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『沈黙の艦隊』

2023年10月06日 | 映画(た行)
『沈黙の艦隊』
監督:吉野耕平
出演:大沢たかお,玉木宏,上戸彩,ユースケ・サンタマリア,中村倫也,中村蒼,松岡広大,前原滉,水川あさみ,岡本多緒,
   手塚とおる,酒向芳,笹野高史,アレクス・ポーノヴィッチ,リック・アムスバリー,橋爪功,夏川結衣,江口洋介他
 
ファーストデーに109シネマズ箕面にて。
 
原作は『モーニング』に1988年から1996年に渡って連載されていたかわぐちかいじの漫画。
アニメ化やラジオドラマ化されるなど大人気を博した作品なのだそうで。
『水曜日が消えた』 (2020)や『ハケンアニメ!』 (2022)の吉野耕平監督が実写映画化。
 
これを書くに当たり、キャストなどを調べようと思い、タイトルを入力したらなんか違う。
おおっ、『沈黙の戦艦』って入力してしまってるやん。それはセガールよ。
 
もしもこの1本で完結じゃないことを知らなかったら、『キングダム 運命の炎』と同様に「は?」となっていたと思います。
先に「これは序章にすぎない」と聞いていたので、はいはい、続くのねと思いながら観ました。
 
戦艦ものが好きな人、多いですよねぇ。特に中高年以降の男の人。
この日の客もその年齢層の男性がやたら多い。
私は戦艦にまったく詳しくないので、「全然わかっていない奴がこれを観たらどの程度理解できるか」を書きます。
いろいろと間違っていたらすみません。
そもそも潜水艦の動力がさまざまなのも知らんかったし。あ、これは常識なのか。(^^;
 
海上自衛隊のディーゼル型潜水艦“やまなみ”と“たつなみ”。
やまなみの艦長・海江田四郎(大沢たかお)とたつなみの艦長・深町洋(玉木宏)はそれぞれとても優秀。
しかし、深町は過去のできごとのせいで海江田に思うところがあります。
 
あるとき、やまなみが米国の原子力潜水艦に衝突して沈没、圧壊
海江田を含む80名近くの乗員全員が死亡したというニュースが流れますが、
深町は海江田が本当は生きているのではないかと考えます。
 
そしてその通り、海江田も乗員も生きていました。
日米政府が極秘に造った高性能原子力潜水艦“シーバット”に乗り移るための偽装工作で、
海江田はシーバットの艦長に抜擢されていたというわけです。
 
ところが、海江田と元やまなみの乗員たちはシーバットを乗っ取り、核ミサイルを積んで逃亡を図ります。
米軍第七艦隊は総力を挙げてシーバットを追い、沈めるように上から命じられますが、核を積んでいると思うと躊躇する艦長。
 
一方の日本政府はシーバットを手に入れたいから沈めるのは嫌。
海江田が何を考えているのかまず知ろうと、深町を交渉役に任命し、シーバットを沈めることなく捕捉しようとします。
 
海江田は独立戦闘国家“やまと”を宣言し、世界をひとつにすれば戦争がなくなると言うのでした。
 
ま、こんな感じかなぁ。
 
とにかくキャストが豪華でしょ。
上記の2人以外には、気弱な内閣総理大臣笹野高史防衛大臣夏川結衣官房長官江口洋介
内閣官房参与でシーバット計画の黒幕である狸親父に橋爪功
狸親父としては橋爪さんに引けをとらないのが外務大臣役の酒向芳
たつなみの副長には水川あさみソナーマン役のユースケ・サンタマリアも面白い。
やまなみからシーバットへと乗り移った乗員に中村蒼。故人の役で中村倫也も出演。
メディアがニュースをひた隠しにすることに腹を立てているアナウンサー上戸彩
 
完結編までたどり着かないと、なんと言ってよいものやらわかりません。
今はとにかく、キャストを見ているだけで楽しいでしょ、ぐらいのことしか。
海の中と会議室の中それぞれのやりとりは、役者陣のおかげでまぁまぁ面白い。
 
吉野監督作品としては、前2作と違いすぎて、これが本当にやりたかったことなのかなという気はします。
カネのかかった映画であることは一目瞭然なので、いっぱい予算がついて嬉しかろうという気も。
 
これで戦いのない世界になりますか。無理ですよねぇ。
続編を待ちます。

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