ひとり気ままに

バツイチ女のひとりごと。離婚した人も、離婚を考えている人も、そしてこれから結婚する人も、「気ままな話」を聞いてください。

質が違う

2005-10-30 01:22:39 | 日記・エッセイ・コラム
先週の日曜日は、珍しくバイトが17時で終わった。

早い夕暮れの時間。車のラジオからはユーミンの声が流れていた。
「久しぶりに聞くわ。旦那といたときは、毎週聞いていたのにな」
思い出に浸りながら微笑む。

信号待ち。私の目の前を横切った「R34スカイライン」。
中では楽しそうに会話しているカップル。

私の目から涙がポロポロとあふれていく。
もうあの時には戻れない・・・

楽しかったあの時間。
二人でいればどこまでもいけると確信していた。

「今、貴方は本当に楽しいの?」
みんなから投げられていた質問を思い出す。

間違いなく楽しい。
ただ、あの時の楽しさとは違う楽しさである。

「幸せですか?」と問われたとき、
「幸せのレベルは人によって違うから、答えられません。でも楽しいです」と答える。

以前テレビ出演したときも、千原さんに同様に答えた。
千原さんは、最後に「とても楽しそうでした」とコメントしてくれた。


気がついた。「楽しい」も、人によって、レベルや質があることを。

主人と過ごした「楽しい」は再び経験することのない楽しさで、「楽しい」の箱の中にはいろんな感情がぎゅうぎゅう詰めで詰まっていた。

今の「楽しい」の箱の中は、すき間だらけ。
ぎゅうぎゅうに詰まることが「珍しい」ということを知っているから、すき間だらけでも満足して「楽しい」。


この先「ぎゅうぎゅう詰め」にはならないだろう。
「ぎゅうぎゅう詰め」は重過ぎる。
「すき間だらけ」の軽い箱を、いつでもどこでも持って歩ければそれでいい。

ラジオから「冷たい雨」が流れ出す。
曲を口ずさみながら、アクセルを踏んだ。
「もう、戻れないんだもの、先に進まなくちゃね」

すき間だらけの軽い箱は、私にちょうどいいのかもしれない。

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