お国のためにと戦地へ出向き、戦死された方。
天皇陛下のためにと命をささげられた方。
国が栄え、家族や愛する人が平穏に暮らせる国を
作り守るためにと犠牲となられた方々。
この方たちを敬わずして何が日本人かと。
一方で、あの戦争は本当に正しかったのか。
何のための戦争だったのか。
聖戦とは何ぞや。
神風とは何ぞや。
実のところは誰のための戦争だったのかと。
戦地に赴き亡くなった方や、
沖縄を含めた本土で原爆や空襲で犠牲になった方を
冒涜する気はさらさらないが、
結果としてあの戦争では日本国民のほとんどが
「犠牲者」だったのではないか。
靖国に英霊の御霊をお祀りし、参拝するのは
当然としても、そこにもう一つ、
犠牲になられた方々へのお詫びの気持ちが
まずなければならないのではないか。
聖戦とは何ぞや。
いくら自分たちにとって正しいと思う戦争とは言え、
相手国にとっては攻めてくる敵国や軍隊・兵士は
悪魔であり鬼畜生と見えていたはず。
だって日本にとってもそうだったでしょう。
鬼畜米英だって。
「正しい戦争」なんてありえない。
ありうるはずがない。
だって、人と人が憎しみ合い殺し合うんだよ。
戦争さえなければ憎しみ合わなくてよかった人を
殺しに行くんだよ。殺しに来るんだよ。
なぜ一般の国民までを鬼畜生にしてしまう。
そして殺し、殺された犠牲者の方々を
「英霊」などというまやかしの言葉で
くるんでしまって。
その方たちにお詫びの気持ちのカケラもないのに
そして先の戦争に対する反省の気持ちもないのに
靖国に平然と参拝する?
まともな人間にできることではない。
今上天皇はそのことをよく心得ておられる。
♪ ここはお国を 何百里~
悲しくて、そして侘しい歌だ。