goo blog サービス終了のお知らせ 

Olive☆。.:*:・'゜

つれづれなるままに・・・雑感を

ギョレメ屋外博物館

2010-03-29 21:52:50 | 旅日記
ツアー5日目は突き抜けるような青空が広がる快晴でした。

ギョレメとは「見てはならぬもの」という
意味。初期キリスト教の修行者たちは
修行のために人里離れたカッパドキア
の地にやって来て、岩山に洞窟を掘
り、住居や礼拝堂を作って修行生活を
送っていたようです。
その後ローマ人のキリスト教迫害だっ
たり、7世紀に入るとイスラム教徒の
迫害から岩穴に避難して信仰を続け、
人目に触れないように岩窟に教会を
作ったり、地下都市を築いていった
のでしょう。

1923年ローザンヌ条約によるギリシアとトルコに住む住民の相互交換で、キリスト教徒はカッパドキアを離れた、と旅行前に読んだ本に書いてありました。

まずは1つ目は
「リンゴの教会(エルマル・キルセ)」
11世紀中頃から12世紀にかけて作ら
れたものらしく、かつて、入口の前
にリンゴの木があったことから
そう呼ばれているそうです。

内部は一面に鮮やかなフレスコ画で
イエス・キリストの一生が描かれて
います。


「聖バルバラ教会(バルバラ・キルセ)」。
こちらはリンゴの教会とは違って岩肌
に直に赤い線で幾何学模様が描かれ
ていてシンプルです。
偶像崇拝を否定する偶像破壊運動の
影響でしょうか、抽象的なものが
多かったです。



  
次は「蛇の教会(ユランル・キリセ)」。
聖ジョージ(ゲオルギウス)らによる蛇
退治伝説を題材に聖テオドーラと一緒
に悪魔を表す蛇を退治している壁画が
正面にある簡素な小聖堂でした。
こちらも11世紀頃に作られたものだそ
うです。偶像破壊運動が終わった9世
紀以降、岩窟教会のフレスコ画も発展
していったのでしょう。
この後入った暗闇の教会でも色鮮や
かな壁画に圧倒されるのでした。

いいお天気なので、小さく
ウチヒサールが見えました。

らくだがしゃがんでいるような
真ん中に見える小さな岩の辺りです。







「暗闇の教会(カランルク・キリセ)」
別途8TLの入場料が必要です。
光が入りにくい構造になっているため、フレスコ画の保存状態が素晴らしく、12世紀のものとは思えない色彩にただただ驚くばかりでした。受胎告知からベツレヘムへの道、バプテスマを受けるところや最後の晩餐などが描かれていました。
 





かなりのピンボケですね

入り口が2階にある「サンダルの教会(チャルクル・キリセ)」。
外に取り付けられた急な階段を上っていきます。
当時の人はどうやって出入りしていたのでしょうか









食堂跡

石のテーブルと腰掛ける石の椅子。
よく考えたものです。
フレスコ画は保存の関係で剥がれて
しまったようなところと故意に傷つけて
しまったような部分も見受けられました。





山をくり抜いて造ったウチヒサールの城塞。
岩山に見える穴は鳩の家です。
鳩の糞はブドウ畑の肥料として使われ、痩せたこのあたり
の土地では重宝されました。







カイセリにある空港へ向かう途中で
エルジエス山を見ました。
カッパドキアの奇岩、奇景は、数億年
前のエルジエス山やハッサン山の
噴火の結果、火山灰(凝灰岩)と溶岩
(玄武岩)とが交互に積み重なり柔ら
かい凝灰岩が侵食された現在の姿に
なっています。
晴れたお陰で美しい姿を見ることが
出来ました
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする