朝日新聞などの報道によれば、湘南モノレールを保有する三菱グループ3社は福島交通などの地方交通企業体の再生に実績のある、「経営共創基盤」に売却する方針を固めた模様です。
新聞報道によれば、乗客数の伸び悩みや施設の老朽化が課題とありますが、研究会の認識としては、次の3項目の課題があるように感じられます。
(1) 線路設備
一般の鉄道路線なら、路盤、道床(バラスト等)、枕木、軌道等のいわば消耗品更新により、設備を維持可能ですが、こと湘南モノレールにおいては、開業時に建てられた支柱と梁の全面更新はほぼ不可能で、更新可能なのは電車線など一部の部品のみです。
このため、研究会が観察する上でも、数年周期で全区間の軌道設備に亘り実施する再塗装と、深夜に特殊車両を用いて行われる軌道内部の保全で維持しているのが現状のようです。
確かに、将来を見据えてこのあたりをどうして行くかが課題だと思います。
(2)収入面
(1)スイカ、パスモのような鉄道系ストアードフェアカードの導入が出来ておらず、乗客の乗車機会を逃している。(家人がそうです、バスになってしまいます)
(2)某鉄道会社の施策により、某鉄道会社の関連区間、江ノ電、湘南モノレールの全区間の1日乗り降り可能なパスが発売されているものの、江ノ電とともに当該券片を自社で発売できない。
上記2点が挙げられます。
(3)運行面
沿線住民の反発は予想されますが、大船で接続するJR線との初電、終電時刻の不整合の解消も課題でしょう。いわば初電が遅く、終電が早すぎです。
経営共創基盤に経営権が移ったとしても、やたら、運賃面で辻褄合わせをするのではなく、上記事項等も踏まえた上で経営維持を図っていただきたいと思う次第です。
5601F 大船~富士見町間 (再掲)
新聞報道によれば、乗客数の伸び悩みや施設の老朽化が課題とありますが、研究会の認識としては、次の3項目の課題があるように感じられます。
(1) 線路設備
一般の鉄道路線なら、路盤、道床(バラスト等)、枕木、軌道等のいわば消耗品更新により、設備を維持可能ですが、こと湘南モノレールにおいては、開業時に建てられた支柱と梁の全面更新はほぼ不可能で、更新可能なのは電車線など一部の部品のみです。
このため、研究会が観察する上でも、数年周期で全区間の軌道設備に亘り実施する再塗装と、深夜に特殊車両を用いて行われる軌道内部の保全で維持しているのが現状のようです。
確かに、将来を見据えてこのあたりをどうして行くかが課題だと思います。
(2)収入面
(1)スイカ、パスモのような鉄道系ストアードフェアカードの導入が出来ておらず、乗客の乗車機会を逃している。(家人がそうです、バスになってしまいます)
(2)某鉄道会社の施策により、某鉄道会社の関連区間、江ノ電、湘南モノレールの全区間の1日乗り降り可能なパスが発売されているものの、江ノ電とともに当該券片を自社で発売できない。
上記2点が挙げられます。
(3)運行面
沿線住民の反発は予想されますが、大船で接続するJR線との初電、終電時刻の不整合の解消も課題でしょう。いわば初電が遅く、終電が早すぎです。
経営共創基盤に経営権が移ったとしても、やたら、運賃面で辻褄合わせをするのではなく、上記事項等も踏まえた上で経営維持を図っていただきたいと思う次第です。
5601F 大船~富士見町間 (再掲)