底されており、駐停車中は必ずエンジンを停止しなければなりません。夏は涼しいからまだいいけれども寒い季節は大変との説明がガイドさんからありました。ガイドさんもうかつに薄着では上高地には来れませんね。

生態系に関しては、高山植物の採取を禁止、保護するようになり、また雷鳥、カモシカ、イワナなどの捕獲が禁止され、さらには梓川での釣りは禁止。動物にえさを与えるのもいけないとのことです。

一方、上高地では建築規制も強化され、高さ制限や築造面積が制限されるとともに、意匠、形態、材料、色彩などの規制とともに、周囲の景観に合わない建物は建てられないようになっているらしい。
また、市民によって1963年に設立された「上高地を美しくする会」は、地域の清掃活動をしているそうで、個人個人の良心に訴える単なる啓蒙活動だけでは如何ともしがたいのかと・・・。

水質保全の方法については特に見あたらなかったが、あの透視度から見て多分浄化施設も完備されていると思われる。BOD(生物化学的酸素要求量)もごく低い値のはず。富士山でも問題になった「白い河」現象など絶対にあってはならないことです。最近の水質汚濁の主原因は工場排水ではなく人間の生活排水です。

とまあざっとこういう感じで、人間から自然環境を守るというのは本当に大変なことなんですねえ。(^o^)

滑る滑る

2008-05-06 18:17:23 | 躍動
歩経路には所々ですがまだけっこう雪が残っています。先人が歩いて踏み固めた後を歩くのですから油断するとすぐに滑ってすってんころりんということに。
バランスを取りつつ細心の注意を払いながらへっぴり腰で歩くのですから、まー危なっかしくて・・・。でもまあそのお陰というわけでもありませんが景色の程には寒さは感じられません。体の方は程よく暖かい状態です。というよりもそんなことに気を取られている暇はないというほうが正解か。(^o^)

途中でトイレに入った時のこと(大)、洋式ではあったけれど暖房便座ではなかったので最初ヒヤァーッとしましたが、おっかなびっくり歩いてきて火照ったおしりの筋肉には程よく気持ちのいい冷たさだった。(なんのこっちゃ)(^o^)

結局2kmあまりの道のりですがこのような個所が何ヶ所かあったり、あまりの景色の良さに至る所で写真を撮ったりしながらということで1時間以上掛かっての散策でした。でもさすが上高地、聞きしに勝る絶景と美味しい空気、綺麗な水、来た甲斐がありました。皆さん押し寄せるはずですねー。

押し寄せるといえば、ここ上高地にも中国(台湾?)からと見受けられる方々が結構いました。短期の単なる観光客としてではないかも知れませんが、今は日本中どこに行っても外国の方が増えましたネー。国際色豊かです。言い回しが古いですね、今は「日本もグローバル化してきた」というべきでしょうか。??

シャッターチャ~ンスと

2008-05-05 10:47:46 | 躍動
島津亜矢さんの御園座公演であまりにも盛り上がりすぎて「さくら道」の道中記がちょっと中断してしまいました。スイマセン。 m(_ _)m
感動の御園座公演についてはまたもう少し落ち着いてから何かを書き残したいと思っていますが、反面この感動をいつまでも自分だけの胸の内に・・・ などと姑息な自己チュー虫も頭をもたげてきています。(^o^) どうなりますやら。

ということで今日から再び上高地散策の続きを再開です。

写真の、私達の前を歩くのは関島さんのお父さんとお母さんです。今年80歳になるということでしたが足取りは軽いです。お二人とも本当に健康そのものですねー。私も後20年、こういう風に過ごせたらいいなー。
でも前を歩く関島さんは時々ご両親を気遣って振り返られます。

実は、後ろを歩いていた私はしっかり見てしまったのです。この写真のシャッターを押す寸前までお父さんとお母さんは手をつないで歩いておられました。「シャッターチャンス!」とばかりにカメラを構えた瞬間手を離されてしまいました。ウーー、残念。息子さんが振り返ったのでちょっと照れくさかったのでしょうか? (^o^)

お二人とも詩吟を愛し、また家族を愛し、そしてチョッピリお茶目な素晴らしいお父さんとお母さんです。