ラヴェンダーの咲く庭で

「みゃーきんぐ・ぷあ」から変更。保護猫と綴る日々の備忘録、独り言にすぎない半径5mの記録です!基本、読み専です。

ついに受診をキャンセルした日

2014-11-10 09:32:31 | 猫病気
日曜日、猫は夕方から下降線をたどる。
酸素室に入れるとおとなしく寝ていたが、時折首をあげてこちらを見ていた。



月曜日の明け方4時15分頃、落ち着きなく寝返りを打ち始めオムツ交換をすると、
カチカチの便が途中で出なくて困っており摘便をすると綺麗に鶉の卵のように取れて、
猫は血圧も下がり力尽きてぐったりしてしまう。
猫がここまでくると今までは最期だった。
また、あまりの硬さと脱水に、水分補給を9㏄位したが、猫は嘔吐してしまう。
私はここで猫がもうお別れが近いのだと覚悟した…。

猫はどんどん衰弱し、病院に予約を入れていたが9時にキャンセルの電話を入れる。
猫は気丈に振舞っていた。



体は弱っても、ずっと意識がしっかりしていた。
その後もほんのわずかな取るに足りない水分補給をしたり、オムツ交換をしたりしたが、
猫は排尿の度にぐったりし、大体回復まで45分くらいかかった。
もう経腸も無理だし、わずかな水分で猫は干からびているしで、夕方、輸液を悩んだ末に40㏄位入れる。
胸水も抜きにいけないし、覚悟の上だったが、入れたとたんに猫はホッとしたようにくつろいだように見えた。
手足は徐々に冷たく、体の自由は効かないが、
一日中猫の意識はクリアーで酸素室で寝がえりや、頭部だけをもたげて動かしていた。
幸いなことに恐れていた呼吸苦は一切なく、猫は壊死しつつある耳同様、体のあらゆる機能を落とし、切り捨てて、
冬眠に入るように静かにしていた。
人恋しいようで人が来るとそんな状態でもゴロゴロ喜んで、(それが水分補給だと全力で嫌がったので、だんだんしない事に決め)
猫はそれでもビニールテントからいつも通りに出れると思っていたようだったし、
私も「呼吸苦がないので出してもいいのでは、自分の腕の中で亡くなってもいいのでは。」と何度も思いながらも、苦しませたくなくて大事を取っていた。


一日中ドキドキと過ぎて、私は寝ないように、寝てもすぐ覚めるように、
猫もたまに起きて、お互いに見詰め合って夜が更けていった…。
コメント
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