猫は胸水を抜いてもらって一旦楽々したように見えた。
そして家に到着してからもベットの上で、急に起こされた人のように、どこかきょとんとした感じで寝ていた。
私はしばらくは安心して風呂に入ったりしていたのだが、様子を見にゆくと猫はかすかに口呼吸し、鼻もスースー鳴っていた。
いつもは胸水を抜くと元気になるのだか、もう肺自体が駄目なのかもしれない…。
猫は一緒に居たがったが、酸素室に入れた。


流量を多く、酸素濃度はまだそんなに上げないでいつものようにしたが、猫のスースーいう呼吸はなかなか安定しない。
猫は一度ふらふら出てきて、戻して、私もその後、三時間ほどミスしてしまう。
猫を入れ直して、少し酸素濃度をあげるつもりで、あまりに、ゼロに近くに流量を絞ってしまった。
濃くするのにあまりにも少ない量に手が狂ってダイアルを絞り、機械からは結局酸素はほとんど出ていなかったと思う。
フロート式の目盛りの機械でコンプレッサーは動いており、玉は動かなかったのに「あれ?そういうものか?」と振動に安心してしまった。
ビニールの入口は猫が出られるほど開けてあるし、猫は幸い無事であったが、その三時間でも体を休ませてあげたかったし、やはり自分もかなり疲れが溜まってきている。
病院で酸素を流さなかったお話しをすると「それはただのボックスだ~」とうけてしまった。
気が付いてから朝までは沢山の薄い酸素を流してあげれたが、お昼からは夕方の受診に向けて絞って慣らさなくてはいけない。

猫は呼吸苦というよりもう全体的に弱っていると思う。体と違い意識だけがはっきりしているのが悲しい。
夕方の受診にみじめを背負っててくてくてくてく行った。
行きは夕日が綺麗で、柿の実が照らされて、スズメが嬉しそうに止まっていて、どこかで落ち葉を焼く懐かしい匂いがした。
秋風は冷たく、リュツクの当たる背中部分がとても暖かい、みじめの生きているあかしだ。
しかし、そのリュツクは40日近く通ううちに驚くほど軽くなってしまった。
今後を迷っている私は、ハイパーサーミアを受けながら他の子のケースを伺うと、
やはり乳がんで再再々発で丸山ワクチンの子がいらっしゃるそうだ。
オペとオペの間がかなりあいているケースなので、私はオペは時間稼ぎにはとてもいい方法だと思う。
だが改めて猫の乳がんは手強いと思った。
みじめについては安楽死をする時期が来ている。肺も癌でやられているで正解だ。
両肺から胸水を抜いていただき、猫は楽になったがまたすぐに溜まる。
安楽死はそんなに辛くない事を先生はお話しされた。
先生はお仕事がら何回もし、とても安らかに数秒で逝けた、オペ前に眠るのと同じと説明される。
私にはまだ決めかねた、とりあえず受診の予約を入れ病院をあとにする。
ではまた明日。何度も何度も繰り返された予約。
帰りはつるべ落としの秋の夕暮、気温もさらに下がってきた。
真っ暗になった道で、背負ったみじめに「みじめ、帰ったら美味しいもの食べようね。」と思わず声をかけた…。
帰ってから布団の中にもぐるみじめ

まだ、一緒にいたがるうちは、出来ない。
そして家に到着してからもベットの上で、急に起こされた人のように、どこかきょとんとした感じで寝ていた。
私はしばらくは安心して風呂に入ったりしていたのだが、様子を見にゆくと猫はかすかに口呼吸し、鼻もスースー鳴っていた。
いつもは胸水を抜くと元気になるのだか、もう肺自体が駄目なのかもしれない…。
猫は一緒に居たがったが、酸素室に入れた。


流量を多く、酸素濃度はまだそんなに上げないでいつものようにしたが、猫のスースーいう呼吸はなかなか安定しない。
猫は一度ふらふら出てきて、戻して、私もその後、三時間ほどミスしてしまう。
猫を入れ直して、少し酸素濃度をあげるつもりで、あまりに、ゼロに近くに流量を絞ってしまった。
濃くするのにあまりにも少ない量に手が狂ってダイアルを絞り、機械からは結局酸素はほとんど出ていなかったと思う。
フロート式の目盛りの機械でコンプレッサーは動いており、玉は動かなかったのに「あれ?そういうものか?」と振動に安心してしまった。
ビニールの入口は猫が出られるほど開けてあるし、猫は幸い無事であったが、その三時間でも体を休ませてあげたかったし、やはり自分もかなり疲れが溜まってきている。
病院で酸素を流さなかったお話しをすると「それはただのボックスだ~」とうけてしまった。
気が付いてから朝までは沢山の薄い酸素を流してあげれたが、お昼からは夕方の受診に向けて絞って慣らさなくてはいけない。


猫は呼吸苦というよりもう全体的に弱っていると思う。体と違い意識だけがはっきりしているのが悲しい。
夕方の受診にみじめを背負っててくてくてくてく行った。
行きは夕日が綺麗で、柿の実が照らされて、スズメが嬉しそうに止まっていて、どこかで落ち葉を焼く懐かしい匂いがした。
秋風は冷たく、リュツクの当たる背中部分がとても暖かい、みじめの生きているあかしだ。
しかし、そのリュツクは40日近く通ううちに驚くほど軽くなってしまった。
今後を迷っている私は、ハイパーサーミアを受けながら他の子のケースを伺うと、
やはり乳がんで再再々発で丸山ワクチンの子がいらっしゃるそうだ。
オペとオペの間がかなりあいているケースなので、私はオペは時間稼ぎにはとてもいい方法だと思う。
だが改めて猫の乳がんは手強いと思った。
みじめについては安楽死をする時期が来ている。肺も癌でやられているで正解だ。
両肺から胸水を抜いていただき、猫は楽になったがまたすぐに溜まる。
安楽死はそんなに辛くない事を先生はお話しされた。
先生はお仕事がら何回もし、とても安らかに数秒で逝けた、オペ前に眠るのと同じと説明される。
私にはまだ決めかねた、とりあえず受診の予約を入れ病院をあとにする。
ではまた明日。何度も何度も繰り返された予約。
帰りはつるべ落としの秋の夕暮、気温もさらに下がってきた。
真っ暗になった道で、背負ったみじめに「みじめ、帰ったら美味しいもの食べようね。」と思わず声をかけた…。
帰ってから布団の中にもぐるみじめ

まだ、一緒にいたがるうちは、出来ない。