湘南鉄道研究会

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峰ヶ原信号所の転轍機更新

2015-03-01 23:22:14 | 江ノ電
江ノ電峰ヶ原信号所は、乗降設備を有しない江ノ電の列車交換設備として、有効に活用されています。
この信号所は江ノ電の七里ヶ浜~鎌倉高校前駅間にあり、上下電車とも交換待ちで停車するため、ファンの撮影スポットとして又、絵本の一場面として使用されるなど、皆さんご存知のことと思います。
この交換所は基本無人で運用されており、信号所の両側にある発條転轍機2組と、保安設備の信号設備一式で構成されます。
先日国道を通った折、掛員の方々が道床を突き固めている姿を見掛けました。今日、徒歩で現場を確認したところ、藤沢方の発條転轍機が新たな設備に更新されていることが確認できました。
「CTC等で、転轍機の遠隔操作が主流となり、発條転轍機は淘汰されつつある」という常識を覆すこの事実。「江ノ電では発條転轍機を重用し、新規に更新までする。」、思わず目が点です。



峰ヶ原信号所の更新された発條転轍機(藤沢方)




発條転轍機の銘板部分(拡大)




今のところ未更新の鎌倉方発條転轍機


(上記に関する、研究会としての見解)

藤沢方 発條転轍機の更新に関し、研究会としての調査検討を実施しました。
まず、銘板部分の表記に見られる、会社名から、当該サイトの記載事項を検索し、「株式会社スミハツ」という会社は、茨城県にある輸送機械器具製造業であり、バネ等の専門メーカー「日本発条」の資本系列にあることがわかりました。
この会社は、板バネ、巻バネ及び軌道事業を手掛けており、分岐器のトップメーカーでもあることもわかりました。特に、今回の峰ヶ原信号所で目を引く、煉瓦色の枕木は、『ウレタン樹脂発泡体を用いて不飽和ポリエステルを含浸し、ガラス繊維を強化した合成まくらぎ(金型成型品)。現在、分岐器用としてお客様へ納入し、騒音と振動の低減効果で高い評価を得ています。』と紹介されているそのもので、先進的な製品のようです。