『パドルトン』(原題:Paddleton)
監督:アレックス・レーマン
出演:マーク・デュプラス,レイ・ロマノ,クリスティン・ウッズ,
カディーム・ハーディソン,マーガリート・モロー,デンドリー・テイラー他
2019年のアメリカ作品。
Netflixオリジナルで、あらすじに興味を惹かれて視聴しました。
マイケルとアンディーは同じアパートメントの上下階に住む親友同士。
体調に異変を感じたマイケルの病院行きにアンディーが付き添ったが、
努めてこれまでと同じように過ごそうとするふたり。
しかし死ぬときを自分で決めたいと思うマイケルは、服薬で安楽死すると決める。
医師に処方箋を書いてもらってからそれをアンディーに報告。
安楽死は倫理にもとるという観点から、調剤してくれる薬局はそれほどなく、
いちばん近い薬局でも車で6時間かかる。
その薬局に向かってマイケルとアンディーは出発するのだが……。
どこの州の話なのでしょうね。
同じ州内で調剤してくれる薬局があったりなかったりするのか。
安楽死に対する考え方はさまざまなんだなぁ。
興味を持って観はじめたものの、メインの男がタイプじゃないとツライ。
マイケル役はマーク・デュプラス。彼は髭の似合う紳士風でまぁ良い。
でもアンディー役のレイ・ロマノはちょっとキツイぜ(笑)。
このふたりはゲイではなくストレート。
モーテルの女主人から誤解されたりもしますが、恋愛の対象は異性。
男ふたりで宿泊すれば、誰もがゲイだと決めつけて、
そうじゃないとわかった途端に女性から誘われるのは可笑しい。
可笑しいけれども、誘われるのがアンディーのほうだから、えーっ。失礼。(^^;
風貌について無理だというのは失礼すぎるからこれぐらいにして、
病を患う本人が「ここで死ぬ」と決めたとき、周囲はどうすべきか悩むところ。
少しでも長く生きていてほしいと思ったとしても、
これからどんどん具合が悪くなっていくかもしれない彼が、
何もかも自分でできる間に死にたいと思う気持ちもわかるようで、
答えは永遠に出ないように思います。
ちなみに原題そのままの邦題“パドルトン”とはなんぞやと思ったら、
マイケルとアンディーが編み出したゲームでした。
テニスのラケットで壁打ちし、跳ね返ってきたボールをドラム缶に放り込むらしい。
亡くなったマイケルの部屋に引っ越してきた親子にアンディーが話しかけるラストシーンは
心癒やされてとてもよかったけれど、アンディーのこの雰囲気では、
一歩まちがうと要注意の変質者に見えてしまいそうでもあります。(^^;