ヴェルソワ便り

スイスはジュネーヴのはずれヴェルソワ発、みんみん一家のつづる手紙。

ヴェルソワの森で山菜摘み

2010-04-19 23:04:02 | 日記
晴れて暖かくなっても今ひとつすっきりとアルプスの山々が見えないのは、春の霞かアイスランドの噴煙の影響か。


ともかくいつもなら、朝に晩にカメラをかまえれば必ず画面に映りこんでくる飛行機が、ヨーロッパ便運休のためここ数日一機も姿を見せず。
霞んでいるし何だかいつもより間の抜けた気のする湖畔です。

それにしても世界中の空港で飛行機を待つみなさま、本当にお疲れ様です・・・。


すみません、そんな中で暢気なみんみん家の週末は近所の川沿いをお散歩です。


こども達は自転車で。


急に芽吹きだした木々の緑が、目に優しい。

長男の通うインターの裏手を流れる小川(用水路?)をたどっていくと、我が家とは反対側のヴェルソワの端の森の中で、ヴェルソワ川に合流します。
場所によってはこのヴェルソワ川、ビーバーも住むという話。



でも今日はビーバーを探しに来たわけではなくって、目的はコレ。


行者にんにく。

知り合いの方にスポットを教えていただいたので、お散歩がてらに摘みに来てみました。日本では乱獲で野性のものがほとんど姿を消してしまった、と読んだので、一箇所から採りすぎないよう、注意深く採集。

でもよく見たらそこら一面、行者にんにく。

森の下草を分けているうちに、こんなものも発見。

・・・モリーユ茸?ちょっと危険かしらね。今日はやめておこうね。

目的の行者にんにくは日本のサイトで見ると、すずらんの葉のような形と厚み、と書いてあったんだけど、ここの物はもっと薄くて柔らかい。手折ってみると確かにニンニクとニラの中間のような香りがします。

そんな香りに包まれたためかこども達から、何だか餃子を食べたくなっちゃったなー、との声があがる。
うーん、せっかくの山菜?摘みだからお浸しにしようと思ったんだけどな~。でもたしかにおかず的にはそのほうが魅力的ね。

というわけで袋いっぱいに摘み、2時間半ほどのお散歩を済まして帰宅後は家族総出で”行者ニンニク餃子”作り。


こんな葉っぱを山盛り刻みましたよ。



50個近く作ったけどすごい勢いでなくなりましたね。イヤ~旨かった!
普段の餃子のニラの代わり、という使い方にしてみたのですが、ニラのような臭みはなくよりマイルドな香り。さっぱりとしているんだけど滋味があるというか。いくらでも食べれてしまうのがコワイ・・・。


ヴェルソワの森の恵み、行者にんにく餃子、でした。


ね、ね、ギョウジャニンニクギョウザって三回続けて言ってみて!!