⊂FREESPACE⊃

なんと6年越しの復活。
ケドメ(旧名 ミッチ・ミキハラ/MIC(H))の活動報告拠点にでもしようと思います。

ルナティック雑技団 (1~3巻) - 岡田あーみん

2006年10月27日 | ◎ざっくりモノモノ感想
以前、岡田あーみんについて書いたことがありましたが、
この作品については、自分たちで
コミック持ってなかったんですよね。
連載時は「りぼん」毎月読んでましたし。
90年代は黄金期でしたよね・・・って、
ふつうの男子は知らんか。

で、妹が見つけて衝動買いしてきました。
お父さんは心配性』、『こいつら100%伝説』に比べると
おとなしい印象だなんて思ってたんですけど、
んなこた全然なかったです。
不謹慎ネタが若干減っただけで
下ネタ系のギャグはむしろスパーク気味。
若くてわかんなかったんでしょうね・・・。
それにしてもフェチズムなんて言葉も浸透していない時代に
鋭い視点の多いこと。そりゃ性別疑われるわ。

改めて思うのは、この作者、プロットだけ見れば
なんのへんてつのないコメディをやってるんですが、
その研ぎ澄まされた言語感覚と描写センスで
唯一無二の世界を作り上げてしまっているんですよね。
"タコ部屋"なんていう、
何人に通じるかわからん単語をテーマに
4ヶ月ぶんも続きものの話書いたりするんですよ?
「金はやるから娘と付き合ってやってくれ」
とでも言うべきところを
「この金で娘と交尾してくれ」ですよ?
随所にあるサブカル系小ネタも
確実に時代の1歩先を行ってます。
惜しい人を亡くしたもんです(死んでません)。

いまどきの一歩引いた感じのギャグも好きなんですけど、
こういう「笑わせるべくして笑わせる」ギャグ漫画って
めっきり少なくなってしまったような気がしますね。
オイラがたまたま読んでないだけの可能性もありますが。