北部方面低音隊~

ベースとシンセサイザーが好きなおじさんです。
音楽や楽器等気になったことをつづっていきたいと思います。
よろしく。

これでしか出ない音がある~Spector NS-2J Pre Kramer~

2024年08月07日 22時43分38秒 | ベース

本州は猛暑が続いてるようですね。
みなさん体調崩されたりしていないですか?
今年も北の大地は湿気が多くてとても爽やかとはいえない感じになってますね。

先日、以前、バンドで一緒だったメンバーと久しぶりあって食事をしたのですが。
とても元気そうだったんだけど、その後倒れて突然入院しちゃったりして…
ある日突然何が起きるか…世の中わからないものですね。
今は元気になっているようですが…

さて、人間、あの時こうしていればなんて後悔は…
半世紀以上も生きていれば数えきれないほどあるものです。
ただ、人間後悔してばかりもいられないですし。
失敗したら、また前を向いてやりなおせば良いわけです。

さて、私の BASS ライフの話においても当然のように多くの後悔があります。
あの時、手放さなければ良かった点あの BASS たち…
なんていうのは当たり前にあるわけで、今回の BASS はその中でも一番の後悔だったりします。

私が中学の頃から始めた BASS ですが、大学を卒業して社会人になる頃には
もともと鍵盤から音楽に入ったり、当時DTMがはやり始めたりしたのもあり
おまけに PC お宅だった私はシンセをいじってるだけではあきたらず
DTMで打ち込みに、夢中になりまして BASS や GUITAR といった楽器に全く触れていない時期が続きました。
ちょうど会社勤めをしてから15年間くらいですかね。

それからm横浜に転勤して数年経過して打ち込みもやらなくなった頃、
とある北海道出身のスーパーベーシストの実演を見る機会がありまして
MOON の6弦フレットレスはまさに魔術のようでした。
どなたか察しがついている方もいるとは思いますが…
BASS でヨーロッパを行脚されたあの方です。

そのとき、また BASS を弾いてみようかなと思いまして、再び始めることにしました。
どうせ復活するなら、学生時代にずっと欲しかったブランドの BASS をということで選んだのが Spector でした。
最初に購入したのはチェコで生産されていた黒の Euro 4 LX というモデルでした。
そのうち、白のチェコ製も買ったりしてすっかり Spector にのめり込むのですが…
やはり、本家の USA 製が欲しい…ということで
その後、購入したのが USA 製 いわゆるプリクレマー期の NS-2J です。
Spector に詳しい方にものを見てもらって本物のお墨付きをいただきまして、
一晩悩んで購入いたしました。
たしか 35 万円くらいだったでしょうか。
ヘッドのマークが消失していたので相場より少し安かったように思います。
ボロボロのハードケースに入ったナチュラルボディの NS-2J を横浜の ISHIBASHI からタクシーに乗って、
当時住んでいた戸塚区まで帰ったことを思い出します。

NS-2J を購入した後、久々にバンドライフも復活しまして、オリジナルバンドの BASS を弾かせてもらうようになりました。
そのころは NS-2, NS-2J, NS-4 とSpector USA がメインでしたね。
韓国製やチェコ製や日本製の Spector もいろいろ購入しましたが…
やはり最終的には USA 製の HAZ Lab のプリアンプが欲しくなっちゃうんですね。
作りの良さと出音はやっぱり USA が一番です。

Spector USA は何本か購入しましたが、弾いていて一番元気がでるのがプリクレ NS-2J でした。
NS-2 もよいのですが NS-2J はガッツがある音といいますか…
ご存じの方も多いかとお思いますが、Spector は基本はスルーネックなのですが、
この NS-2J はボルトオンで、いわば廉価版なんですね。
ところが、この廉価版は 83 年から 85 年の間に200数十本しか製作されなかったこともあって
そういう意味でかなり人気のあるモデルです。
まぁあのごっきー(後藤次利)やナルチョ(鳴瀬)が弾いていてさらに有名になったこともあります。
80年代の NS-2 を弾いたことがあるのですが個人的にはゴリゴリしすぎて苦手な音なのですが、
NS-2J はどちらかというとバキバキとしたブライトでこのみな感じの音です。
まぁ世の中には Spector はもろ EMG の音だという人もいますが
やはり HAZ Lab 製のプリアンプが秀逸なんでしょうね。
あとメイプルボディもよいのだと思います。

まぁ、そんな大のお気に入りの NS-2J ですが、
数年前に気の迷いで手放してしまいました。(号泣)

その後もバダスブリッジでシャーラーペグの NS-2 2010年製はメインで愛用してきたのですが
NS-2J は手放してしまいましたですね。

ここ数年で USA の Spector は急に値上がりまして、
円安ドル高、アメリカのに人件費や物価の高騰等で気がついたら新品の USA 製はいまや100万超えになってます。
いやぁ。こんなに値上がるなら もっと無理してても Spector 買っておくべきだったと
後悔先に立たずという感じでした。
ちょっと前なら 50 万くらいで買えるものもあったんですけどね。
当然 新品につられて中古品も根刈りが始まりまして
40 万くらいだったのが 60 万、80 万とどんどん値上がってしまい、
これはいよいよまずいと今年あたりから危機感というかそう思い始めました。

もし USA な Spector を購入するなら…いや、もう死ぬまでに購入しておかなきゃならないレベルということで
プリクレ Spector NS-2J を購入するしかないと最近思い始めて
ここ数ヶ月そ悩んだ末に関西の某楽器店で売られていた
比較的リーズナブルだった赤の 85年製 Spector NS-2J をおうちにお迎えしました。

ボロボロの無印のハードケースに無造作に入っているところは以前購入した NS-2J と同じ雰囲気ですね。
ただ、色は真っ赤 で塗りつぶし。
どちらかというと少しフィエスタレッドに近い色合いですかね。
ネックは以前使っていたものよりは細めな気がします。
以前使っていた NS-2J はもっと幅広でごつい感じだった気がします。

久々に弾いて、そうそうこの音が NS-2J だよねととても懐かしくなりました。
ブライトでアタックが強めの JJ スタイル。

重さは 4.1 ~ 4.2 kg という感じでしょうか。ちょうどよい感じです。
まぁ安くはなかったですが、プリクレとしては相場より安かったと思います。
おそらくこの派手な赤い色がしばらく売れなかった理由ですかね。
黒とか白が人気ありますからね。

ネックは PLEK で調整済みですこぶるグッドコンディション。
ブラスのナットは交換されてるようです。
プリアンプやピックアップはオリジナルのままですね。
バダスブリッジもシャーラーのペグもオリジナルのままです。
商品説明にはパーツは83 年と 84 年製で シリアルは 85 年製とのこと
見た目もなかなか良い感じで家族にも評判が良いです。
プリアンプはもちろんプリクレーマー期の HAZ Lab 。

以前弾いていた NS-2J は作りが荒い感じでしたが、こちらは丁寧に作られている感じですね。
ボディの傷も目立つものはなくとても大事にされていた感じがあります。
まぁ、そのせいか、まだまだ弾きこんでいけば鳴っていきそうな感じで鳴りは少し物足りない感じではあります。
フレットは7割程度との説明でしたが、PLEK 調整されてるので 弦高は低めにできますし、
何より赤いボディも素敵です。

こいつは墓場まで持って行く一本になるといいなぁと思ってます。

最近は多弦ばかり弾いていたので、4弦は久々な感じですが、
BASS って基本は4弦だってことを少し忘れてた感じがします
また原点に戻って BASS LIFE を楽しんでいこうと思う今日この頃です。

プリクレ NS-2J はこいつにしか出せない音がある Spector だと思います。
まぁ、好きか嫌いかなんですけどね。
私はこの音が大好きで唯一無二だと思ってます。


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