北部方面低音隊~

ベースとシンセサイザーが好きなおじさんです。
音楽や楽器等気になったことをつづっていきたいと思います。
よろしく。

渾身のプリアンプ~HUMPBACK ENGINEERING 2107 BASS EQ -Preamp-

2022年04月12日 16時44分36秒 | エフェクター

今回もプリアンプのお話です。

アウトボードプリアンプの旅は十数年前に
Atelier Z の ブルー筐体の Aguilar OBP-3 Outboard Preampを購入した時から始まりました。

そこから、いままで、このブログで紹介した
Atelier Z (Day's Corporation)の M-BOX, EQ-X, MIDKNIGHT, MM-BOX…
Bartolini NTBT, TCT with MCT375
MXR M80 D.I. +
Shin's Music Bass Master Preamp Pro
Sadowsky SBP-2
Darkglass Electronics Alpha-Omega Ultra
Vivie Owlmighty
MarkBass Mark Vintage Pre
SANS AMP BASS DRIVER DI V2

等々プリアンプの旅を続けてきました。

いわゆる真空管系では現時点では
Mark Vintage Pre がメインの座に落ち着きました。
まぁ、消費電力的にACアダプター使用が必須になるので
機動力の観点ではいまいち実践投入できていません。
そうなると、消費電力やノイズの少なさで
Shin's Music Bass Master Preamp Pro か
Sadowsky SBP-2 あたりが本命かなと思っていましたが
とうとう出会ってしまいました。

私的究極のアウトボードプリアンプ。

それは何気に YOUTUBE でいろいろなベース関連の映像を見ていた時に出会いました。
1分21秒の短い映像です。
タイトルは「HUMPBACK engineering 2107EQ Sound Check」
普通にプリアンプのオンオフのサウンドを比較するという映像なのですが…
スイッチをオンにした瞬間にそのベースサウンドは私の心をくぎ付けにしました。
以前から別な方がYOUTUBE で HUMPBACK engineering のプリアンプは素晴らしいと
言われているのを聞いていたので、以前から興味はあったのですが。

さっそく、そのプリアンプをデジマートで探したところ、
クロサワ楽器 G-CLUB SHIBUYA にあるらしい。

 渾身のオリジナルプリアンプ。
 当店のみでの限定販売、今回も極少入荷となっております。
 是非お手に取ってお試し頂きたいモデルに仕上がっております。

どうやらここでしか買えないみたい。思わずポチっと購入いたしました。(笑)

以下商品説明からの抜粋です。

 ビルダーであり、エンジニアでもあるHumpbuck engineeringの戸田氏によるオリジナルプリアンプ
 2107 BASS EQ Preamp は NY を拠点に高品質な楽器を制作し続けるメーカーのサウンドをベースとされております。
 トレブル/ベースを 0 、ボリュームを 10 の設定でほぼ原音スルーの状態になりますが、僅かに粘りと厚みが増しつつも非常にフラットなサウンドに、基本的なクオリティの高さを感じていただけるかと思います。
 2Band、ブーストオンリーのシンプルな構成ながらもEQの効きは大変素直な印象で、お持ちの楽器により艶感や鋭さを足されたい方には特にオススメのプリアンプとなっております。

「NYを拠点に高品質な楽器を制作し続けるメーカーのサウンド」?

うーん、これってどこのベースかな、Sadowsky ? Fodera?
一応 Spector USA もNYCだけど
たしかに Spector のプリ (HAZ Lab ) は fodera でも使ってたくらいだから確かに良いのですが…
Fodera は 現在は ミドルもあるみたいだから違うのかなぁ。
うーん、NYC な Sadowsky あたりなんでしょうかね。
確実にこれとは特定できないですね。

実際、音の印象は Sadowsky SBP-2 に一番近いですかね。

ノイズはもともと HUMPBACK ENGINEERING って
DCフィルターで有名みたいで、実際にプロの方もDI等で使用してるみたいです。

 また当機には同社製品でも大好評のノイズフィルターのDCフィルターも搭載。
 音のモヤつきの解消、音量感のアップ、低域の解像度アップなどなど、多くの音質改善効果を発揮し、電源周りも抜かりのない設計に。

DC フィルターがあるので低域もきちんと出るんですね。勉強になります。

製品の品質にもこだわっているみたいで…

 使用されるハンダには小島半田製造所と共同開発されたHMXシリーズを採用。
 合金に特殊処理を施すことで、これまでの製品とは一線を画す?音の立ち上がりと倍音量を実現しています。

素材の話は正直私はあまりよくわからないのですが(笑)…
まぁ、こだわっていることは私にもわかります(笑)

届いた日の夜にさっそく Provision VJB-J-PS 1965~1966 Binding & Dot で使ってみましたが…
思っていた以上に良いですね。
Provision VJB-J-PS のポテンシャルを余すところなく出してくれるというか
ずっと弾いていたくなるようなご機嫌なサウンドです。

いままでのプリアンプで最高の低消費電力なのに
ノイズもなく
それでいて音がクリア
かつボトムもしっかりと出てる

Sadowsky SBP-2 にかなり近い感じなんですが
さらにノイズも少なくてクリアといいますか…
SBP-2 が少し嫌味がある感じがしてしまうくらい自然な感じなんですね。

それから Shin's Music Bass Master Preamp Pro と比べると
やはり音がすっきりしてるといいますか…
Shin's は少し音像がぼやける感じですかね。

これはもしかして、プリアンプの旅、
最終目的地に到着したかな?(^○^)

実は、HUMPBACK ENGINEERING BASS EQ -Preamp- には
もう一種類「4117」というモデルがあります。

 4117 BASS EQ Preampは伝統的な1ハムバッキングPUのエレキベースに搭載されていたサウンドをベースとされております。
 
こちらは MUSICMAN StingRay の2バンドのプリアンプがモデルということですね。大変興味深いのですが。
残念ながらパッシブのハム搭載ベースを持っていないので購入して試せなかったりしますが。
まぁ、こちらもきっと申し分のない仕上がりが予想されるので試してみたいですね。

HUMPBACK ENGINEERING BASS EQ -Preamp-  久々のヒットです。
まさに 渾身のプリアンプだと思います。

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いまさらですが~ WE LOVE SANSAMP~ BASS DRIVER DI V2

2022年04月07日 18時46分09秒 | エフェクター

4月です。寒い日もありますが、すっかり春らしくなってきましたね。
東京ではもう桜が散っているようですね。
今年は北の大地も桜は早そうですね。
もうすぐ残っている雪も完全に消えそうですね。

さて、今回もエフェクター(プリアンプ)の話です。

みなさんは、すごく有名な機材なのに一度も使ったことがない
そんな機材ありますか?
今回はそれがテーマです。
私はそれが SANSAMP BASS DRIVER DI 、いわゆるベードラでした。

SANS AMP は 1989年に CLASSIC が誕生して、かれこれもう30年以上。
特に1994年に誕生した SANSAMP BASS DRIVER DI は
まさにロックベーシストの必須アイテムみたいに言われて
かなり売れまくったペダルですよね。

私がベースを休んで打ち込みに興じていたころからベードラは世の中を席巻してたわけですね。

2006年横浜の某所で 今沢カゲロウ/ BASSNINJA 様の演奏を見て
私は再びベースギターを手にするわけですが…
プリアンプ付きの Spector で復活したせいもあり、
いわゆるアウトボードプリアンプなるものはほとんど使用しませんでした。

まぁそんな感じですのであまり触る機会もなかったのでしょうね。
何年か経過して、TECH21 系では VT BASS を渋谷の某楽器店で試奏したくらいですね。
ただ、少しノイジーであまり印象が良くなかったこともあり、
ベードラ系はノイズが少なくないなんて話を店員さんから聞いたのもあり
いよいよ触手が伸びない感じだったのだと思います。

それから十年後の 2016 年に誕生した BASS DRIVER DI V2 は
待望の ミッドコントロールと、BASS と MID の設定帯域シフトスイッチが追加されて
いわば、現代の音楽シーンにあわせて進化したわけです。

今回、 BASS DRIVER DI V2 を購入し、併せてベースマガジンの 2019年12月号も入手していろいろと勉強させていただきました。
ベーマガにも書いてありますが、SANS はフランス語で「無い」という意味ですので
アンプがなくても好みの音が作れるということなんでしょうね。

実際、多くのロックベーシストたちはいかにもベードラって感じの音出してましたね。
そうなるとどちらかというとあまのじゃくな私は余計にベードラを避けるようになったりするわけです。

まぁ、最近いろいろなプリアンプを見ている中であらためてベードラを見ていると
V2は多弦でも使えるくらいのポテンシャルは十分あり、たまにロックなサウンドも良いかなとも思いますし…

何よりいままでこのド定番のプリアンプを一度も使ってこなかったということへの後悔とちょっと使ってみたいという興味がありました。

で使ってみた印象ですが、
確かに一般的に言われているようにV1と比べるとベードラ臭はかなり抑えられていて
サンズアンプ・アレルギー反応は出にくい感じです。
いままで避けてきた私にも違和感はあまりなくてありがたい感じですね。

聞くところによると、V1より音がクリアになっているという話ですが
まぁV1を使ったことのない私にはそこはわかりません。
あとノイズについては Shin's Music あたりと比べると抑えは甘い感じもしますが、
とはいえ特段気になるほどではないですね。そこは合格でした。

そういえば、ベードラの音って MXR M80 BASS D.I. + でCOLOR スイッチオンしたのに似ていますね。
そういう意味では MXR M80 と迷う人がいそうですね。
私も一時期、」MXR M80 BASS D.I. + を所有してましたが、
MXR M80 は値段も安くし、スイッチ二つで使い勝手もよさげなのですが、
私にとってはいかんせん重すぎましたね。
ベードラより1kgくらい重たい(約1375g)のは個人的にかなりのマイナスなポイントでしたね。
これくらいの重さならクラスDのコンパクトヘッドアンプを持ち歩いたほうが良いという結論に至り手放しました。

あと、ベードラの歪は軽くドライブさせるくらいがちょうど良いかなと思いました。
もともとスイッチ1つ仕様なので、歪用途としては期待してませんでしたし、
がっつりひずませるなら、別に用意したほうがベストでしょうね。
使ってて思うのは、やっぱりサンズアンプはロック向きだなということですかね。
SADOWSKY SBP-2 あたりはフュージョンとかも行けそうですが、ベードラはそこまで上品ではない。
かといって Darlglass みたいに狂暴でもないので、使いやすいと思います。

一言でいうとロックベーシストの定番ともいえる極めて使いやすいアウトボードプリアンプペダルという感じですね。
そういう意味でこれだけ長く多く使われてきたののでしょうね。

今回はじめてサンズのベードラを使いましたが、
いろんな意味で
もう少し早く使っていてもよかったなと思わせるアウトボードプリアンプでしたね。

一家に一台サンズアンプ!音が嫌いじゃないなら、おすすめといえるでしょう。

それから…びっくりしたことがひとつ。
何より消費電力の少なさにも拍手ものですね!
(先日の TRUETONE 1spot mA meter で計測しましたが…スイッチオフ時2mA、オン時3mA)です、
完全に電池駆動できるアナログペダルの鑑という感じですね。

さてこんな感じで、
何をいまさらベードラのインプレを…
とお思いの方も多いかと思いますが。
まぁ、私にとってはこれも初体験ということで(笑)

ところで、そのうち、さらに進化したV3とかってでるんですかね?
そんなことをちょっと思ったりする今日この頃です。

ではでは。
コメント (4)
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