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ヴェルソワ便り

スイスはジュネーヴのはずれヴェルソワ発、みんみん一家のつづる手紙。

今年はちょっとだけ、エスカラード

2010-12-17 13:58:05 | 日記
ジュネーヴ最大のお祭り、エスカラードが今年も12月11~13日に行われました。

金曜日には次男の通う現地校でのお祭りにも参加してスープやヴァンショも頂いたし、通っているお稽古事ではチョコレートのマルミットも割って食べたし、今やすっかりGenevoise(ジュネーヴ人)です・・・。

チラホラ始まっているらしい冬のソルド(Soldes/バーゲン)でも見ようか、とやってきたジュネーヴ旧市街では、お買い物客の歩く中に普通の人も仮装やパフォーマンスをしていたり、中世の衣装を着たお祭りの人がホットドッグを買いに並んでいたりと、現代と中世がミックスした不思議な感じでした。





広場では巨大なふいごで火をおこしているので思わず近寄る。(なにしろこの日は午後でも気温が零度以下!)



鍛冶屋さんのパフォーマンス。


馬の蹄鉄を打ってます。いまもこのスタイルでやっている鍛冶屋さんなんではないだろうか、と思わせるくらい、動きや衣装に違和感がないです。


こんどは笛と太鼓の音が近づいてきました。



広場で隊列を整えて

丘を下っていきました。



エスカラードの三日間は、スイスの旗とジュネーヴの旗が、丘の上のサン・ピエール大聖堂にはためきます。



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大雪でした

2010-12-02 11:18:22 | 日記
昨日の朝upしたばかりですが、何しろどこへも行けずに暇なもので・・・。


昨日のお昼ぐらいからは特にものすごい降りとなったジュネーヴ地方。まるでスキー場に来ているみたい。



空港も閉鎖され、公共のバスやトラムも運休や間引き運転となりました。


降り始めから丸一日たった夕方4時ごろ、ようやく小降りになってきたので、インターから帰ってきた長男と、お友達と遊びに行ったっきり帰ってこない次男を迎えに外に出てみました。

公園のベンチ。40cmは積もってるかも・・・。



ご近所の小さなこどもとパパで作ったらしい、雪だるま。

かわいいですね~。日本の雪だるまは雪だま二個を重ねますが(だるまだからね)、こちらの雪だるまは、雪だま三個を重ねるので細長いです。

よし!と長男と二人でつくった雪だるまは、コンテンポラリーアート系??


さらさらした雪はぎゅっと押しても固まらないのでなかなか難しかったけど、10分ほどで完成。


”最近どうよ?” ”ま、いろいろとね。”


通りかかった先の正統派雪だるま作者のムッシュに、”イイね~それ♪”と言われて、気分良く帰る。


後姿に哀愁が・・・。

なんだか気分はアーティスト。家に帰って、こんどは雪の日の風景をジオラマに作ってみました。


って、大うそ。日没ごろの、ベランダから撮った写真(加工なし)です。

あ、次男を探すの忘れてかえって来ちゃった・・・。
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また降ってます

2010-12-01 10:47:03 | 日記
土曜日に一日中降った雪が溶けないのに、また昨日の夕方から大雪です。

ニュースによれば夜のうちに約20cmの積雪があり、交通機関にもだいぶ影響が出ているみたい。朝8時の我が家の周囲はこんな感じ。





今日は水曜日だから、ジュネーヴの公立校はお休みです。
今年はまだ車のタイヤを冬仕様に替えていなかったので、こんな日はお稽古事の送り迎えもできないし、次男と私は今日は家でのんびりかな~。
長男はスキーウェアの完全防備で、歩いてインターへ登校しました。



湖側の大きなお屋敷やお庭も、ジュラ側の畑や農家も、すっぽりと白い雪景色の中。





この時間は降り方がそんなに強くなかったので、対岸の景色もうっすら見えます。

でも今外を見たらすごい勢いで降っていて、遠くは白くかすんで何も見えません。次男は近所のお友達に電話して雪遊びをする約束をしているけど、これでは当分車の運転はできいだろうから、私はどこへも行かれなくなりそうです・・・。
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ヴェルソワ界隈雪景色

2010-11-29 17:18:41 | 日記
土曜日に一日中降り続けた雪でお出かけがキャンセルとなった日曜日。
暇をもてあましたみんみん一家は、春の行者ニンニク、初秋のきのこ狩りでおなじみ?の近所の森へお散歩に出かけてみました。

いつもは車で森の入り口まで行っちゃうんだけど、今回は日ごろの運動不足を解消するために家から徒歩で。スノーブーツを履いてスキーウェアをはおり、完全防備でお出かけです。


日が差さないので暗いかと思ったら、積もった雪で明るく、風もなく、思ったより寒くもない、意外とお散歩日和。


夏は木の葉で隠された村はずれの家々がくっきり見えて、通った事のある道でも全く印象が違います。





車だったら数秒で通り過ぎてしまう車道も、ゆっくり歩いていると葉の落ちた木々にコマドリrouge-gorgeやアオガラmesangeが姿を見せてくれます。かわいい姿を写真に撮ろうと頑張ったんだけどやっぱり難しい。そんな悪戦苦闘しているときに、後方をちょうど鹿が横切ったみたい・・・こども達は見れたのに私は見れなかった。なんか悔しい!


別の場所でも、ひずめらしき跡、うさぎやキツネかなにかの足跡も見つけました。


犬連れでは入れないから夏には来なかった、沼の散歩道。


沼は凍っていて水鳥もどこかへ避難しちゃったのかな?




落ち葉に積もった雪の上を歩くのは、柔らかくて気持ちいい。



きのこ狩りの頃はたくさん見かけた乗馬の人も、さすがに今日はでていません。



帰りはレマン湖対岸の山を見ながら。早く帰らないとあっという間に日が落ちちゃう~!

ちなみに、こんな日に森の中を歩くなんて靴はどろどろになっちゃうかな、と覚悟していたけど、落ち葉の上に積もった雪は凍りつきも溶けてびしゃびしゃになるでもなく、ほとんど新雪と変わらない状態だったので、かえって靴底がきれいになって家に帰ってきたのでした。

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光源が増えました

2010-11-23 23:46:10 | 日記
どんどん日が短くなったうえに雨や曇りの日が続く今日この頃・・・暗いです。



そして明るい照明も少ない我が家は、日の長い夏場は何の問題も無いけれど、この季節、家の中まで暗くて・・・。




水槽の明かりも、重要な我が家の光源です。

そこで少し早いですが出してみました。


みんみん家のツリー飾り、写真ではわかりにくいけど、周りのアフリカンにあわせて色は赤や白ではなく黒やこげ茶、金銀で統一。でも黒の玉は夜になると良く見えないのよね・・・って意味無いじゃん!!

でも光の量はたいしたこと無いけれど、光がすーっと点いたり消えたりしているのって、なんだか暖かく感じる。



引きで見ると、やっぱり仮面のほうが存在感がありますね・・・。
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おいしいピエモンテ♪

2010-11-07 12:00:00 | 日記
美食の都アルバでの期待の夜ごはんは、白トリュフ祭り会場そばの、スローフードのお店。良心的なお値段でワインの品揃えもすばらしく、気さくな、そしてもちろんとてもおいしいという評判を聞いていたので、アルバ行きが決まったときにホテルよりも先にM氏が予約していました。

普通のメニューは良心的なお値段、でもこの時期しかない白トリュフ尽くしのメニューはやはりちょっと価格帯が違います。

(↑こっそり、拡大可)

このメニューはみんみん家代表M氏ひとりが注文、ほかはそれぞれ違うものにして、白トリュフはみんなでつつかせてもらうことにしました。

お供のワインはM氏がワインリストから見つけ出したラ・スピネッタのランゲ・ネッビオーロ2007。そんじょそこらのバローロやバルバレスコなんて足元にも及ばない繊細なワイン(←M氏コメント)で、食事中にどんどん味が変化していきました。ボトルの値段が31ユーロだったのですが、あまりに美味しかったのであとで同じものをワイン屋で探したら値段がなんと24ユーロ!このレストランが如何に良心的な店かがわかります。

サイのエチケットが印象的。

さてお待ちかね、しろみの一皿目。

ただの鳥の胸肉のサラダ、だと思うんだけど野菜も鶏肉も、そのものの味が濃くてとってもおいしい。やっぱイタリアに来てよかった・・・(涙)


注目の、M氏の一皿目。
シンプルなピエモンテ名物の牛タルタルに白トリュフのせ。みんみん家の初・白トリュフは惜しげもない山盛り♪最初からすごいー!みんなでつついても大丈夫ね。

こんなにたくさんのっているというのに、なんて繊細な香り。決して香りが薄いわけではないのですよ。でも黒トリュフがこれだけの量のっていたら、気持ち悪くなるんじゃないかと思われる。イヤそんなに食べたことないですけどー。超薄切りで食感も楽しめます。


しろみの二皿目。

料理名はわからないけどたぶんポロねぎのパイ?にポレンタソース??(←あまり確信はない)前にジェノヴァで食い倒れた後に行った、ピエモンテの山奥のレストランで食べたのと同じ味がします。濃厚な感じなのに素材の味のうまみと絶妙の塩加減・食感。まさにいい塩梅でパクパク食べ終えてしまう。

M氏の2皿目。

これまたシンプルなアルバ地方の卵パスタ・タジャリンTAJARINに白トリュフ山盛り!タジャリンって初めて食べたときは結構飽きたけど、これは超美味~い♪みんなの手がのびます^^。

しろみの3皿目。

うさぎのブラウンソース。ひゃーおいしすぎて足りない~!もっと食わせろ~!!

M氏3皿目。
ココットの半熟卵に白トリュフ山盛り。(待ちきれないM氏がかき混ぜちゃった後)

メ、メインが卵とは!これじゃあお腹いっぱいにならないんじゃない?と気の毒だからほんの一口だけもらったけど、確かに白トリュフと一番合うのはこれかもしれない...たまらんです。

総じて超シンプルな白トリュフ尽くしメニュー。でもそれが白トリュフの味を一番引き出す、ということなのでしょうね。まるでおいしいワインのように、味も香りも堪能させていただきました。

普通のメニューのほうもとーっても美味しかったし、満足満足!デザートまで食べればちょうどお腹いっぱいになった(いつもが食べすぎなんだね)。白トリュフなしでも絶対また来たいレストランです。

いやはや今回も、ビバ!イタリア!!でございました♪



Osteria dell'Arco
Piazza Savona 5
tel: 0173 363974
info@osteriadellarco.it

ちょっとわかりにくいけど、Savona広場に面した入り口のようなところからさらに小さな中庭に入って奥に小さな店の入り口があります。
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念願の、白トリュフ祭り

2010-11-05 23:04:50 | 日記
さて、白トリュフ祭りのテントに到着です♪

入り口で入場料一人2.8ユーロ(15歳以下は無料)を支払い、さらに一人8ユーロでワイン試飲2杯分のチケット(グラス付き)を買って場内へ入ると、たちまちトリュフの香りにつつまれます。

場内にはたくさんのトリュフが展示&販売されています。


ちなみに白トリュフは1Kg2000ユーロ(!)と書いてありました。あまりに驚愕したので黒のほうの値段は忘れましたが、小粒のもので比較する限り、白は黒の五倍くらいかと・・・。



こんなふうに白と黒に分けて並べて売られています。

こちらは宝石か貴石でも並べているかのよう。


とあるブースのお兄さんが、大きい白トリュフの香りを嗅がせてくれました。

会場であるテントの中はトリュフの匂いが充満していますが、それでも直接嗅ぐと香りが違います。値段が値段だけにとっても迷いましたが、奮発して小さい塊を黒白一つずつ購入して帰ることに。


トリュフの香りを嗅ぐのに一段落したら、次はピエモンテのワインの試飲へ。
赤ワインはどれがいいかと聞かれたので、M氏と一緒に、迷うことなくバローロとバルバレスコをそれぞれ一杯ずつ頼んで比べてみることにしました。


ワイン試飲チケットと一緒にもらったグラスを首から下げるためのアルバ白トリュフ祭りロゴ入り袋を首から下げるM氏。


M氏も知らない造り手のようでしたが、私はどちらかというとバローロのほうが好みの香り。
 

トリュフやワイン以外にも、地元の食材のブースもたくさん出ています。この地方独特の細い卵パスタやトリュフののったハム、トリュフの入ったソーセージ、チーズ。またノワゼット(ヘーゼルナッツ)もトリノやこの辺りの特産品。ノワゼット入りのトリュフ(こちらはチョコレートですね)や焼き菓子なんかもあって、これらすべて試食ができます♪ま、入場料払ってるんだし。うーん、お腹すいてきた・・・。

ということで、アルバ白トリュフ祭りのテントからの報告、おわりです。(アルバ白トリュフ祭りの公式サイトはこちら


アルバ旅行報告は、つづきまーす♪

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食欲の秋、足はイタリアへ向かう

2010-11-02 16:25:45 | 日記
10月の終わりごろ、こども達の学校は秋休みになります。フランスではトゥッサンTOUSSAINTS(諸聖人の日)というこのヴァカンス、なぜかジュネーヴではジャガイモ休みというらしい・・・まさにイモ臭っ!?近所にはじゃがいもではないけれど、無人のかぼちゃ売り場が畑の隅に広がり、いかにも収穫の季節感はたっぷりです・・・。

それはともかく収穫の秋は食欲の秋。秋休みの週末に、念願の、イタリア・ピエモンテの旅に行ってきました。


トンネル手前で車の中から見た、モンブラン。良く晴れていてきれい。


いつも混雑のモンブラン・トンネルも今回は順調に通過し、出発から4時間足らずでアルバに到着。


今回の最大の目的は・・・・このピエモンテの食の都・アルバで行われる、白トリュフ祭!

前にアルバに来たときは日曜日だったので、お店が軒並み閉まっていてサミシイー印象でしたが、今回はさすがは有名なお祭りだけあって、町もお店も人であふれていてにぎやかでした。

目抜き通りは食料品店以外も、コラボレーションなのかウィンドウにはワインのボトルや食材が飾られています。
 



また日によっては、いろいろなワインの造り手や食材屋さんが提供して、無料での試食・試飲会が、各ブティック内で行われる企画もあります。ただで美味しいものが食べたり飲んだりできるうえ、普段はちょっと入りにくい高級ブティックにも入れちゃうのです。売り物が汚れたりしないのか心配じゃないのかしら。それにしてもなんて太っ腹で素敵な企画なんでしょう~。
我が家はMissoniでやっていた試飲&試食に立ち寄りましたが、舌も鼻も、眼も満足♪まだ本会場に入ってもいないのに、気分を盛り上げてくれます。

さて本会場につきました~。


つづく。
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冬がそこまで・・・。

2010-10-21 19:02:15 | 日記
お久しぶりです。更新をサボっている間にヴェルソワには着実に冬が近づき、朝晩は0℃を割り込む日も。10日間ぐらいすっぽりと霧に覆われて暗く寒かったのですが、今日は久々に朝からいいお天気♪

と、しばらくぶりに山が見えたと思ったら・・・。


朝焼けのジュラ山脈は標高1600mくらい。いつの間にか雪をかぶっていました。

こちらは反対側のレマン湖とアルプス方面の朝。

よく見ると温泉のように湖から湯気が上がっているのは、お日様が出てきて急に温度が上がっているからでしょうか。

そして夕景。

満月?が上ってきたところ。こちらの山の上のほうもうっすらと雪化粧。


この前まで唯一白かったモンブラン(左端)だけど、周りの山も白くなってきました。

確実に、冬は近づいている感じです。
みなさまも風邪を引かないよう、お気をつけくださいね。
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ボーヌのビオ・レストラン

2010-09-29 00:54:54 | 日記
先週末、ブルゴーニュにブドウ収穫の手伝いに行くついでに美味しい夕食を食べようとレストランをさがしていたら、面白そうなところを見つけた。

有機農法の食材を使ったレストランで、なにせ、メニューが20,28,30、33ユーロという安さに加えて、ウェブサイトによるとワインリストがものすごく充実している。

"ワインリストが充実したレストランに美味しくない店はない"というのが持論の私は、早速電話で予約してみることにした。

「子供のメニューはないので、子供も20ユーロのメニューをとってくれ」という。この店、ワインショップを兼ねたレストランなので子供を客として想定していないようだ。

また、「ジュネーブから車で行くので、到着は夜の8時か8時半くらい」と言ったら、「どっちか教えてほしい」と言う。着いてみてわかったが、30席足らずのキャパシティの店を客の到着時間をばらつかせながら少人数で店を回している。
結局8時過ぎに着いたが、「申し訳ないが食事のサービスは8時半からになる」との説明があった。



また、注文をとる段になり、大人3人がそれぞれちがう前菜を注文したら、「おっとそれは時間がかかってしまうな」という一言がこぼれた。

いちいち想定外のところで引っかかる店だなと思ったが、もしかしたら、”一皿入魂”の料理が出てくるのかもしれないという期待も逆に高まった。




ワインの方も、パリ以外のフランスやジュネーブでなかなかお目にかかれない、ワイン界の革命児達(Vignerons rebelles)という本にも「ソローニュ地方(ロワール)の巨人」として紹介されているClaude Courtois氏の赤ワインRacines(根っこという意味)がある。いわゆるテーブルワインだが、樹齢が100年を超えるというおばけワインである。
レストランで飲めるだけでなく、ワインショップの価格も表示されていたので、出発する前にメールで持ち帰り用に何本か注文しておいた。


子供用に頼んだコーラもビオ。なんとガス水はシャテルドン!

もちろん、ブルゴーニュに来て、ブルゴーニュ以外のワインをレストランで注文するような非礼をするわけにはいかない。レストランで注文したのはPrieure Rochの Nuit-Saint-Georges 1er cru。



実は、これとHenri GougesのNuit Saint Georges Les Pluliers 2007やGeorges Roumierの Chambole Musigny Les Cras 2006との3つをとりあえずの候補にして、店主にお勧めはどれか聞いたら、後者の2つは伝統的なタイプだしまだ早いから、Rochがいいとの即答だった。

Rochはいわゆるビオワインなので、しろみはあまり好きなタイプではないが、ここは敢えてお勧めにしたがってトライしよう。

このワイン、酸化防止剤の使用を避けて微炭酸を残すことで酸化を防ぐ手法のワイン特有の香りがはじめは強かったが、時間とともに急速に変化し、開いてきた。

この種のビオワインは、その土地本来の特徴(テロワール)を覆い隠してしまう場合が多い気がするが、このワインは時間がたつとそのテロワールの特徴がしっかり出てくるように感じた。


さて、食事だが、前菜は次の3つ。

スライスしたパンの上に緑トマトを煮詰めたジャム、その上にイベリコ豚のチョリソーを乗せて軽く焼いたもの。なんでこんなにうまいのかというくらい素晴らしかった。
•Tartines de Pain Brioché de la Gauloise à la Confiture de Tomates Vertes, Chorizo Ibérico et Osso Irati, Bouquet de Pourpier à l'Huile de Noix de Conques



こだわりの材料を使ったトマト・モッツァレーラという感じ?
•Tomates Marmandes Confites à l'Huile d'Olives du Mas de Gréoux à l'Ache des Montagne et Vanille Bourbon, mozzarella di Bufala Campana



豚の三枚肉とインゲン豆サラダ
•Lard Epais de la Ferme des Buis Confit au Raisiné et Vinaigre de Surard,Salade de Flageolets Frais



次にメイン。

ホロホロ鳥の手羽先にその油を使ってキャラメル化したソース。これも素晴らしい。
•Ailerons de Pintades du Louhanais Caramélisés dans leur Jus, Mousseline de Haricots Verts à l'Huile d'Amandes Douces



この鴨の胸肉を食べたらほかのは食べられなくなる、というくらい美味しかった(一切れしか食べてないけど)。
•Magret de Canard Mulard, Jus aux Senteurs de Cèpes ,Cuisines de Belles Carottes



ちなみに、この本日のグラスワインの黒板を見ると...。


Denis MortetのFixinがなんと9ユーロ。


最後にこれも試したくなったので、デザートの代わりに、「もし既にボトルを開けているのであれば、一杯飲みたい」と伝えると「もちろん開いている」ということなので頼んでみた。

そうして戻ってきたおじさんが、「やっぱり開けていないので、別の作り手のFixinを無料でプレゼントする」と言う。
「もし開いていれば・・・」というこちらの配慮への返礼なのか。恐縮していただいたそのワインもすごく美味しかった。



一言で言うと、”久々の発見”といえるレストラン。

今度、ボーヌに行くときもここで食べることにしようと思う。お勧めである。(M)


Le Comptoir des Tontons
tel: 0380241964
http://www.lecomptoirdestontons.com/

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