一燈照隅

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国民主権

2006年02月13日 | 憲法
現憲法の前文に「主権の存する国民」と書いてあります。 これをもって国民主権、主権者は国民であって、国民の意思を無視するなと言うことがあります。
しかしこれは間違いで、本来「国家主権」とするべきです。
又、国民主権だと国民でない天皇陛下との関係はどうなるのだろうか、左翼の言うように、君主である天皇陛下は主権者である一億二千万の国民の意見を聞かなければならないのか。普通に考えてもおかしな事です。
現憲法がおかしな事は当然ですが、解釈もおかしな解釈をする人がいます。
「討論天皇」にてわかりやすく説明しています。


天皇と国民主権者
伊谷沢 それはいうまでもなく、国民が主権者です。帝国憲法は天皇、古代デスボットの残存物としての天皇が、主権者だったんですが、民主革命の結果、国民が主権者となったんです。

親中 伊谷沢さんのおっしゃる民主革命とか、国民主権者とかですね.それは伊谷沢さんがほんとうに考え、研究なすった結果、そうおっしゃるんですか。

赤井 僕もそれをいいたかったのです。民主革命だとか、国民主権だとかいうことを口にするのは、いとやすいことです。近頃の憲法の本の二、三冊も見れば皆そう書いてあるんですから。しかし、そんな受売りでなく、自分の頭でよく考えぬいて、研究する必要があるんじゃないですかね。

伊谷沢 そりゃ僕だって、自分の頭で考えているんです、別に他人の頭で考えたわけじゃないですよ。ハハハハッ(一同笑う)

大内山 伊谷沢君は、国民が主権者だと考えている、それはそれで一応よろしい、憲法にもそう書いてあるんだから。すると、天皇は?

伊谷沢 勿論主権者ではないんです。

大内山 主権者でなければなんです?

伊谷沢………。

大内山 答えられない?

伊谷沢 憲法に「主権の存する国民」とあるから国民が主権で、天皇は憲法に「政治に関する権能を有しない」とあるから主権者でないことは明らかなんですが、主権者でなければ何かときかれると、よくわからんです。

大内山 ところが君は、さっき天皇は国民だといったね?

伊谷沢 ?はあ………いいました。

大内山 すると、国民である天皇と主権の存する国民とは、どういうことになるの?

伊谷沢 ちょっとこりゃまずいな………でも憲法第四条に、天皇は政治に関する権能を有しない、と定めてあるからです。

大内山 じゃあね、憲法第十四条に「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的、または社会的関係において、差別されない」とあるのはどうなるの? 天皇が国民であるのに、なぜ政治に関する権能を有しないのか。天皇が国民だとすると、憲法は矛眉だらけにならない?

伊谷沢 どうも頭が少し混乱してぎました、(一同笑う)

大内山 伊谷沢君は国民が主権者だというが、その国民とはいったい誰のこと? 君のこと?

伊谷沢 勿論、僕も主権者の一人ですが、僕だけでないです。われわれ一人々々の国民がみな主権者です。

大内山 ハッハッハッ、これはおもしろい。君、たしか東大で法律学をやってるんでしたね。少ししっかりしなさいよ、君、年齢は?

伊谷沢 二十歳と八ヵ月です。選挙権あるんです。

大内山 ははあ、選挙権と主権とを結びつけて考えてるんだな。ここにいる河本君やその他の高校生は、まだ選挙権がないんだが、この人たちは、そうすると主権者かな? 河本君。

河本 よくわかりません。

大内山 東郷君。

東郷 主権者だと思います。あら、主権者の候補者かしら?

大内山 伊谷沢君。国民の一人々々がみな主権者だということになると、国民は生まれたり、死んだり、海外旅行をしたりするんだが、そんなとき、どうなりますかきょうは何人主権者が生まれた。きょうは何人主権者が死んだ。差引き主権者が何人ふえた。こんなことになるんだが、それでいいの?

伊谷沢 ………?

大内山 道の途中で友人に会った。「いよう今日は。君は日本国のなんですか」「僕は主権者だよ、これでも。じゃあ、君は?」「僕も貧乏しているがお陰で主権者なんだ」「そうかそれは目出度い、一度、皆で主権者祝賀会でもやろか」(一同大笑)これでいい?

伊谷沢 そういわれれば少し変ですね。

大内山 変だということに気がつけば変でないんだね、まだ、君は。ハッハッハ(一同爆笑)まあ、いろいろ問題はあるが、要するに主権の存する国民という場合の国民はだね、一人々々の国民たる人を指すんではないので、国民をすべて一つのものとして考えているのです。それで、日本という国は天皇という身分の人と、国民という身分の者とから成り立っているということを前提として、国民に主権があるとなると、天皇は、どういう関係にあるわけですか。

伊谷沢 ?

大内山 では、もっとわかりやすく、帝国憲法のときには「大日本帝国は万世一系の天皇之を統治す」とか「天皇は国の元首にして統治権を総攬す」とあったんだが、天皇が統治すると、国民はどうなんです。統治す、ということに関連して。

伊谷沢 はあ、わかりました。天皇が統治し、国民は統治されたんです。

大内山 まあ、それでよいとして、では、国民が主権者であり、天皇は政治に関する権能を有しない、ということになると、両者の関係は?

伊谷沢 日本国は主権者たる国民が之を統治し………。

大内山 天皇は? 統治する方? 伊谷沢いや、論理上、統治される方ですな。

大内山 それではもう一度いってごらん、

伊谷沢 日本国は主権者たる国民がこれを統治し、政治に関する権能を侍しない、天皇は国民に統治される………。

大内山 そうなるでしょう、だがそれで、君おかしいと思わない?

伊谷沢 いや、おかしいです、少し論理が通らないところがあります。

大内山 やっと、これで君も少し正気がついてきたわけだね。ハッハッハ一億の国民が寄ってたかって一人の天皇を統治するなんてバカげたことになるんですよ、民主主義だから主権在民だなんて、騒いでいると、ここいらに、アメリカ製日本国憲法の一大欠陥があるんですよ。村上君、君なにか意見か 質問ありませんか、

村上 いやありません……が、弱ったな、偏念が少し動揺してきて。

菅原 ハッハッハ、愉快、愉快、信念動揺、実に君のために慶賀すべきことなんだ。

村上 菅原さん、即断されちゃ困りますよ、私はね、いまの間題について理論的に少し信念動揺をきたしましたがね、必ずしもあなた方の軍門に降るという意味ではないです、まだまだ戦闘力は十分にあります、刀折れ矢尽きるまで…-…帝国軍人には降伏という思想は………ハハハッ。

伊谷沢 まあ、いずれにしても、憲法に元首の女字が消えて象徴ということになったんだから、天皇にとっては大きなマイナスだということはいえるんではありませんか。

大内山 元首といえば、やはりどこか尊重さが感ぜられるのに反し、象徴というとなんとなしに軽い感じがする、そういう考えですか。

伊谷沢 いってみればそんなものです。

大内山 それは君を育てた環境から影響されたゆがんだ思想であって、象徴そのこととは関係がないと思うね。

伊谷沢 そうでしょうか。

大内山 これはね、天皇を国家権力という角度からばかり考えさせられ、考えてきた結果なんだね。 いったい天皇の本質はだね、権力をもって国民を抑えるというようなところにあるのか、それよりも権力以外の、もっと人間性に深く根ざしたというか、密着したというか、要するに権力よりも更に根源的なものによって国民を統合するところにあるのか、ということが一番根本の問題なんです。それがわかると君の天皇観にも一つの大きな回転が起こるだろうと思うね。これは村上君でも同じことだが。

伊谷沢 そうですか。なんだか、だんだんに先生のワナにかけられてしまいそうで、おそろしいような気がしてきました。

大内山 バカなこと考えるものじゃないぜ、君、ハッハッハッ。

大内山:指導講師(里見岸雄だと思います)
伊谷沢:法律大学生
親中:小学校教師
村上:元近衛歩兵少尉
菅原:元陸軍大佐
赤井:中学校教師
河本:高校生



国民の総意
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