箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

無理に人に合わせなくても

2019年01月31日 10時15分16秒 | 教育・子育てあれこれ




真ん中も右から見れば左。

この格言は、起業家の鶴岡秀子さんの格言です。

彼女は、この言葉を中学生のときに作ったと聞きます。

彼女な変わりようは、子どもの頃から光っていたのでしょう。

今の時代、「この子は、個性のかたまりのような子だ」と感じる中学生は、あまり見かけなくなりました。


私が、学級担任をしていた頃には、学年に10人ほどはいましたが。

今の三中生についても、みんなが友だちと同じようにふるまおうとしますし、発言にも気をつかい、自分だけが浮かないようにしようとしている子が多くなりました。

テーブルのセンターに置いたコップも、右側から見れば左にあります。

左側から見れば、右にあります。

見る角度によって、物事の解釈はいろいろなのです。

ある子が人と同じようにふるまっても、解釈の仕方や受け取り方もいろいろです。

物事をさまざまな角度から見ることが必要だし、自分では同じようにしていても、見る人の角度によって捉え方は同じではないのです。

だから、無理して人に合わせることばかりに傾注しても、あまり意味がないです。また、あなた自身も疲れますよ。

中学生には、このように言いたいのです。




なお、1月22日のブログで案内しました、2019年賀状コンクールの作品は、投票が済みましたので、もう2階渡り廊下の展示はもう外しています。


試験の学習のために

2019年01月30日 09時25分34秒 | 教育・子育てあれこれ



今日は、新しく学級閉鎖になるクラスは出ませんでした。

とはいえ、今日現在で1A.2D.2E.3D.3Eの5クラスが休業中です。

それに伴い、3年の学年末テスト、1・2年の学力テストを延期しました。


そこで、テスト学習にも関連した情報をお伝えします。

いま、「スタディプランナー」がよく売れています。

これは入試や資格取得のための学習について、目標とか計画、TO DO(すべきこと)、実際にやったことの記録を書き込むノートのことです。




色使いがカラフルで、デザインが工夫されていて、学習の意欲を高めることができます。

発祥は韓国ですが、いまは日本の国内メーカーがつくったものが、よく売れています。

私は子どものとき、新しい文房具を購入すると、学習へのヤル気が上がりましたので、よく最新の文房具を買ったのを覚えています。

スタディプランナーはインスタ映えするようにも工夫されています。

中学生もスタディプランナーを使い、たとえば定期テストまでの学習計画をつくり、実行していくための味方になると思います。

沈黙は効果あり

2019年01月29日 14時29分43秒 | 教育・子育てあれこれ



ジャパネットたかたの社長であった高田明さんの話し方は、熱意が伝わってきました。話が面白く、多くの人が、彼の話に引き込まれます。

彼は、難しいことでも易しく言うことも上手です。

たとえば、「なんと、1500万画素ですよ!」と言ったあと、とった写真をパネル大に引き伸ばしても、こんなにほら、写真がクッキリ、ハッキリしていますよ!」とわかりやすく伝えます。



それ以外にも、彼は「間」(ま)をうまく使います。

値段を言ったあと、数秒間黙ります。

「間」を取ることで、聞き手が考える時間を与えるのです。

「お値段は19800円!」と言ったあと黙ると、視聴者は19800円が安いのかを考えます。

その「間」のあと、すかさず「金利、手数料はジャパネット負担!」と続けると、購入する意欲を後押しするのです。

これは、たいへん効果があります。


私も、箕面市青少年弁論大会に出る三中生を指導するときには、「間」を取りなさいと言います。

弁論大会では、聴き手は常に受け身です。

しかし、ここぞというときに「間」を入れると聴いてばかりいた側が考えるので、聞き手に能動性が生まれます。

結果として、聴き手は話し手のスピーチに引き込まれていくのです。


このテクニックは、私自身、朝礼での話や式辞のときにも、使います。

ずっと話していた人が突然黙ると、聴いている生徒たちは、「どうしたのだろう」と思い、再注目します。

「間」を開けることは、話を飽きさせないというねらいもあります。



私たちも、日常会話で誰かと話すとき、適切な「間」を入れて話すと、会話が弾み、こちらがわかってほしいと思うことをうまく伝えることができます。

「間」、沈黙は無駄にはなりません。

依存から自立の準備期間

2019年01月28日 13時47分29秒 | 教育・子育てあれこれ



そもそも思春期とは、子どもから大人になる準備のための期間です。

体格が大きくなりますが、心の面では体の成長についていかない場合が多いものです。

なので、個人差はありますが、バランスが取れない場合が多くなります。

もう自分は大人であるという感覚から自立を強く求めます。

しかし、現実には親に頼らなければ生きていけないということも、一方では意識します。

ひたすら親を信じて、甘えて、依存していた子どもの頃から、態度をときには180度変え、親や学校の教師に反抗するようになる子もいます。

社会のありようにまで、疑問をもつ子もいます。

一方で、自分までも認めることができず、親を一人の人間として見るようになり、自分のことも、一人の人間として追求してやまないのです。

上に述べた思春期の特徴は、とくに男子の場合に顕著に出ます。(もちろん一般的に男子に傾向として強く出るという意味で、個人差があることを踏まえの話です。)


たたし、一人ひとりその特徴は一様の表れ方を示すわけではないので、親がとるべき対応も一様ではないです。

小学生の頃のように、あれこれと口出しすることはできません。

しかし、一つだけ共通しているのは、親が心からわが子を愛しているということを伝えることです。

適度な距離を見きわめ、温かく子どもを見守り、寄り添うことは、思春期の子どもには、ぜったいに必要なことです。

子どもが自立と依存の間に挟まり、どう折り合いをつかるのかを模索しているのが思春期です。


自然はつきあうもの

2019年01月27日 08時55分34秒 | 教育・子育てあれこれ




この冬いちばんの寒波が来て、昨日の夕方から降った雪が、少し積もりました。




中島美嘉の曲「雪の華」に次の歌詞があります。


「舞い落ちてきた雪の華が

窓の外ずっと降りやむことを知らずに

ぼくらの街を染める

誰かのために

何かをしたいと思うのが

愛だと知った」



このように、雪には人に何かを知らせたり、わからせたりするはたらきがあると考える人がいます。



「雪の結晶は、天から送られてきた手紙である」と言ったのは、中谷字吉郎博士(北海道大学)でした。

中谷博士は、天から降ってくる雪を観察して、いくつかの結晶に分類しました。

結晶は、空の気温や湿度によって、その形が変わります。

雪の結晶の形や模様は、大気の気象条件を示す暗号だそうです。

そこで、中谷博士は暗号を解くために低温実験室を作り、世界で初めて人口雪を作りました。


自然界の事象には、まだまだわからないことがたくさんあります。

かくして、自然の謎解きは無限に続くのです。

人間は自然と対話をして、自然とつきあっていくのです。

一服の清涼剤

2019年01月26日 15時49分26秒 | 教育・子育てあれこれ




夢みたものは ひとつの幸福

ねがったものは ひとつの愛

山なみのあちらこちらにも しずかな村がある

明るい日曜日の 青い空がある

日傘をさした 田舎の娘らが

着飾って 唄をうたっている

大きなまるい輪をかいて

田舎の娘らが 踊りを踊っている

告げて うたっているのは

青い翼の一羽の 小鳥

低い枝で うたっている

夢みたものは ひとつの愛

ねがったものは ひとつの幸福

それらは すべて ここに ある と


(立原 道造 『夢みたものは」)


立原道造は、建築家であり、詩人でした。わずか24歳という若さで亡くなっています。

今なお多くの人に愛される繊細な詩を残しました。

冒頭の詩はメロディをつけ、合唱曲にもなっています。

自然の中で見つける一服の清涼剤になります。

ときには、こういう詩を読んで、心を洗いたいものです。



大人になるとは

2019年01月25日 13時19分36秒 | 教育・子育てあれこれ




今日も新たに学級閉鎖のクラスが出ました。

来週月曜日からは、全クラス揃って授業をしたいと考えています。

本日、インフルエンザ特別号の保健だよりを配付します。

お読みくださり、予防に努めてください。

さて以下、大人になることについて、私が考えていることを紹介します。



成人になる年齢が、3年後には18歳に引き下げられます。

箕面市では、成人式をどうするかが懸案になっています。

18歳といえば、多くの人が大学受験の時期です。

成人祭は、箕面市でも、ふつう1月の成人の日に行われます。

しかし、このタイミングは入学試験があり、この時期にやっていいものかどうかという課題があります。

それはともかく、成人するとはどういうことか。

それは、投票権をもつ、親の同意がなくても契約ができる。お酒を飲めるようになる。

これらは、法律上の問題です。

大人になるとは、どういうことでしょうか。

それは、人を世話する側になるという意味でもあります。

産まれたばかりの赤ちゃんは、自分の身の回りのことはほとんどできません。

それが、少しずつ自分でできるようになりますが、中学生とて、家族をはじめとするまわりの大人に世話をしてもらい成長していきます。

自分以外の人やものに目を向けられるようになり、今度は自分が「世話をする側」になっていくのです。

この点も「大人になる」ことの大切な側面です。

自分のことだけでなく、周りの人たちのことを考える。

家庭から、職場、地域、さらには世界のことに視野のすそ野を広げていく。

そして、その中で、自分ができることや自分の役割を考え、社会の一員として生きていく。

これが、大人になることです。


三中1月のある日

2019年01月24日 16時08分46秒 | 教育・子育てあれこれ






学級閉鎖は、市内中学校では、三中がいちばん最初となりましたが、今日あたりから他の中学校でも閉鎖のクラスが出始めました。

今日、三中のあるクラスでは、家族の誰かがインフルエンザにかかっている生徒が9名もいました。

手洗い・うがいをして、しんどい場合は家で休養されるようお願いします。



さて、時々、三中には卒業生が訪ねてきます。

今日は、高1の生徒が、旧3年の先生を訪ねて来ていました。

さすが、高校生です。

靴の脱ぎ方が違います。ちゃんとつま先を外に向けて脱いでいます。

三中生でこれができる生徒は、さほど多くないのです。




また、今日は3年生の一斉出願(私立高校)の日でしたが、3年A組と3年B組は今日まで学級閉鎖ですので、C、D、E組だけが出願に行きました。

A、 B組は明日に出願します。

受験番号をもらった子は、三中1階被服室に戻ってきて、受験番号を見せ報告してから帰宅します。

「合格してくるんやで」と、私も被服室から祈っていました。






また、本日14:30から新入生保護者説明会を行いました。

約150名の親御さんが来られました。


私からのごあいさつを紹介します。

<新入生入学説明会(H31(2019).1.24)>

本校は昭和48年(1973年)4月1日に、箕面市で4番目の中学校として、この瀬川の地に開校しました。

昭和60年代が生徒数の一番多い時期で、1200名ほどの生徒数でした。今年度が550名です。

今年の4月の入学生は、第48期生になります。

さて、お子様は4月より中学生になられるわけですが、私は、中学生の成長で重要な課題は、二つであると考えています。

それは、
① 自分のことを、どれだけ自分でできるようになるか。
② 自分の行動に責任をとれるようになるか。


①自分のことを、どれだけ自分でできるようになるか。

これは、他者とつながりながらも、自分でできることは自分でやる。しかし他者の助けが必要なときには、つながりをもとに、他者に援助を求めることができという意味です。

②自分の行動に責任をとれるようになるか。

これは、失敗したり、人に迷惑をかけたりしたときには、思春期以前の子は親という大人が責任をとってくれるのですが、成人になると自分で責任をとらなければならないという準備期であるという考えかたです。

①と②を身につけるためには、親は可能な限り、子どもへの小言や注意するのを減らさなければなりません。

子どもを見ていたら気になるでしょうが、グッとこらえて口出しをしない。注意をせずに、自分でやらざるをえないようにもっていくのがポイントです。

なお、思春期の子どもの行動を受け入れ、中学生と接するには、子どもの心情や気持ちをわかることが求められます。

「中学生になると、子どもが何も話してくれないので、何を考えているのか、わかりません」と言われる親御さんもいますが、わからなくても察することはできると思います。

この「わかろうとすること」が大切です。察しようとすることと、察しようとしないことで、親子関係はずいぶんと変わってきます。



今日は、担当者から三中についての説明をさせてもらいます。よろしくお願いします。





子育てでみんなが自立する

2019年01月23日 15時48分19秒 | 教育・子育てあれこれ



子育てにおいて、子どもの思春期は最後の「山」です。

思春期には、父親と母親の両方がいる家庭の場合、両親の仲がいいことは、とても大切なことです。

子どもが自立する前に仲が良くなかった夫婦が、子どもがいなくなったからといって、急に仲が良くなることはありません。

というより、むしろ父親や夫婦が定年になり、家で一緒にいる時間が増えると、さらに関係が悪くなるなることもあります。

私は、以前に自分が旅行するのに、自分では荷物を作らず、全部妻にしてもらっているという話を聞いて驚いたことがあります。

私は自分が旅行するなら、着替えや服を自分で身つくろい、旅行カバンに詰めるなが当たり前であると思い実行していますし、自分が着る服は全部自分で買っていますので、これには驚きました。

もし、自分のことを何もしないお父さんがいるならば、自立していない人がもう一人家庭にいることになります。

自分のことをしないお父さんを、最後の子育て時期である子どもの思春期に、一緒に自立させることは、子育て終了後の夫婦での生活のために、とても大切です。

退職後、夫婦関係の悪化がよくメディアでとりあげられていますが、それは、夫が妻なしではなにもできないことに、妻がウンザリしてしまうことが多いからでしょう。

こんな人と余生を暮らすの?
もうたくさん。

子どもがいるときは目立たなかったのですが、子どもがいなくなると、やたら歳をとった「子どもみたいな人」が、家にいます。

共通の話題もないし、話せばすぐケンカになる。

だから、これほど、極端な例でなくとも、思春期の子育てのねらいは、子どもを自立させることにあるのですが、お父さんも一緒に自立させるといいのです。

もし、前述のようなお父さんがいるならば、わが子のことで、たくさん話し合い、夫婦で一緒に子育てして、コミュニケーションをとっていれば、お互いのことがよく理解し合えるようになります。

平素から、夫婦が子どものことについてよく話し合っていれば、会話が次の別の会話にもなります。

「それで、あの話はどうなったの?」

「ああ、あれはね・・・」「それから、お父さん、こんな話があるんだけど・・・」


子どもについての話し合いや仲良しの両親の関係が、子どもの健やかな成長にとっていいことはもちろん、じつは夫婦の関係にとってもいいことなのです。

年賀状を展示しています

2019年01月22日 15時50分43秒 | 教育・子育てあれこれ




いま、冬休みの課題であった2019年賀状図案を、1年生から3年生まで、すべて展示して、「年賀状コンクール」を行なっています。

全校生徒が一人ずつ、学年に関係なく、自分がいいと思う作品を選びます。

先日、3年生の私学入試前の面接練習で、「3年間の思い出でいちばん印象に残っていることは何ですか」と聞きました。

すると、「去年の三中年賀状コンクールで、自分の作品がグランプリに選ばれたことです」と答えた生徒がいました。

秀作が多い中で、グランプリになるのは、名誉なことですし、本人にすれば嬉しいのです。

あらためて、そう感じました。


今年の干支であるイノシシを使ったものが多いですが、

細かく仕上げている作品

カラフルに色づかいがあざやかなもの

竹の皮をうまくあしらい、イノシシにしているもの

こげ茶の毛糸を集めてイノシシを表しているもの

松葉をアクセントで加えているもの

「笑門来福」などの四字熟語を添えているもの

上手なイラストを描いているもの

・・・・・

など、見ていても、まったく飽きません。

とくに3年生は、受験の学習にたいへんだった冬休みだったでしょうが、時間がかかるであろう作品を丁寧に仕上げています。

親御さんも、ぜひお越しくださり、素晴らしい作品をご覧ください。

校舎B棟からC棟に移る渡り2階渡り廊下に貼っています。




インフルエンザとはしかにご注意

2019年01月21日 16時09分37秒 | 教育・子育てあれこれ



インフルエンザが市内で流行しています。

三中でも、今週に入り流行の兆しを見せています。

体調不良を訴え、保健室をたずねる生徒、早退する生徒が増えてきました。

ご家庭でも、お子さんの体調維持、健康管理にご留意ください。



さらに、箕面市内では麻しん(はしか)の罹患が確認されています。

風邪の症状に似ており間違えやすく、空気感染、飛沫感染、接触感染などで感染し、感染力が非常に強いと言われています。

感染後の潜伏期間は10日~12日で38℃ぐらいの発熱があり、咳が出ます。この時期に他の人がうつることが多いようです。

一度熱が下がり、もう一度発熱するときに顔を中心に発しんが出始め、全身に広がります。

(ワクチンを接種していても、うつることもあるようです。)


病院を受診するときには、麻しん(はしか)かもしれないと、前もって電話で相談してください。

今回、インフルエンザの流行期と重なりますので、マスクの着用とこまめな手洗い、うがいを徹底してくださいますようお願いします。

なお、罹患した場合は、発しんの出る発熱がおさまっても、解熱後3日を経過するまでは出席停止となります。


期待を上回る対応

2019年01月20日 10時42分30秒 | 教育・子育てあれこれ


私が15年以上も前に、娘二人を連れて東京ディズニーランドへ行ったときのことです。

シンデレラ城の前の広場で、ショーを観るなどして一日を過ごして帰る途中で、下の娘が言いました。

「マリーちゃんのお人形がない!」

どうやらシンデレラ城の前でベンチに座り、ショーを観ていた時に置き忘れたようでした。

もう、見つからないなと思いながらも、自宅に帰ってから電話をしてショーの日時を伝え、あきらめ声で「おき忘れていませんでしたか?」と聞くと、

なんと・・・。

「お預かりしていますよ」

驚きましたが、住所を伝えると、

「ご自宅までお送りしますので、ご安心ください」

「ありがとうございます。お願いします」と言い、電話を切りました。

あのような小さなマリーちゃんの人形でも、置いてくれているんや。ありがたい。

数日後のことです。

マリーちゃんが、届きました。

配送人の人に、「送料はいくらですか?」と尋ねました。

「いえ、送料はむこうが負担されていますので、いりませんよ」

「えー、こちらが忘れて、送ってもらったのに⁈ てっきり着払いだと思っていた!」

さすがディズニー、さすがに子どもの夢をこわさないオリエンタルランドと私は深く感激しました。

そうなのです。

期待を上回る対応をお客さんが感じたときに、サプライズが生まれるのです。
プロはいつも、これを実現しょうと、全力を尽くしているのです。



転じて、生徒が期待する以上のかかわりや対応をしてくれるのが、プロの教師と言えるのかもしれません。

三中の教職員が、生徒を失望させたりすることのないような学校でありたい。でも、人と人の関係なので時としてがっかりさせてしまうこともあるでしょう。

そんなとき申し訳ないと思うとともに、プロの教師になれるよう教職員を促したいと、自戒を込めて思うのです。

魂を注ぎ込む

2019年01月19日 12時47分05秒 | 教育・子育てあれこれ



1月24日の私立高校出願に向け、3年生が作成した願書のチェックをしています。

不備や記述に問題点がなければ、私が最終的に校長印を押します。

同時に、学級担任が作成した個人報告書を読み、不備や改善点がなければ、校長印を押します。

ときどき、「へー!この子はこれだけの資格や特技を持っていたのか!」と、驚かされることもあります。

たとえば過去には、一人で書道・空手の有段、ゴルフ、バレエ、漢検、英検などを持っている三中生がいたこともあり、私には新鮮な驚きでした。


22日には、最終の書類精査を三中で行い、24日の「一斉出願」を迎えます。

校長印を押すときは、願書の一枚一枚に「祈!合格」と念じて、力を込めます。

これは、願書に魂を注ぎこむこむことだと、私は考えています。

多くの高校では、24日の願書提出と引き換えに、出願生徒に受験番号が付与されます。

寒い日がまだまだ続きます。

受験生の健康維持管理に、学校は十分つとめたいと考えますが、ご家庭でもご留意くださいますよう、お願いします。

その質問には答えられません

2019年01月18日 17時31分12秒 | 教育・子育てあれこれ



2月9日、10日の私立高校入試を控え、3年生は今日、面接練習をしました。

面接官には、わたしと教頭、生徒指導の3人がなり、クラスを3グループに分けグループ面接をします。

今日は3Bと3D、22日には3A、3C、3Eが練習を行います。

「あなたは、なぜ本校を志望しましたか」

「はい、・・・」

この、「はい」を冒頭に入れる答え方をしている人が多かったです。

これは、効果的です。

答えようとする意気込みを感じますし、質問に正対して答えようとする力を感じます。


また、話す語尾にアクセントを強く話すようにと、アドバイスをしました。

語尾をはっきり言うと、話した言葉が引き締まり、言葉が消えてしまわないからです。


どの子も真剣に自分がくぐっていかなければならない「関門」に向き合い、わずか15歳(14歳)にして、真摯に答えようとしていました。

この3年生のひたむきな思いに触れ、私は面接官をしながらも心からのエールを送りたいと感じていました。





さて、6限には「その質問何がダメなの?」という学習を、3年生がしました。

写真のなかの質問には、面接官が聞いてはいけない質問が含まれています。

それを、面接を受ける側が判断できるようになってほしいからです。

入試面接にかかわらず、入社面接や採用試験の面接では、面接を受ける側は、入学させてほしい、入社させてはしいという点で、とくに「弱い立場」に置かれがちです。

そのとき、面接官が立場性にのっかり、不適切な質問をする、圧迫面接をしたりする、あるいは問題性を意識することなく、質問をしてくることもないとは限りません。

不適切な質問に対して、面接を受ける側が「その質問には答えられません」とか後で学校に報告することで、本人には不利益にならないよう、しかるべき方法で抗議をあげることができます。


中学生は守る人

2019年01月17日 12時14分46秒 | 教育・子育てあれこれ




24年前の今日、神戸では大きな地震が起こりました。

その時の揺れは今でも、私は鮮明に覚えています。

下からドーンと突き上げられたと思うと、ガタガタという凄まじい横揺れが続き、自宅は潰れるかと思いました。

私は当時、二中で3年生の学級担任をしていました。

ちょうど私学願書のチェックを始めていた頃だったと思います。

学校に向かう途上では、信じられないような光景を目にしました。

大きな岩が道路に転がっていました。信号は消えていました。

学校へたどり着くと、トイレの天井からは、壊れた水道管から水が流れ落ち、職員室の自分のスチールロッカーは、平行四辺形型にひん曲がっていました。

それから、神戸方面の惨状が刻々と報道されました。

犠牲になられた方々のご冥福を、心からお祈り申しあげます。



さて、三中では今日2限目に、地震が起こったとしての避難訓練を全校生徒と行いました。

お隣のせいなん幼稚園との合同訓練でした。


三中の生徒が園児を迎えにいき、体育館まで連れてきました。

全校生徒が集合して、点呼をクラス別にとり、全員の避難安全を確認後、保健委員の生徒が、防災紙芝居(NPO法人かすみん作)を、スライドとともに読みました。

そのあとの、私からの講評を伝えました。

園児向けには、『地震がおきたら』という神戸市消防局の企画協力で作られた絵本を、私が読み語りしました。

三中生向けには、以下の話をしました。




地震のとき、中学生は守られる人でもありますが、同時に守る人です。

2011年3月11日、東北地方の地震が起きああと、岩手県釜石市の釜石東中学校ではこんなことが起こっていました。

生徒たちは、地震のあと、校内放送など聞かずとも、自主的にグランドを駆け抜け、「津波がくるぞ」と叫びながら避難所に指定されていた「ございしょの里」まで移動しました。

日頃からいっしょに避難する訓練を重ねていた、隣接する小学校の小学生たちも、後に続きました。

ところが、避難場所の裏手は崖が崩れそうになっていました。また、津波はございしょの里のすぐ下まできていました。

そこで、ある一人の男子生徒がさらに高台に移ることを提案し、全員が避難しました。ふと来た道をふり返ると、津波によって空にはもうもうと土煙が立っていました。

その間、幼稚園から逃げてきた幼児たちと出会い、ある者は小学生の手を引き、ある者は幼児が乗るベビーカーを押して登りました。

それから間もなくして、ございしょの里は津波にさらわれました。子どもたちは、間一髪で高台にたどり着いて助かったのでした。

釜石市ではほかにも、学校の防災学習で習ったことを、子どもたちが思い出し、市内の全小中学生は99.8%が助かりました。




また、神戸市立鷹取中学校には、学校を休みがちな一人の女子生徒がいました。

彼女は阪神淡路大地震で被災しました。

自分の家が崩れ、下敷きになったとき、いのちをかけて家族を救おうとする両親の姿を見ました。

それ以後、彼女は鷹取中学校の避難所に通ってくるようになりました。

彼女は、病院にいる、体の衰弱したあるばあちゃんに、お弁当をはこび、200日間世話をし続けました。

おばあちゃんは、その後なくなりました。

なくなった日、その女子生徒が校長室にやってきました。

「先生、おばあちゃんが、きょうありがとうと言って、わたしの手を握ってくれた。そのあとおばあちゃんはなくなったんですよ」

その後、彼女は「生きよう。いのちをたいせつにして」と学校に来るようになりました。

(この鷹取中学校のエピソードは、当時の校長であった近藤豊宣さんから聞きました。)



特に中学生である三中生のみなさん。再度言います。

きみたちは守られる側でもありますが、守る側でもあります。

地震が起こったら、小学生や幼い子や高齢者を連れて逃げるのです。

きょう三中生は、このことだけは覚えておいてください。