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『ドント・ルック・アップ』

2021年12月15日 | 映画(た行)
『ドント・ルック・アップ』(原題:Don't Look Up)
監督:アダム・マッケイ
出演:レオナルド・ディカプリオ,ジェニファー・ローレンス,メリル・ストリープ,
   ケイト・ブランシェット,ロブ・モーガン,ジョナ・ヒル,マーク・ライランス他
 
12月24日よりNetflixで配信開始になる作品。
Netflixを契約しているのですから、配信開始を待てばいいのですけれど、
やっぱり劇場で観たいじゃないですか。シネ・リーブル梅田にて。
 
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(2015)も彼の監督作ですし、
バカバカしい“俺たち、ほにゃらら”のいくつかも彼が監督。
『ハスラーズ』(2019)では製作を務めています。見る目があるんでしょうね。
 
ミシガン大学の大学院生ケイト・ディビアスキーは、地球に向かう未知の彗星を発見。
指導教官である同大学の天文学の教授ランドール・ミンディに報告する。
同級生たちが世紀の発見に喜ぶなか、ランドールはある事実に気づいて愕然とする。
 
それはこの彗星がただならぬ大きさ(エベレスト級)であり、
半年後に地球に衝突し、地球は丸ごと消えるだろうということ。
ランドールとケイトはすぐさまNASAに連絡。
それを受けた博士テディ・オグルソープも一大事だと認識。
ランドール、ケイト、テディの3人は、大統領に面会を求めるのだが……。
 
彗星だか隕石だかが地球めがけて飛んできてそれを回避しようとする話なら珍しくありません。
これはその状況下での大統領や金持ち連中、マスコミの取り上げ方をモロ皮肉っています。
 
巨大彗星が半年後に衝突して地球がなくなりますよ、私たち死にますよと話しているのに、
大統領は当面の選挙に勝つことにしか興味がない。
しかも大統領は世界中の人間が使用しているスマホ会社のCEOと癒着していて、
そのCEOはこの危機に「あの彗星にはレアアースがあるからそれを採掘しなくちゃ」なんて言う。
人気ニュース番組では「暗い話も明るく」というのが鉄則で、キャスターの明るさったら。
そして実は発見者ケイトが固執しているのも横領軍人のふるまいだったりする。
世の中こんなもんかもしれません。
 
レオナルド・ディカプリオは立派な中年ぶりを発揮してランドール役。
一大事だというのに頓珍漢な偉いさんたちを許せないケイトにジェニファー・ローレンス
大統領にはメリル・ストリープ、その息子でマザコンらしき主席秘書ジョナ・ヒル
スマホ会社のCEOにマーク・ライランス。終盤登場するティモシー・シャラメも存在感あり。
ランドールを誘惑する女キャスターにはケイト・ブランシェット。笑うぐらい凄い。
バカっぽく見える歌姫役のアリアナ・グランデの歌が素晴らしかった。
 
本作では誰も地球を救えません。
普通のパニック&ハッピーエンドは期待してご覧になりませんように。
地球最後の日、どんなふうに、誰と過ごしたいですか。

メリル・ストリープの全裸後ろ姿は拝めます。
今さら彼女のお尻を見ても仕方ないか。(^^;

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