ヴェルソワ便り

スイスはジュネーヴのはずれヴェルソワ発、みんみん一家のつづる手紙。

イタリアのエジプト

2009-02-17 20:42:48 | 日記
こども達の日本語補習校がお休みだった週末、久々に泊りがけでどこかへ行こうということになりました。ジュネーヴはフランスも近いけどイタリアも近い、すばらしい位置にあります。

年末年始を一緒に過ごしたO夫妻から、”エジプト好きにトリノのエジプト博物館ははずせないでしょう”と聞いてウズウズしていた私。ミラノやジェノバにも惹かれたけれど、まだ一度も行った事がなくてジュネーヴから最も近い、トリノに決定~!

出掛けには雪が降ってきたけど、気にせず出発。走っているうちに晴れてきて、すばらしいスキー日和に。あ、今日はスキーじゃなかった。


高速道路でフランスに入り、そこからモンブラントンネルを利用します。

トンネルの入り口。

長さ11.6kmのモンブラントンネル内は速度50~70km/h、車間距離を150mとらなければならず(監視カメラ付)抜けるのには10分ほどかかるので、閉所恐怖症でなくても、途中ちょっと不安になります。トンネルを抜けたらそこはイタリア。

さらに高速を走って、出発から3時間半ほどでトリノに到着。パスタで腹ごしらえをして、いざエジプト博物館へ!

大人二人のこども二人、と言ってチケットを買ったはずなんだけど、大人一人分の料金(3.5ユーロ)だけであとはgratuito(無料)だった。バレンタイン割引?ただ間違えただけ??



古い館が美術館になっていて廊下や階段も趣があり、いい感じです。肝心の展示は本家本元・カイロ美術館と比べてはいけないけど、ヨーロッパのエジプト美術館としてはかなりのレベル。それにご当地の美術館や壁画は撮影禁止だったけど、ここはフラッシュなしならOKなんだもの、撮りまくり~♪
今の館長がアメリカ人で、彫像展示はハリウッドの演出家の手によるものらしく、光の具合がすばらしい。普通のデジカメでも結構カッコ良く撮れちゃうところがうれしいです。では一気にどうぞ!

   

   

 


こちらは普通の展示方法。明るいけどガラスに入っているから、写真は撮りにくいなあ。

アヌビス神が死者の魂の重さを量っているところのパピルス。

いつもはこういう所では最初に飽きてしまうのに、なにやら一生懸命スケッチしている次男。アヌビス神かな?
 




そして・・・

〆はミイラでしょう、やっぱり。


美術館地下にはアスワン・ハイダム建設で湖の底に沈む運命となった神殿の一つが移築されており、プチ遺跡ツアーの気分も楽しめますよ。