『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』(原題:Fly Me to the Moon)
監督:グレッグ・バーランティ
出演:スカーレット・ヨハンソン,チャニング・テイタム,ウディ・ハレルソン,ジム・ラッシュ,
アナ・ガルシア,ドナルド・エリース・ワトキンズ,ノア・ロビンズ,レイ・ロマノ他
同じくイオンシネマ茨木にて。これは来場者特典がありませんでした(笑)。
実話ではありません。よくもこんな物語を思いついたものです。
『2001年宇宙の旅』(1968)で撮られた宇宙のシーンに臨場感がありすぎることが当時話題になり、
スタンリー・キューブリック監督って実はアポロ11号の月面探査のフェイク映像を撮ったのではという噂まで流れました。
月面着陸でっちあげ説に基づき、エム・ハーガ著の『アポロってほんとうに月に行ったの?』も出版されています。
未読のため感想は書けませんが、きちんと検証された本というよりは、面白おかしくデマを扱った本のよう。
フェイク映像の撮影をテーマにした本作はそのバカバカしさも伝わってきて、とても楽しい。
その宣言から8年経つもプロジェクトは失敗続きで、国民の関心もすっかり薄れつつある日、
PRマーケティングのやり手・ケリーは契約にこぎつけられそうだったフォードとの取引を政府関係者のモーに邪魔される。
ケリーが仕事のために吐いてきた数々の嘘をモーは調べ上げており、なぜそんなことをするのかと思ったら、
ケリーにNASAの広報の仕事を頼みたいのだと言う。
断ればケリーの過去の嘘をすべて晒すと半ば脅しを受け、引き受けざるを得ず。
助手のルビーを連れてNASAに乗り込んだケリーは、大胆不敵極まりないPR戦略を繰り広げ、
その結果、アポロ11号の月面着陸は世界中から注目される一大イベントとなる。
そんなケリーのやり方に反感をおぼえるNASAの発射責任者コールだったが、
ケリーはオメガ等の世界的有力企業をスポンサーに勝ち取り、おかげで資金繰りも順調に。
マスコミの取材も受け入れるようにケリーから言われて、飲むしかない。
やり合ううちにコールとケリーの間に恋愛感情が芽生えてゆく。
NASAのイメージアップに大成功したケリーに、モーは次なるミッションを命じる。
それは、アポロ11号の月面着陸が失敗したときに備えて、フェイク映像を撮ること。
致し方なく、ケリーは旧知の売れない映画監督ランスに極秘で依頼。
間違いなく反対するであろうコールにも当然内緒で、撮影がスタートするのだが……。
まず話が面白いし、キャストも凄く魅力的。
コールの同僚ヘンリー役のレイ・ロマノも良い味を出しています。
ケリーの部下ルビー役のアナ・ガルシアとコールの部下2人、
ドナルド・エリース・ワトキンズとノア・ロビンズも応援したくなる人物。
さすがに月面着陸のフェイク映像で全世界を騙すことは無理だと思うのです。
今から60年近く前なら、加工が見破られない可能性もあったとしても、撮影の過程はもろ茶番で可笑しい。
最初は月面着陸が失敗したとき用だと聞かされていたのに、
成功したとしてもこちらのフェイク映像を流すとモーが言い出す。それが政府の方針。
少しでもカッコイイ映像を見せたいということなのか知らんけど、絶対バレるでしょ。
嘘の映像を見せることに抵抗するケリーとコール、その周囲の人たちが協力してそれを阻止します。
面白かったのはもちろんのこと、何に惹かれたって、スカヨハのプロポーション。
どうですか、このお尻。前から見ても後ろから見ても素晴らしすぎ。憧れます(笑)。
彼女のお尻を拝みがてら、ぜひ劇場でご覧ください。