「若い子じゃあるまいし、こんな本読んでもな」と思いながらも気になって買ってしまった。
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なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか (文庫ぎんが堂) |
二村ヒトシ | |
イースト・プレス |
思っていたのとは違い、とても読みやすくてなるほどと思った本。
「恋」と「愛」の違いは、「恋愛」というコインの表に「恋」、裏に「愛」と書いてあるようなもの。
この2つはまったく逆の「心の動き」である。
恋とは「欲望」、「愛する」は「相手を肯定する」ことである。
自己受容をすること「私は、このままでいい。無理しなくても生きていける」
ありのままの自分を認めて受け入れる。
自分が好きでも、ナルシシズムではいけない。
自己受容が出来ていない人が、恋愛の相手を使って「自分の心の穴」を埋めようとする。
セックスは「心の穴に触ってもらえて、それを一瞬ふさぐことが出来たような気がする」こと。
心の穴は人それぞれ形が違うから、それを良く知ることも大切。
心の穴は埋まらないから、自分がそれを受容すれば、その穴を受容できる相手も見つかる。
お互いの穴を受容出来たら、それは素敵なパートナーになる。
私の年になれば、自分の穴も良くわかるし、確かにその穴を埋めたいと思って相手を見つけているのも間違いない。
ただ、私が間違っていたのは、穴は埋まらないということ。
気になる方は読んでください。