みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
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『武士の家計簿』 (DVD)

2012年06月05日 | 映画(DVD含む)
 さて、またまた堺雅人主演作品を借りてきました。

【あらすじ】武士の家計簿 - goo 映画より引用。
会計処理の専門家、御算用者として代々加賀藩の財政に携わってきた猪山家八代目・直之は、家業のそろばんの腕を磨き、才能を買われて出世する。江戸時代後期、加賀藩も例にもれず財政状況は逼迫していた。加えて武家社会では出世するにつれ出費も増え続けるという構造的な問題があった。猪山家の家計が窮地にあることを知った直之は、家財道具を処分し借金の返済にあてることを決断、家族全員で倹約生活を行うことにする。


 原作は話題になりましたね、読んでませんが^^;。映画の原作が、小説ではなく、実際に残っている武家の家計簿がテーマの教養新書というのが驚きです。途中で、「これはイマイチかな~」と思いましたが、幕末の騒乱も淡々としていて地味でしたが、代々のそろばん侍一族というテーマが絞られていたのは、面白かったです。

 「武士は食わねど高楊枝」なんて言葉もありますが、猪山家にとって・・・いや、堺雅人演じる直之にとってはその言葉は関係ないかもしれませんね。次々と、いろいろな家財道具(お宝も含め)を処分してはいても、実直ですし、息子にも算用方として厳しく教育しているし、もちろん持つべきプライドはしっかり持っています。この猪山家だけではなく、武家が家財道具を売り払うということは、結構あったといわれていますし、私も華美なものは好まないし質素倹約は大事というのも分かりますが、いくらなんでもやりすぎだろ~と思うところもありました。特に鯛(笑)でも、「鯛じゃ!鯛じゃ!」とこどもをおんぶしている堺さんは素敵です!息子の元服の時に着た友禅の着物を売りたくないお母さん(松坂慶子)の気持ちは、母にはなっていませんが、気持ちはよーく分かります。やはり着物ってその時その時の思い入れというものも受け継ぐものだと思っていますので・・・。それゆえ、あのお母さんが亡くなる直前のエピソードはうるっときました。

 途中は少しだれてしまいましたが、チャンバラがない、こんなサムライ映画もたまにはいいと思いました。

 そして、やはり堺雅人は「笑顔で喜怒哀楽を表現する男」だな~と思いました。厳しくお説教をしても、なんとなく笑顔に見えるけど、怖い笑顔というか(笑)あ、でも基本的にあの優しそうな笑顔は好きなんですけどね