今日はフランス南西ワインMontus Pacherenc du Vic-Bilh Sec 2002。
これ、モンテュスのパシュレンク・デュ・ヴィック・ビル・セック、と発音するのだろうか。
ちょっとフランス語っぽくないが、れっきとしたフランスワインの原産地呼称(AOC)だ。
かつてお隣に住んでいたS氏がキンシャサを出る際に譲ってくれたワイン用冷蔵庫の中に、ついで(?)に置いていってくれたワイン。
とはいっても、フランス南西地方では非常に高く評価されている造り手で、あのトム・クルーズが自家用ジェットを飛ばしてわざわざこの造り手のところまでワインを買いに来るという話(お目当てはここの赤ワインだが。)を、確か同地方の中心都市ポーに旅行で行ったときに誰かから聞いた記憶がある。

開けた瞬間は閉じている。
しばらくすると、くるみ、砂糖漬けにした栗の香りがでてきた。
口にすると、香りからの期待を裏切らない香ばしいナッツ系や蜂蜜の味がする。
酸がしっかりとしていて、ワイン全体の骨格を形づくっている感じ。
それにしても、ものすごいインパクト。
とにかく力強さが際立っている。強い酸のためか口の中がジーンとしびれるくらいだ。
そして、同じ南西ワインのジュランソン(辛口)のような“重たさ”が感じられた。
このワインを正当に評価するためには少々慣れが必要かもしれない。
ガイド本で確認すると、ジュランソンで使っている葡萄のグロ・マンサンやプチ・マンサンは半分で、あとの半分はCourbuという聞いたことのない葡萄を使っているようだ。

ジュランソンの造り手Clos Uroulatを訪問したときに撮ったマンサンの木(粒の大きさからいってプチか?)
”でも、きっとそんなには違わない葡萄に違いない。”
そう自分を納得させながら飲み続ける。
時間が経つにつれ、最初の力強さが若干弱まり
熟成による枯れた感じがでてきた。
味の系統はブルゴーニュの白にも相通じるものがあるな、と思う瞬間もあるのだが
やはりこの力強さというか“野太さ”はブルゴーニュワインにはない特徴だ。
それにしても、フランスの優れたワインはどうしてこんなに飲む者を魅了してやまないのだろう。
ブルゴーニュの白と、同じ種類の葡萄であるシャルドネで造った新大陸ワインとの共通点より
葡萄の種類は違っても同じフランスのこのワイン方がより共通点が多いのではないかー。
そう思ってしまいそうなくらいだ。
日頃、どこの国のワインも偏見を持たずに飲んでみようと努めてはいるのだが
”やっぱりフランス・ワインてすごいな”
と、思わされてしまう、そんなワインだった。(M)
これ、モンテュスのパシュレンク・デュ・ヴィック・ビル・セック、と発音するのだろうか。
ちょっとフランス語っぽくないが、れっきとしたフランスワインの原産地呼称(AOC)だ。
かつてお隣に住んでいたS氏がキンシャサを出る際に譲ってくれたワイン用冷蔵庫の中に、ついで(?)に置いていってくれたワイン。
とはいっても、フランス南西地方では非常に高く評価されている造り手で、あのトム・クルーズが自家用ジェットを飛ばしてわざわざこの造り手のところまでワインを買いに来るという話(お目当てはここの赤ワインだが。)を、確か同地方の中心都市ポーに旅行で行ったときに誰かから聞いた記憶がある。

開けた瞬間は閉じている。
しばらくすると、くるみ、砂糖漬けにした栗の香りがでてきた。
口にすると、香りからの期待を裏切らない香ばしいナッツ系や蜂蜜の味がする。
酸がしっかりとしていて、ワイン全体の骨格を形づくっている感じ。
それにしても、ものすごいインパクト。
とにかく力強さが際立っている。強い酸のためか口の中がジーンとしびれるくらいだ。
そして、同じ南西ワインのジュランソン(辛口)のような“重たさ”が感じられた。
このワインを正当に評価するためには少々慣れが必要かもしれない。
ガイド本で確認すると、ジュランソンで使っている葡萄のグロ・マンサンやプチ・マンサンは半分で、あとの半分はCourbuという聞いたことのない葡萄を使っているようだ。

ジュランソンの造り手Clos Uroulatを訪問したときに撮ったマンサンの木(粒の大きさからいってプチか?)
”でも、きっとそんなには違わない葡萄に違いない。”
そう自分を納得させながら飲み続ける。
時間が経つにつれ、最初の力強さが若干弱まり
熟成による枯れた感じがでてきた。
味の系統はブルゴーニュの白にも相通じるものがあるな、と思う瞬間もあるのだが
やはりこの力強さというか“野太さ”はブルゴーニュワインにはない特徴だ。
それにしても、フランスの優れたワインはどうしてこんなに飲む者を魅了してやまないのだろう。
ブルゴーニュの白と、同じ種類の葡萄であるシャルドネで造った新大陸ワインとの共通点より
葡萄の種類は違っても同じフランスのこのワイン方がより共通点が多いのではないかー。
そう思ってしまいそうなくらいだ。
日頃、どこの国のワインも偏見を持たずに飲んでみようと努めてはいるのだが
”やっぱりフランス・ワインてすごいな”
と、思わされてしまう、そんなワインだった。(M)