みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
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『英国王のスピーチ』

2011年03月09日 | 映画(DVD含む)
 お稽古関係のあれこれで映画等は自粛していたので(その割には出来がアレなんですが・・・)、久しぶりの映画です。実は大学時代にイギリス史を取っていましたが、恥ずかしながらそういうことを公には言いたくないくらいあまり記憶がない私(汗)ですが、テーマ的にも興味があったので、アカデミー云々以前に見たい映画でした。

【あらすじ】英国王のスピーチ - goo 映画より引用。
1936年の英国。国王ジョージ5世の後継として長男のエドワード8世が即位するが、離婚歴のある米国女性と結婚するために1年もしないうちに王座を捨ててしまう。ジョージ6世として王位に就くことになった弟のヨーク公は内気な性格に加え幼い頃から吃音症に悩み、公務でのスピーチは常に苦痛の種だった。そんな夫を優しく励ます妻のエリザベスは、オーストラリア人のスピーチ矯正専門家ローグを見つけ出すのだった。

 きっと裏には何かあるだろうけれど、想像していたよりは政治色が強くなく(最後こそ少し感じたものの)、後のジョージ6世であるヨーク公が吃音症に悩み克服しようとする姿を描いていたのがよかったです。この映画の主人公の立場というものが普通とは違うとはいえ、多かれ少なかれ人前で何かを話す機会があると緊張する人が大勢いると思います。平気な人もいると思うし、雄弁な人も絶対に勉強はしていますよね。衝突があっても、王となってもローグを常に信頼していたというのが最後のエンドロールでも分かりました。あと、この映画で自分が面白いと感じたのは、こういった内容そのものももちろんですが、ローグの治療方法です。英語の映画は初見はもちろん字幕に頼りますけれど、なるべくリスニングに心がけていますが、これは英語の勉強になると思います。これはDVDが出たら英語字幕でチェックしたいくらいです。(例の大声で叫んでいた4文字語は別としてね)そのほかのこともいろいろ勉強になりました。
 そのローグ役のジェフリー・ラッシュは『シャイン』で演じた実在のピアニストの役ははかなりの吃音でしたけど、今回はその逆でした。『シャイン』の彼を思い出すと、やはりこの役者さんはすごいなと思います。主役のコリン・ファースもすばらしかったですが、私にとってはそれ以上にすばらしかったと思うのですが・・・。

 彼が王位を継ぐ経緯となった兄王の色恋沙汰にはチャーr(以下自粛)を思い出した方もたくさんいるかと思いますが、そもそも英国国教会ができた経緯がヘンリー8世(16世紀)の・・・だから、離婚がどうのとか女問題がどうのなんて昔からじゃん、なんて思ってしまったのだけれど、その逆はだめなんだということをはじめて知りました。だから余計に今のチャ・・(以下自粛)は大丈夫なんだろうか?と思っちゃいましたけど。だから次期王は彼じゃないほうがいいなんていう意見も多くあるんでしょうかね。(ヘンリー8世のそれはある意味ものすごいので、興味をもたれた方はぜひ調べてください)そういうことも考えると、ジョージ6世はやはり善良で英国民からも愛されたのだろうと窺い知ることができました。


【余談その1】
 来月末には英国王室で久々に明るい行事が行われます。もちろん私もあのプリンスはステキだと思いますし、どんなプリンスになるのかとずっと思っていたました。が、最近は他国民ではあるもののプリンスのおぐしの未来が非常に心配な私です・・・。私より若いのに・・・。

【余談その2】
 そのジョージ6世を父に持つ現女王のエリザベス2世を描いた『クィーン』でもロイヤルわんこなウェルシュ・コーギーが出てきたけれど、この作品にも幼きエリザベスの傍らにコーギーがいました。コーギー=イギリス王室のわんこなイメージですけれど、やっぱりずっと愛されている犬なんだろうな~と思いました。


 ということで、映画はもちろんちゃんと見ていたのですが、余計なことも考えていたため(苦笑)映画そのものの感想が少ないですが、最初から最後まで興味深く見ることができました。同じ列の席か3つくらい隣の方で寝ている人(いびきもきこえてきたよ・・・)もいましたし、ダメな人は退屈に思ってしまう人もほかにもいるだろうな~と思ってしまうくらい、地味というか派手さはないかもしれませんが、温かくて良い作品でした。