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つれづれなるままに・・・雑感を

「楽園の瑕 終極版」

2013-07-24 22:50:01 | 映画


帰宅後、梁朝偉の「大魔術師"X"のダブル・トリック」を見ながらブログ更新しています。
監督はイー・トンシン。ドタバタ活劇で劉青雲や周迅、秦沛(チョン・プイ)らが出ていて、
なかなか面白いです。激闘アクション月間としてWOWWOWシネマでジェームス・ボンドや
スパイダーマンなどのヒーローが活躍するアクション映画やアジアのスター出演作品を
放送していて、20日は「アイアム ブルース・リー」と「ドラゴン危機一髪」、21日はドニー・イェン
&金城武の「捜査官X」そして昨日は劉徳華の「王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件
を見ていました。「王朝の陰謀」は監督の徐克、劉嘉玲、梁家輝と懐かしい俳優の名前に
公開当時、観に行こうか迷った作品でした。期待していなかったのですが意外と面白く、
則天武后の側近を演じた李冰冰が良かったです。「捜査官X」は怖かったけれど、話がよく
練られていて、事前に予想していた以上の作品でした。先入観はよくないってことですかね。


さて王家衛監督自らオリジナル版に修正・再編集して映像と音声をデジタル・リマスターした
「楽園の瑕 終極版」ですが、“あれ?こんなに分かりやすい映画だったけ。。。”と拍子抜け
するくらい、シンプルになっていたように思いました。
初めて映画館でオリジナルを観た時は難解で訳が分からず、レーザーディスクを買って何回も
見たから全体の流れは頭に入っているわけで、余裕を持って鑑賞できたからなのかな?
登場人物たちの辛い心の痛みがすんなり、腹落ちできました。
張國榮への追悼ということで彼の出演シーンを増やしたことで、歐陽峰の台詞を通して、
登場人物の入り組んだストーリーが整理されて分かりやすくなったのかも?知れません。
映画の冒頭シーンが終わりの方でも出てきて、話が繋がる形になっているし。

今改めて観ると黄薬師の方が張國榮向きな役かもと思ったら、そもそも撮影がスタート
した時は梁家輝が歐陽峰を張國榮が黄薬師を演じていたとか。それが撮影が長引き、途中
「恋する惑星」の撮影が入ったりで中断され、撮影が再開された時にはキャストが逆になった
らしいです。「欲望の翼」のヨディのようなキャラクターをこの作品でも見たかったかも。
それにしても張國榮、梁朝偉、張曼玉、林青霞、張學友、梁家輝、劉嘉玲と豪華キャストを
スクリーンでまた見れて、嬉しいひとときでした。


東邪西毒 終極版Ashes of Time Redux (2008)
監督・脚本・・・王家衛(ウォン・カーウァイ)
撮影・・・・・・・クリストファー・ドイル
美術・・・・張叔平(ウィリアム・チャン)

歐陽峰<西毒>・・・・張國榮(レスリー・チャン)
黄薬師<東邪>・・・・梁家輝(レオン・カーフェイ)
盲剣士・・・・・・・・・・梁朝偉(トニー・レオン)
洪七 <北夷>・・・・・張學友(ジャッキー・チョン)
燕/媛・・・・・・林青霞(ブリジッド・リン)
桃花・・・・・・・・劉嘉玲(カリーナ・ラウ)
歐陽峰の兄嫁・・・・・・・張曼玉(マギー・チャン)
村の娘・・・・・楊采妮(チャーリー・ヤン)
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「ローマ法王の休日」

2013-05-22 23:45:09 | 映画
公式サイト

ローマ法王が選出されるコンクラーべでの様子と、新法王に選ばれた枢機卿の苦悩を描いた
作品。原題「Habemus Papam」はバルコニーから信者に向かって、新法王が決まったことを
伝える第一声のこと。枢機卿の「Habemus Papam」の言葉の後に短いスピーチをするはずの
新法王は何と逃げ出してしまうのです

候補者としても名前が挙がってなかったのに、何故か突然法王に選ばれてしまって
この予期せぬ事態にパニックに陥るというのも分からなくもない。
世界中のカトリック信者の頂点に立つわけだから。
控えめなメルビルとしては重圧に押し潰されそう、だったらサッサとキッパリと断ろうよ。
結果を受け入れるかどうか聞かれた時には「Si」と答えちゃったんだから。
メイビルの優柔不断かつかなり我儘な言動で世界中の人々が振り回されている様子に
苛立ち、呆れ。。。一方で神に仕える身として、大役を任されたことを神の御心に従って
受け入れ、自分なりに精いっぱい尽くそうという思いにならないんだという驚き。
ラストシーンのメイビルのスピーチに「はあ~?」とかなり衝撃を受けました。
いろんな感情が複雑に絡み合ってモヤモヤしつつも、ある意味面白い映画だったなと。

だって映画のように「神様、どうか私が選ばれませんように」なんてことは少ないのでは?
虎視眈々と法王の座を狙っている野心家もいるでしょうし。
まあ駆け引きに長けてのし上がっていくタイプよりもメイビルのように迷いや脆さを抱えて
いるタイプの方が信者に寄り添い、親しみのある法王になるのかなとも思ったり。

「親愛なる日記」以来、かなり久しぶりにモレッティ監督の作品を見ました。
監督は、法王の悩み相談を受けるカウンセラー役で出演しています。
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「超能力者」

2013-05-21 23:24:20 | 映画

以前“ 怖そうな映画で、もし日本で公開されたとしても私は鑑賞できないと思うけど。”と書いた
映画「超能力者」がWOWWOWで放送されたので見てみました。(2010-10-18の記事)

目で人を操ることが出来る能力を持ち、その力で激しいDVから母親を守ろうとして父親を殺して
しまい、挙句には母親から殺されかけたチョイン。彼はホテルを転々としながら、他人と関わり
を持たずにひっそりと生きています。最小限度のお金を手に入れるために、その力を使いなが
ら。片や驚異的な回復力を持つ、不死身な男ギュナムは貧しいながらも廃車工場で一緒に働
いていた友人のガーナ人ボバとトルコ人アルと共に明るく前向きに毎日を送っています。
チョインの孤独や苦悩、心の闇に対して、ギュナムは屈託なく明るく、仲間に支えられている。
2人のコントラストがはっきりしているが故に、「誰か自分のことを記憶していてほしい」と囁く
チョインの哀しさが余計に際立ちます
ギュナムはチョインを追い詰めるのではなく、心の闇に光を当ててくれたら、生き地獄に苦しむ
チョインに手を差し伸べてくれたら・・・と思ったりもしましたが、2人の対決はあれはあれで
仕方なかったのかな。

映画はスリリングでSFサスペンス、ホラーっぽい感じもあるのですが、ドラマ「1%の奇跡」の
ジェインのお祖父さん役ピョン・ヒボンや「女の香り」でヨンジェが勤めていた旅行会社の
元同僚役で出ていたキム・グァンギュが登場すると、クスっと笑わせてくれるでは?と思って
しまうのでした
コメント (2)
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「ユナイテッド - ミュンヘンの悲劇 -」

2013-05-05 22:31:13 | 映画
ゴールデンウィーク後半もいい天気が続いています。
録画してためてあった映画やドラマ、サッカーの試合をせっせと見ています。
この間行われたUEFAチャンピオンズリーグの準決勝、バイエルンとバルセロナの試合は
遅れて地上波で放送されたので見ました。リベリとロッペンの両サイドが見応えがありました。
10回目の優勝を狙っていたレアル・マドリードとドルトムントの試合も見たかったな・・・。
特にホームにドルトムントを迎えた2nd-legが見たいですね。試合は負けてしまいましたが。

さてこのUEFA主催で行われる、クラブチームによるサッカーの大陸選手権大会は、
元々はチャンピオンズカップの名称で1955年から始まったそうですね。
イギリスのテレビ映画「ユナイテッド - ミュンヘンの悲劇 -」を見て知りました。

1958年2月6日、チャンピオンズカップで準々決勝に進んだマンチェスター・ユナイテッドは、
敵地ベオグラードでの試合を終え、チャーター機で帰路につきます。しかし給油のために立ち
寄ったミュンヘンの空港での飛行機事故で、乗客乗員44人のうち23人が死亡。
多くの主力選手の命が失われてしまいました。
チャンピオンズカップに初めてイングランド代表として乗り込んだのが、当時黄金時代を迎えて
いたマンチェスター・ユナイテッド。けれどもフットボールリーグ代表ハーデイカーからは
チャンピオンズカップへの参加を禁止されていました。
「戦ってどうする?金や栄光が欲しいのか?すぐに消滅する大会だぞ。」と。
前年はチェルシーが同様に阻止されたようでしたが、ユナイテッドの理事会からは出場の賛同
を得られ、バズビー監督もヨーロッパでも戦えることを示すことが出来るとして出場することに。
ただ国内リーグの日程を調整してもらうこともできず、強行日程を強いられることとなった上に、
当時欧州全土で寒波が襲い、悪天候の中での事故だったようです。
今では水・土の試合は普通ですが、その当時の飛行機の状況や国の移動を考えるとかなりの
労力を費やしたことと思いますし、キックオフの24時間前に戻らないと減点になってしまう
焦りもあったでしょうし。
冒頭、シートベルトをしたままシートごと放り出された2人が映しだされるシーンが
痛ましかったです。

公式サイト
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「One Day」

2013-05-04 21:31:22 | 映画
公式サイト(英語版日本版

1988年7月15日大学の卒業式から始まり、ある一組の男女の23年間を
毎年7月15日の出来事で綴ったラブストーリー。
眼鏡を掛けた真面目な優等生タイプのエマと裕福な家庭に育ち自由奔放で派手な
女性関係のデクスターは、卒業式の夜に初めて言葉を交わし惹かれ合うものの、
親友として付き合うことに。

別々の人生を歩みながらも、作家へ
の夢を抱きながらバイト生活を送る
エマを励ましたり、毎年連絡を取っ
て、ミニ同窓会をしている2人。
一緒に旅行へ行ったりもするけれど
あくまで友達以上恋人未満の関係。
お互い一番大切な存在だと感じてい
るのに・・・ともどかしく思う人もいる
かも知れません。
好き嫌い分かれる作品ですね。


エマは教師から作家へと夢を叶えて
いくと共に、年を重ねるごとに洗練
され綺麗になっていく様子が良かっ
たです。またその当時を現わす服装
や小道具(携帯電話やパソコン)など
細部にわたり、よく練られている印象
を受けました。

それぞれにパートナーがいるけれど
仕事に悩んだり、壁にぶち当たった
り傷ついて落ち込んだ時に、真っ先
に相談したくなる存在。
見ていて「恋人たちの予感」を思い
出してしまいました。本作の方は、
デクスターの離婚をきっかけに2人の
仲は急速に深まり、エマと結婚する
ことになるのですが、幸せな生活も
束の間、エマは交通事故で亡くなっ
てしまいます。恋愛ものと思って
見ていたけれども意外な展開に、
もしかしたらデクスターの成長をエマ
や親子関係を通して描いた話だった
のかなと思ったりもしました。

↑卒業式の場面の撮影はエディンバラなのかな?と思ったり。違うかな?

デヴィッド・ニコルズの同名小説を自らの脚本で映画化した作品なんだそうです。
監督は「17歳の肖像」のロネ・シェルフィグ。
ヨーロッパ各国でベストセラーとなったらしく、日本語の翻訳本も出ているようなので
読んでみようかなと思います。

エマ・モーリー・・・ アン・ハサウェイ
デクスター・メイヒュー・・・ ジム・スタージェス
シルヴィー(デクスターの妻 ・・・ ロモーラ・ガライ
イアン・・・ レイフ・スポール
スティーヴン(デクスターの父) ・・・ ケン・ストット
アリソン(デクスターの母) ・・・ パトリシア・クラークソン
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「インポッシブル」

2013-05-01 23:40:46 | 映画
友人に誘われて試写会に行ってきました。
2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震による
津波の被害にあった家族の実話で、エンドロールに
家族5人の写真が出てきます。

公式サイト

その時に発生した大津波はインドネシアのみならず、映画の
舞台となったタイをはじめ、インドやスリランカ、マレーシア、
モルディブ、遠くはソマリアなどの東アフリカ等でも津波の被害
があり、23万人近くの死亡者や行方不明者を出した自然災害で
した。こんな大災害の中で家族5人が再会できたことは、奇跡に
近いことだったと思います。諦めないで家族を探す父親、混乱の中でも息子に助け合うことの
大切さを教える母親にも心を揺さぶられましたが、子供たちの逞しさが一番心に残りました。
長男役のトム・ホランド、次男役のサミュエル・ジョスリンが良かったです。

迫力ある津波シーンは生々しく、思わず目を閉じてしまったりもしました。
時々、東日本大震災での津波の映像が頭によぎって辛くもなりました。
日本は地震の多い国です。いつ何時、自分もそういう場面に遭遇するとも限りません。
大きな波は土砂と共にすごい勢いで突進してくる、その怖さ。そして津波の第2波、第3波で
流されてきた車や木々や建物の一部など、様々なものがぶつかる、ぶつかってくる恐ろしさ。
そういったものをまざまざと映像を通して、仮体験出来たことや津波が怖いものなんだと再認識
できて良かったと思います。そしてこの怖さを忘れちゃいけないんだとも思いました。

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「サニー ~永遠の仲間たち~」

2013-04-21 10:58:51 | 映画
昨年5月に公開されていた韓国映画。
「過速スキャンダル」を撮った監督の2作目で、評判が良くて気になってはいたのですが
気づいたら終わってしまっていて、見逃した作品でした。
たまたま先週WOWWOWでやっていて、見ることが出来ました。
DVDも発売されているようなので、レンタルでももしかしたら見れるのかも知れませんね。

42歳の現在

高校時代

高校生のナミ役をシム・ウンギョンが演じていて、びっくり
ドラマ「悪い男」の後てっきりアメリカへ行ったのかと思っていたら、シナリオを読んで
やってみたいと思って留学を延期して出演したみたいですね。
現在と高校時代の配役が似た雰囲気の人になっているので、話が過去と現在を行ったり
来たりしてもすんなり見ることができました。

専業主婦として、不自由のない日々を送っているナミは母が入院する病院で、高校時代の
仲良しグループ“サニー”のリーダー、チュナと偶然再会します。余命2か月のチュナに
「死ぬ前にもう一度皆に会いたい」と頼まれたナミは残りのメンバーを探し始めます。
脳裏を駆けめぐる楽しかった日々の思い出。田舎からソウルの女子高へやって来た転校生
のナミは方言のせいで笑い者になってしまいますが、そんな彼女を仲間に入れてくれたチュナ。
二重まぶたに命を賭けるチャンミ、口の悪いチニ、怪力の文学少女クモク、ミスコリアを夢見る
ポッキ、クールなスジの7人は友情の証としてグループを“サニー”と名付けました。
ただみんなで一緒にいるだけで楽しかった日々。夢に向かって、すべてが輝いて見えた日々。
しかし25年の時を経て再会するかつての仲間たちは、ある者は夢を実現し、ある者は夢に
破れ、それぞれに厳しい現実に直面しながら生活しているのでした。

ところどころ無理な展開がないわけではないのですが、見終わった後に心にじーんと何かが
残る映画でした。昔の友達に会ってみたいな、どうしているかなと思ってみたり、劇中の
“サニー”のような深い友情で繋がっている人が私にはいただろうかと考えてみたり。
映画の最初と最後に流れるシンディー・ローパーの「Time After Time」が効果的でした。
同じくシンディ・ローパーの「Girls Just Want to Have Fun」をはじめ、80年代当時ヒット
していた洋楽が流れて、懐かしく思いました。ソウルでも日本同様にMTV流行っていたのかな。
劇中、全斗煥大統領や学生運動などが出てきますが、25年前というと大韓航空機爆破事件や
ソウルオリンピックのちょっと前くらいでしょうか。長く続いた外出禁止令が解除されて数年
経った頃のソウルはこんな感じだったのか、と映画を通して様子を知ることも出来ました。

公式サイト
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「クラウド アトラス」

2013-04-02 22:50:05 | 映画
知り合いに誘われて、2月27日試写会にて鑑賞しました。

上映時間が2時間50分とかなり長いです。
その人の人生は過去から未来へとつながっていて、死は終わりではなく次への扉が開く
という、輪廻転生のような東洋っぽい考えが根底に流れている話で、それに合わせて
同じ俳優が変装して何役もこなして様々な時代設定に登場します。
エンディングでどの人がどんな役をやっていたのか、種明かしされるんですけれど
トム・ハンクスはメイクや変装をしてもすぐ分かりましたが、人食い種族に扮した
ヒュー・グラントや島の住民の周迅には気づきませんでした。
出演者たちは特殊メイクをしてチョイ役を演じて、作り手側が楽しんでいるだろうな
と思うのですが、見ている方は途中でこんがらがって大変です

人間の欲や弱肉強食の社会、奴隷制度だったり、民族や領土を巡る争いなど、人間が
歩んできた歴史や宗教観。いろんなものが混ぜ合わさっていて、自分の中で上手く
消化しきれていません。評価が両極端に分かれる作品かと思います。

見ていて怖かったのが、ソンミ(ペ・ドゥナ)とルナ(周迅)が
登場する全体主義体制の未来社会。ソンミもルナも労働力として作られたクローン人間で、
お勤めの期間を過ぎると自由を得て外界へ旅立っていきます。ソンミもその日を心待ちに
していましたが、ある驚愕の事実を目にしたことで知り、革命家として立ち上がり、後の
世に女神ソンミとして崇められるようになります。
ペ・ドゥナは「子猫をお願い」で知りました。2004年に日本で公開になった時にも渋谷へ
見に行ったんだよなあ。「威風堂々な彼女」や「サムデイ」、「ドラゴン桜〈韓国版〉」
のドラマや日本映画にも出演していて、元々個性的な印象でしたが、ここでも無機質な
感じが出ていたような気がします。

公式サイト
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「ミラノ、愛に生きる」

2013-03-27 21:53:42 | 映画


1月に「星の旅人たち」&「キリマンジャロの雪」を観た以来、足が遠のいていた
ギンレイホールへ久しぶりに行ってきました。しかも会社帰りに!
やっと余裕が出てきたと言いますか、仕事のペースが掴めてきたのかなという感じです。

さて観た映画はイタリアで裕福な一族に嫁いだロシア人エンマが長男の親友との恋に走る、
まさに“ミラノで愛に生きる”お話でした。
エンマを演じるティルダ・スウィントンが身にまとう上流階級のマダムに相応しい
上質なファッション、洗練された着こなし。室内を飾る絵画や家具、調度品そして
次々と登場する美味しそうな料理とビジュアル的に楽しい作品でした。
ストーリーとしては、長男の親友アントニオは友達の母親との恋をどう思っていたのか、
長男エドアルドは母親との結びつきが強く、母親とロシア語を話すけれども父親や弟とは
何だかぎくしゃくしている(妹とは理解しあっている感じ)とか、曖昧な部分が多くて、
観終わった後もモヤモヤ感が残りました。

そんな中で使用人の長・イダとエンマのやりとりが印象的でした。
洗濯物を畳みながらイダに「一緒に食事でも。ひとりっきりで食事はつまらないし」と
誘うシーン。イダはもちろん「それはできません。私たちには習慣がありますから」と
断るんですけれどね。イタリア人になりきろうと結婚してから一度も故郷に帰ることなく、
嫁ぎ先に相応しい妻・嫁・母親になろうとしてきたエンマを見てきたイダは、贅沢三昧の
何不自由ない生活を送っているとはいえ、孤独で寂しいエンマの胸の内を感じていたん
でしょう。家を出ていくエンマの手助けをして、最後まで彼女を支えるのでした。
イダを演じたマリア・パイアーロ。
素敵な女優さんでした。

エンマという名前は彼女の本名では
なく、旦那さん(写真左)が勝手に
つけた名前であることが話が進んで
いくうちに明らかになってきます。
気品溢れる美貌とスタイルを持ち、
自分に献身的な女性を一人の人間と
してではなく、自分や一族を飾るもの
としてしか見ていない、そんなのは
イヤですよね。虚飾に満ちた生活から抜け出して、自然体の自分に戻りたい衝動に駆られる
気持ちもまあ分からないでもないかな。娘のエリザベッタが同性愛者であるを知ったエンマは
最初は動揺するけれど、そのことを告白された辺りから徐々に自分の生き方を変えていく方向
へ転換していったような気がします。

長男エドのフィアンセ、エヴァを演じた女優さん、どっかで見たことあるんだけれど
どの映画だったっけなあ~と帰宅後にネットで検索して分かりました。
「ただ、ひとりの父親」(関連記事)に出ていたディアーヌ・フレリでした。
エヴァのラスト近くの言動もよく分からなくて、これもモヤモヤのひとつなんですよねえ。。。
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「レ・ミゼラブル」

2013-03-17 22:46:54 | 映画
公式サイト
遅ればせながら、昨年12月に公開された映画「レ・ミゼラブル」を観てきました。
文豪ヴィクトル・ユーゴーの小説を基に作られたミュージカル作品を完全映画化もので、
心揺さぶるミュージカル・ナンバー全曲が完全網羅されています。
すべての歌はその場で実際に歌っているものを収録したそうで、演じている役者さんたちが
役になりきって心情を歌に乗せている迫力、ミュージカルならではの面白さを堪能できました。

ファンティーヌを演じたアン・ハサウェイは英国アカデミー賞 助演女優賞受賞、ゴールデン
グローブ賞助演女優賞やアカデミー賞助演女優賞などを受賞したそうですね。
11㎏も減量してファンティーヌ役に挑んだという彼女が歌う「夢やぶれて」をはじめ、迫真の演技
に胸がしめつけられました。私はマリウスが歌う「カフェ・ソング」が気に入っているのですが、
今回の映画ではエポニーヌの「オン・マイ・オウン」(youtube)が強く心に残りました。
ロンドンでの舞台でもエポニーヌを演じたサマンサ・バークスの名前を覚えておきたいです。

リピーターもいるそうですね。
ジャン・バルジャンにヒュー・ジャックマン、ジャベールにはラッセル・クロウ。
コゼットにはアマンダ・セイフライド、マリウスにはエディ・レッドメイン、コゼットの里親で
あるテナルディエ夫妻にはヘレナ・ボナム=カーターとサシャ・バロン・コーエンと出演者も
揃っていて、映画館での大スクリーンで見ごたえがありました。
が話の内容が内容だけに、私は何回も観るのは辛くて出来ないですね。(2011-6-4の記事

コゼットの幼少期を演じたイザベル・
アレンが成長したコゼットを演じた
アマンダ・サイフリッドと雰囲気が
似ていて、上手い配役だなあと
思って見ていました。

そういえば先日新たなローマ法王が
選出されましたね。初の南米出身、
初のイエズス会出身の法王だそう
ですね。ベルゴリオ枢機卿の法王名
フランシスコ1世に『主よ、私をあなた
の平和の道具として下さい。 』という
アシジの聖フランシスコの平和の祈りを思い浮かべましたが、イエズス会出身だから
フランシスコ・ザビエルとか?様々な問題を抱える中での就任で「分裂のあるところに統一を」
の平和の祈りがやっぱり頭に思い浮かんでしまいます。
コメント (2)
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