ヴェルソワ便り

スイスはジュネーヴのはずれヴェルソワ発、みんみん一家のつづる手紙。

本格コンゴめしに挑戦

2008-08-04 12:02:03 | コンゴでごはん
土曜のお昼ごはん。午前中出かけていたら、2時過ぎてしまった。今から出かけて食べれるところ・・・・チカチュウギリシャ飯ぐらいかな。ギリシャは行ったばかりだし、チカチュウも10日で2回は行ってるし~、と言っていたらお隣のGさんが、そこの定食屋に行ってみませんか安くてウマいし、と誘ってくれた。

じつは我が家から徒歩1分、ほぼ斜向かいといったところに地元の定食屋とカフェ(?!)が並んでいるんだけれど、みんみん家の4人にはまだ未踏の地。Gさんは何回か行ったことがあるらしく、結構清潔ですよ、という。Gさんの言葉を信じないわけではないけれど念のため携帯除菌ウェットティッシュを持って、Gさん、(運転手の)J・ピエールと一緒に行ってみた。

コンクリートの床、木の柱と囲いにトタン板を乗せただけのオープンエアーな店。4人がけのテーブル7~8席は、おそらく近所の大使館や政府機関で働く現地職員であろうコンゴ人で、ほぼ満席。そこへ入って来た珍しいアジア人(私たちのことね)に店中の視線が集中する。

ビニールクロスの掛けられたガタガタするテーブルの一つにつく。クロスにたかる無数のハエ。持参のティッシュでクロスを拭いたら、だいぶ良くなった。注文をとりに来た長男と同じ年くらいの少年に、飲み物を頼む。Gさんによれば、彼は隣のカフェから派遣されているらしい。抜いてもらったビンの栓をテーブルの足の下に挟んだら、だいぶガタガタが改善された。

書かれたメニューはないので、Gさんが奥に行って適当に選んできてくれる。
まずはこの辺りの主食、フーフー。


マニヨク(芋の一種・キャッサバ)の粉ととうもろこしの粉を練って蒸したもの。注文すると鍋の中の塊からちぎって、皿に乗せてくれる。とうもろこしが入っているから、ちょっとメキシコ料理のトルティージャのような味。前に食べたういろうみたいなヤツ(湖畔でランチ参照)は、チクワング(日本語で、ちくわぶ、といっても通じそう)といって、J・ピエールの故郷バ・コンゴ州や、隣のテーブルのやたら話しかけてくるおっさんの出身地という赤道州では、こちらが主食らしい。これもマニヨクの粉を材料としているんだけれど、製法が違うのだそう。
私はチクワングより、このフーフーのほうが好きだなあ。手触りは釣堀の餌みたいだけど(゜ー゜;)

フーフーは基本的に手でちぎって一口で食べるもの。長男がお団子を作るように両手のひらで丸めてたら隣の席のおっさんが大笑いして、こうやるんだよ~、と身振り手振りで教えてくれた。

そんな中でリピーターのGさんは、フーフーをちぎり取ると上手に片手でこね回して寿司のシャリくらいの大きさにした。これにお惣菜の肉と煮汁、ピリピリ(西アフリカ共通の唐辛子ソース)もちょっとつけて手で食べるのが、正しい食べ方。

↑顔は写ってないけど、周りの人全員が私たちの食事の行方を見守ってくれている。


お惣菜の数々。順に、魚、牛肉、豚肉、の煮物。見た目はあまり変わらないけど、それぞれ違う味付けになっています。


次男が気に入って放さなかった、ほうれん草(←×キャッサバの葉でした、ゴメンナサイ)ごはん。
見た目も味も日本の高菜飯のようで、確かにおいしい。鶏の煮物一塊つきだから、これだけでも十分な一食。


店中の、いや店の外の人までこちらを見ていて、緊張する長男。


お食事の最初と最後は、お店の人が持ってきてくれた石鹸と洗面器の水で手を洗う。(心配なのでさらにウェットティッシュで拭きました。)


これで地元定食屋体験、終了。お惣菜の味付けは濃い目ながらフーフーとよくあってなかなかおいしかったし、フーフーも悪くない。ピリピリ(唐辛子ソース)は、キンシャサのレストランでは中華でもイタリアンでも添えられて出てくるけれど、やはりコンゴ飯との相性が一番なんだということも再確認できました。
誘ってくれなかったら絶対行かなかったと思うので、Gさんに感謝。ありがとうGさん♪

それにしても誰一人お腹を壊さなかったのは、Gさんの言葉どおり清潔な店だったからなのか、私たちのお腹がキンシャサ仕様になったからなのかは、不明です・・・。

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