2021年8月8日(日)
今日は長野市立博物館に行った。
7月17日〜8月22日(日)開催の企画展。
「長野の燃える水」
これも長野に来てから知ったこと。
長野では昔から石油が産出していた。
江戸時代の文献には文章や絵で残っている。
その頃から石油は利用されていたのだ。
そして、1871年8月に「長野石炭油株式会社」が設立される。
これが日本初の石油会社である。
石油は善光寺門前の刈萱山西光寺境内の石油精製所で精製されていた。
アメリカ人技師を雇い、機械堀を始めたが失敗に終わる。
多額の投資をしたが、経営不振になり、また工場が火事に遭うなどした。
そのため1878年に会社は倒産した。
その後、地元の人々が手掘りの井戸で採油は続けられた。
大正、昭和と採油は続き、石油と天然ガスを燃料としたガラス工場が創業された。
1967年にこの工場は廃業となった。
今は当時の石油井戸跡があるだけ。
現在、国内で石油が産出するのは秋田と新潟だけである。
綺麗な硫黄の結晶が展示されていた。
昔は須坂に硫黄の鉱山があった。
昔は海底だった長野。
地下資源も豊富にあったのだ。
石器時代から人が住み着いていた理由の一つだろうか。
子供の夏休みの宿題にはぴったりの企画展だった。