箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

自由のたいへんさを知る

2019年04月27日 08時43分00秒 | 教育・子育てあれこれ
 
 
 
先日、散髪をし終え、公園の横を通りかかると、小さな子どもが、父親に付き添われ、遊んでいました。
 
「ブランコはうまく乗れるようになったな。よし、次は滑り台だ」
 
このように、その父親はわが子に言っていました。
 
 
子どもは楽しそうに見えましたが、私は子どもが好きな遊びをさせてあげればいいのに、と思っていました。
 
 
 
 
「今日は何をして遊ぶ?」
 
「綱渡り!」
 
もし、子どもがこう言えば、フィールドアスレチックのある公園へ連れて行けばいいのです。
 
子どもに、「何をしてもいい」という自由をもたせてほしいと思います。
 
このことは、子どもが中学生になっても同様です。
 
「これをしなさい」ではなく、好きな道を選んでもいい。ただし、自分で責任をもつことを教えます。
 
 
年齢が上がれば上がるほど、自分の選択や自分の行動に責任をもつことが求められます。
 
たとえば、「ほかの人に迷惑をかけない」などは代表的な責任です。
 
その点だけを踏まえるなら、何をしてもいい。
 
 
これで、子どもは親離れができますし、親は子離れができます。
 
大人になるとは、子どもが自由を手に入れることです。
 
 
ただし、自由を手に入れた子は、同時に自由のたいへんさに気がつくのです。
 
大人とは、自由を謳歌しつつ、そのたいへんさを知っている人のことであると、私は思います。