箕面三中 校長室からのメッセージ

おもに保護者のみなさまに向けたメッセージです。生徒の近況を伝えるとともに、教育と子育てについての情報をお伝えします。

確かな学びを育てる学校

2018年05月31日 11時13分46秒 | 校長からのメッセージ





5月末日を迎えました。

3年生は、本日、第1回学力テスト(実力テスト)です。

修学旅行を前にして、浮き立つ気持ちを切り替えて、熱心にテストに向き合っています。

この気持ちの切り替えをうまく行なうことが、3年生には、いちばん求められています。

テストが年間に何回もありますが、謙虚に目的を定め、場面に応じて頑張る姿が三中生らしいところだと感じています。


さて、昨日は5限に大阪府教育委員会からのヒアリングがあり、生徒の授業の様子を参観されました。

じつは、三中は今年度、大阪府の「確かな学びを育む学校づくり推進事業」受けています。

この事業では、学校の授業研究を充実させ、子どもの学びが、自分で問いを立て、その解決をするため、考える力や判断する力、表現する力を伸ばすような学習を築くことが大切になります。

この事業推進のため、三中には、教員が1名多く配置されています。

一定程度、基礎基本の学力があり、授業研究を進めている箕面三中にふさわしい事業だと、私は考えています。

大阪府教育委員会からは、「落ち着いていますね」「授業に向かう子どもの態度ができています」などのコメントをもらいました。

一方で、「少し教師からの(知識の)教え込みが多いと思います」という指摘を受けました。

たしかに、その通りだと、私も考えています。知識を教えることは学習の基盤にはなります。

でも、いま求められる授業は、その知識を生徒が活用して学びを深めることにあります。

ご指摘を受けとめ、授業をよりよくしていきたいと考えています。



加えて、保護者のみなさまからも授業に対する、「保護者目線」からの意見をもらいたいと思います。

6月18日(月曜日)から22日(金曜日)は、三中「大人の登校日」の授業参観です。

いつ、どの時間でもけっこうですので、授業を参観してください。

授業参観シートを用意していますので、ご記入いただき、授業研究にいかしていきたいと考えています。

ご協力をお願いします。
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生徒から「聴く」機会

2018年05月30日 17時13分22秒 | 校長からのメッセージ


5月28日から「生徒相談」が始まっています。

放課後に、一人15分程度、学級担任と生徒が面談します。

新学期が始まり、約2カ月です。

この機会に、自分のようすや気持ち、クラスのようすやクラスについて思うこと、クラブのことなど話してくれればいいと考えています。

教師が生徒に話す場ではなく、教師が生徒から聴くことに徹してほしいと、私からは言っています。

🔹生徒は、話すことで自分の気持ちを整理することができる場合があります。

🔹生徒は、話すことで自分では、はっきりと認識していなかったことに気づくこともあります。

🔹生徒は、話すだけでも、聴いくれる人がいることに安心感をもちます。

したがって、とくに苦しんだり、悲しんだりしている子の場合、「聴く」ことで、人を支えることができます。このように、学級担任に伝えています。

ふつう、教師は、仕事柄、話したがりです。

生徒に「こうしたら」とすぐにアドバイスをしたくなります。

でも、生徒相談では、聴くことに徹してほしいというのが、わたしの考えです。

5月22日のブログにも、「聴くこと」について、書いています。

再度、読んでみてください。
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「考える」修学旅行に

2018年05月29日 16時35分07秒 | 校長からのメッセージ




本日1限に3年生は、沖縄修学旅行の事前学習を、各クラスで行いました。

進行はすべて、修学旅行実行委員の生徒が前に出て、進めました。

沖縄の方言や基地問題、騒音の問題などをクイズで出して、班ごとに答えたり、パワーポイントや映像を映して、考えました。

生徒たちは、真剣に聞き入り、考えていました。

沖縄問題は、1日目の夜のホテルでのディスカッションプログラムでも、議論して考えます。

自分で考え、自分なりの考えをもつことが、今回の修学旅行の大きなテーマでもあります。

修学旅行まであと12日です。

本日、しおりも配りました。
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本音が言いにくい時代

2018年05月28日 12時42分08秒 | 校長からのメッセージ



親御さんは、通常、いまの中学生の友だち関係を考えるとき、自分の中学時代をふりかえり、その経験をもとにするでしょう。

しかし、時代の変化とともに、親のそのふりかえりは、いまの子どもには当てはまらないほど、変化しました。

わずか20〜30年間ですが、劇的に変化しました。

たとえば、今の中高生は、「親友と思う子には、本音が言えない」という場合があります。

でも、多くの親御さんは、「親友だから、本音が言えるんじゃない」と思います。それが自分の中学時代の経験だからです。


では、「親友と思う子には、本音が言えない」といういまの子どもの心理を読みときます。

いまの子どもたちは、ネット上で人への悪口を見かけることが多くなってしまいました。

その中には、自分への悪口らしい書き込みを見つける場合もあるでしょう。

それに、世間一般に目を向けても、ある人が事件で傷つき、多くの人が被害者だと考えても、その被害者の非を責める書き込みがあったり、「炎上」するほど、悪質な攻撃がまかり通る時代になってしまいました。

「親友だと思っていたのに・・・。心の中では、何を考えているのかわからない」

このことを知ってしまった子どもは、本音が言いにくくなります。相手を失いたくないがゆえに、本音が言えなくなるのです。

「親友とは、よい関係でいたいから、あたりさわりのない話を、笑顔でしている」

これが、いまの中高生が置かれている状況です。

20〜30年の間に、ネットが普及して、中学生の友だち関係にも、これほどまでに影響が出てきたのです。

仲良くしていると思っていたグループ内のチャットに、「あいつ、調子にのっている」などの書き込みがあるだけで、書かれた本人は気にします。

この書き込みは、あの親友だと思っている子が書いたのかも・・・。

このようなネットの世界で、今の子は気をつかいながら、生活を送っている場合もあるのです。

では、そのネットの世界を崩すものは、何か。

それは、いっしょに活動して、ともに汗を流して、本音で語り合う仲間を得ることを、学校行事等で積んでいく経験です。

いっしょの時間と空間を、学級で積み上げていき、自分を開いてさらけ出しても、受け入れてくれる仲間づくりです。

以前の仲間づくりは、集団が団結するとか、一体感を感じてつながりあうこと、絆を基調とし、それが中学時代の思い出として残ることでした。

いまの仲間づくりは、そういったことに加え、お互いの思っていることがわかり、それに安心して言いたいことを言い、その子自身が受け入れられ、安心感に浸れる集団に育てること。

このように、私は考えています。

(本文の内容と、写真の中学生は関係ありません。)
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自分は自分

2018年05月27日 09時03分54秒 | 校長からのメッセージ



私たちは、とかく他者からの評価や評判を気にします。

上司は自分のことをどう思っているか。

店長は私のことをどう思っているか。

私たちが他者と一緒に仕事をしているから、気になるのは仕方ないことでしょう。

中学生も気にしています。

まわりの友だちから自分がどう思われているのかを、いまの生徒は、保護者の方の中学時代より、もっと気にしています。

また、時代が変わっても、生徒は先生からどう思われているかを気にします。

そして、えこひいきはイヤだと感じるのは、今も昔も変わりはありません。

その意味で、教師と生徒の関係は、どの生徒に対しても同じでなければなりません。

ただし、私がここで問題にしたいのは、そのことではなく、生徒が他の生徒と自分をくらべ、落ち込んだり、優越感をもったりすることの無意味さです。

「隣の芝生は青く見える」という言葉は、他人のことはよく見えるものだ、ということです。

他人のことを気にしすぎると、どちらでもいいことと、本当に大切なことか逆になってしまうということを危惧します。

自分にとって本当に大切なことに邁進していくことができる中学生になってほしい。

本当に大切なことを見失うと、フラフラした生き方しかできません。

さすがに、3年生にもなると、自分が受験する高校を選ぶとき、自分はこういう理由で、この高校を選ぶ。でも、仲間が自分で決めた進路も認める・・・。

友だちは友だち、自分は自分。友だちのことを羨んだりはしない。

こんな生徒たちに成長していきます。




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いいことさがし

2018年05月26日 09時40分01秒 | 校長からのメッセージ



クラスの学活で、「友だちのいいところ」を言い合う活動をすることがあります。

授業のなかで、行うこともあります。

例えば、美術の授業で、友だちの作品のよいと思った点を言います。

そして、周りの生徒が拍手をします。

言われた方は、うれしいものです。

私は、学級担任をしているとき、クラスでアクティビティをやったあと、それをふりかえり、「ほめあげシェア」をやったことがあります。

自分のことを、こんなふうに周りの人がみてくれているのか、とうれしくなったり、自分では気がついていなかった点を知ると、うれしいものです。

この活動は、相手の批判はせずに、いいところだけを言うところがポイントです。

これは、家庭でもできます。

子どもは学校生活のなかで、いろいろな体験をして、家に帰ってきます。

そこで、親は「今日はどうだった? 今日一日したことで、どんないいことをした?」と聞いてみてください。

そんな大きなことでなくてもいいです。

「給食でおかわりをした」

「部活で、後輩に教えてあげた」

「家庭科で、小さい子と遊んだ」

「授業で、横の子に教えた」

「掃除で、自分からゴミを捨てに行った」

このような、なんでもないようなことを、子どもは考えた上で言葉にして、自ら言うのです。

小学生なら、言うかもしれないけど、中学生なら「べつに」で終わりますよ。

こう言われるかたもおられるでしょう。

でも、繰り返して、聞き続けることが大切です。

「そう」と返すだけでいいのです。それに親が価値をのせる必要はありません。

中学生は言葉にして、自分で言うと、自分の考えや自分の考える価値観が明確になります。

このような、なんでもない会話なやりとりの集積が、子どもとの関係づくりです。

忙しい日常生活のなかでも、コミュニケーションは必要です。

「そんなたわいもないことを、子どもに聞いたって・・・」というおとなほど、自分が今日行ったいいことを挙げることができないかもしれません。

よくないことなら、いくらでも言えるけど。

そうでしょうか?

家族にご飯を作ったり、職場で会社のために働いたり、お客さんにサービスをしたり・・・。

これらは、人を傷つけたり、他者に迷惑をかけたりしていない限り、すべていいことをしたのです。

このように思える人は、自分を許容できる人であり、自分が生きている意味や価値を感じる人でないかと私は思います。

こんなおとなのもとで、わが子は自分を大切に思えるようになります。

子どもが自分を好きになり、自分の価値を見つけ、自信を高めていけます。
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45期生の理念を貫け

2018年05月25日 16時00分10秒 | 校長からのメッセージ





本日、6限に平成30年度第1回進路説明会を開催しました。

進路説明会は、従来、3年生全員と3年生の保護者のみを対象に行っていました。

しかし、3年前より、保護者は1・2年生の保護者も出席してもらえるように変更しています。

進路指導に関しては、保護者のみなさんの関心が高く、公立入試には1・2年生時の評価も合否に影響するように、制度変更がなされました。

それを受けて、きょうは3年保護者の出席を中心に、1・2年生の保護者の出席も一定数ありました。

さて、きょうの進路説明会では、おもに本校の進路指導担当より、三中の進路指導全般について説明をしました。

今年度より、進路指導担当は新しく交代しましたが、彼は3年学級担任を何度も経験しており、三中勤務も長く、進路指導に精通しています。

多数の保護者の方の出席がありましたが、みなさんが熱心に説明に耳を傾けておられました。


最後には、私からのごあいさつもさせてもらいました。

以下、その内容を紹介します。

🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹
第1回進路説明会あいさつ

保護者のみなさまには、本日はお忙しい中にもかかわらず、多数のご参加をいただいております。お仕事の都合をつけ、来られた方もおられると存じます。ありがとうございます。
 


3年生のみなさん、今日は、私はどうしてもみなさんに伝えていきたいことが、二つあります。

一つ目は、日大アメフト部での事件です。関学の選手に悪質なタックルをした選手は、「つぶしてこい」ということばを「けがをさせろ」と受けとったと言います。
しかし、チームの指導役の人は、「戦術的にタックルを使えという意味であり、けがをさせろとは言っていない」と言い張っています。

私は、教育者ですから、直感であの学生がうそを言っているとは思えない。あの学生は、追い詰められた気持ちを正直に話し、謙虚に「申し訳なかった」と反省し、自分の気持ちを正直に語っていました。

だから私の心には響きました。大学生とはいえ、言葉遣いも考え、懸命に自分の気持ちや事実を語っていました。

では、なぜこんな行き違いが起こったのか。それは、チームで何を大切にするかという価値観、難しく言えば理念がチームに浸透していなかったからだと思います。

「正々堂々とたたかい、相手チームを尊重したうえで、自分のチームの力を引き出し勝利する」という価値観や理念がチームにしみこんでいれば、あんなタックルはけっして起こらなかったのです。

そこで、私はみなさんに伝えたい。

みなさんはいま修学旅行のことを楽しみにしているでしょう。しかし、楽しみをまげてとり、浮かれてよく考えずに友だちにいやがらせをすることが楽しみだと考える人がいるなら、それはちがう。

この2年間みなさんが積み上げてきた価値観や理念は、「仲間を大事にして、みんなが楽しく過ごせる」というものです。これを貫き通す学年であってほしい。これが一点目です。

二つ目です。3年生でいちばん求められることは、気持ちの切り替えです。

今日は進路の学習。そのあと修学旅行、そのあと学力テスト、期末テスト、文化祭・・・・。

このように学校行事とテストが交互にでてきます。このとき、一人ひとりが、気持ちの切り換えをうまくできることがとても大切です。

人のモチベーションは切り替えがあると下がらないのです。「切り換えを制する者は、受験を制する」と言ってもいいぐらいです。

三中はみなさんを支えていきますから、これからの10か月間しっかりと学校生活を送ってください。

保護者のみなさま、進路を考えるうえで、大切なことを言います。

自分のやりたいこと探しとか自分探しという言葉が使われるようになり、20年以上が経ちました。 自己実現という言葉が使われだした時期と重なります。

自分探しに代表されるのが、自分にとっての適した職業とは何かを考えることです。

しかし、このような疑問に、明確な答えを見つけるのは、じつはとても難しいことだと思います。

私が考えところでは、 自分探しについては 、これが絶対だと確信をもてる答えを見つける必要はないということです。 明確な答えを見つけようとしても、そのような答えは実際にはないことが多いのでしょう。

したがって、なんとなくこれが自分に合っていて、なんとなく自分らしい生き方かなと思えるものを見つけ出せば、それでいいのだと思います。

これは、ある意味で、柔軟な生き方をするのが大切だということでしょう。ただし、一方で、中学生が進路を決めるとき、将来これがしたいので、高校はここにするという人もいます。 それは、それでいいのです。

昨年度の3年生にも、将来は看護師になりたいので、看護コースに入学した生徒がいました。語学をいかした仕事をしたいので、グローバル科を選んだ子もいました。

でも、まだ何をしたいかがはっきりしないので、とりあえず普通科に進んだ子が多くいました。

どの中学も、進路を考えるとは、「将来自分がどう生きるか」を考え、自分に合った高校をえらびなさいと、決まり文句のようにいう場合が多いですが、三中の生徒には柔軟な進路に対する考え方をしてほしいと思います。

以上をもちまして、私からのごあいさつとさせていただきます。
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自然との関わり

2018年05月24日 13時39分17秒 | 校長からのメッセージ




箕面市の小中学生の理科の学力には、課題があります。

全国平均との関係で見てても、とくに「実験観察の技能」という観点で、下回っていりことがあります。

その原因の一つは、幼少期からの自然との関わりが薄いということでないかと、私は考えています。


私にとって、家の周りにある美しい自然の風景は、かけがえのない宝だと思います。

たとえば、

「山家(さんけ)の富貴 銀千樹」

雪が積もると庭は美しい銀世界になります。



「夕日が山の端いと近うなりたるに・・・」

山に沈む夕陽は美しい。




美しい自然は、心に潤いをもたらします。

物質面でいくら豊かな生活をしていても、自然の美しさを感じないなら、心の豊かさは得られません。

自然の美しさに素直に感動できることは、心の豊かさと言えるかもしれません。
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変わらぬもの

2018年05月23日 10時04分28秒 | 校長からのメッセージ





(写真は、「中学保健ニュース」[少年写真新聞社発行]より)

本日、二度目の歯科検診でした。1年生全員と2年C・D・E組が受診しました。

昔は、検診というと、待っている生徒が騒がしくして、検診の声をかき消すことがあり、よくお医者さんに叱られました。

保護者のかたも、中学時代には、そんなことがあったのではないでしょうか。


でも、いまどきの生徒たちは、静かにして待つことができます。



とくに、三中の子は、よく話を聞きます。校歌にあるささゆりのように、「人知れず咲き、謙虚に」生活している子が多くいます。

30年以上教職にたずさわる私からすれば、隔世の感をもちます。


全校生徒が集まっても、おしゃべりせず、顔を上げじっと話を聴いてくれます。

話が終わると、拍手をしてくれます。

私が、昔、学年集会などをしているときは、騒がしく雑然とした中で話をしていたことも、よくありました。

おそらく、親御さんも、自身の中学時代の頃とは、だいぶん子どもの様子が違っていると思われるでしょう。

ひとことでいうと、「ごんた・やんちゃ」な子がいなくなりました。

かといって、生徒たちにパワーがないかといえば、そうでもなく、行事とかでがんばる面は健在です。


「子どもが変わった」と世間では言います。

たしかに、見た感じや様子は変わってきています。


しかし、変わらないものがあります。

それは、中学生の思いや願いです。


・学習にがんばるねん。

・友だちといっしょに楽しく学校生活をすごしたい。

・学校行事で燃えたい。

・部活で、活躍したいな。

・先生とも、いい関係でいたいな。

こんな願いや思いは、昔の中学生と、なんら変わることはない。

こう、私は思います。

ならば、その三中生の願いや思いに応えていく学校でありたいと、あらためて想うのです。




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心で聴く

2018年05月22日 10時48分41秒 | 校長からのメッセージ




生徒の話を聞くは、漠然ときいている。

これを「聞く」といいます。

英語ならhear。


一方、生徒の話を聴くは、聞こうと思ってきく。

これを「聴く」といいます。

英語ならlisten。


生徒のたわいもない話なら、「聞く」でいいです。

表面的な意味だけを理解するなら「聞く」でいいのです。

しかし、教師が相手の言葉の裏にある意味を理解するなら、「聴く」がいります。

たとえば、生徒が「大丈夫です」とは言っていても、「私だけの力ではどうしようもない。助けてほしい」という願いが隠れていることがあります。

言葉の裏にある本心に気づく感性、言葉の裏にある意味をつかむには、「心で聴く」ことが必要。

心で聴くと、人間関係が深まります。お互いに心で聴いてこそ、強いつながりをつくっていけるのでしょう。

この意味で、教師の仕事は、対人関係専門職といえるのです。

三中の教師も、対人関係専門職として、自分を磨いてほしいと説いています。



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感情から離れる

2018年05月21日 13時14分43秒 | 校長からのメッセージ



教育では、生徒の感情にはたらきかけることは大切です。

たとえば、友だちにいやがらせをした子を指導するとき、いやがらせをされた子のつらかったという感情、傷ついたという感情を、いやがらせをした子が聞き、ひどいことをしたと、自らの行いを反省する。

また、職場で同僚が結婚すると聞いて、「おめでとう」と言いながら、本人がうれしそうにしている感情を受け、同僚までがうれしくなる。

このように、人は相手の感情に触れることで、心が動きます。

ただし、感情にはマイナス面もあります。感情だけで出ている言葉は、それを受ける人の感情を刺激して、いわゆる「感情的」にしてしまいます。

激昂した人が放つ言葉は、受けとる側も激昂させることがあるのです。

感情は動きやすいものです。根拠がなかったり論理的でない場合もあります。

だから、教育の分野でも、仕事の分野でも、人間関係では、感情に流されず、理性を働かせて、ものごとを見て、考えていく習慣もつけたいのです。
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柔軟な考えと生き方

2018年05月20日 10時47分20秒 | 校長からのメッセージ



あるNPO法人の調査によると、全国の20歳代から50歳代の女性(就業している)の約33パーセントが、「(夫が望むなら)夫が専業主夫になってもいい」と答えています。

その理由はいくつか考えられます。

一つには、いろいろな家庭があってもいいからと考える人が増えているから。

二つめには、家事や子育ても、大切な仕事であるという認識が広がっているため。

その認識の広がりを後押ししているのは、わが国の伝統的な性別役割分担(おとこは外で仕事、おんなは家で家事・育児)に基づく固定的な考え方の変化です。

パーセンテージだけでいうと、否定派がまだ多いです。

しかし、30年前に比べると肯定派の数字は確実に上がってきており、3分の1の女性が夫が家事や育児を主に担うことに賛成しているのが、いまの状況です。

今後、専業主婦か専業主夫のどちらにシフトしていくというよりは、価値観や考え方が多様化していくととらえるべきです。

また、固定的な考え方ではなく、柔軟な考えをする人が今後も増えてくると、私は予想します。

この柔軟さ、flexibleな考えは、いまの、また、これからのキーワードではないかと、私ほ思います。

「〜でなければならない」、「〜であるべきだ」から「〜であってもいい」、「〜であっても許される」という変化が起こっています。



たとえば、地域での人間関係をとってみても同じです。

箕面でも、昔は地縁的な濃い人間関係が主流でした。隣組のような相互扶助の助け合いが根付いていて、心強い反面、人間づきあいの煩わしさもありました。

箕面市では、いまもそういう地縁的人間関係が残っている地域もあります。

その一方で、「いつもいっしょというわけではない。でも、あの人とは、この地域活動をするときは、いっしょにやる人間関係です」。

このような「ゆるいつながり」が、いまの時代にあっているのでしょう。

さて、専業主夫の話題から、柔軟な人間関係の話へと広がってきましたが、いまの三中生のなかにも、社会で働く女子、家庭の仕事をおもに担う男子、あるいはおんなもおとこも、同じようにどちらもするという場合もあるでしょう。

そのときの拠り所は、まちがいなく柔軟な生き方、考え方になります。

そして、考えや価値観が違う人とも、ともに社会をつくり、人と社会にかかわっていこうとするハートと態度を身につけてくれることを展望します。
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人育てと子育て

2018年05月19日 16時35分10秒 | 校長からのメッセージ



子育てで、子どもが困難なことに出会いそうなとき、大人が先回りして助けるのは、子どものためにはならないことがあるようです。

同様に、部下が仕事で失敗しそうなとき、先に助けるのは親切かもしれませんが、部下のためにならないことがあるようです。

学校という組織なら、例えば教員が生徒を指導するときに、その部下に考えさせることなく、助け船を、私が差し出すとその人のためにはならないことが多いのです。

このことはもちろん、生徒の安心や安全に重大な被害が及びそうな場合は除きます。

教員が失敗しないように、先回りして助けると、その人は他者に頼るようにならないとも限りません。

自分の仕事に責任感をもち、教育上の問題や課題を自ら考えて解決していく態度や意欲をもつことができません。

そこで、私が心がけているのは、教員がどうしようかと悩み、考え、自分の解決方法を見つけようとするときにアドバイスをします。

その方が部下にとっての励みになると考えます。

部下を育てるコツといえます。

中学生も、自分が悩み、どうしていくかを考えているときに、「こういうやりかたもあるんじゃないかな」と示すと、その子にとっての励みになり、支えになります。

人育ては子育てに通じるところがあります。
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言葉を直接交わしてほしい

2018年05月18日 13時38分05秒 | 校長からのメッセージ



本日は中間テストの2日目でした。

今日の午後から、部活を再開します。

生徒たちにとっては、やっと試験が終わったという安堵感と解放感を感じていることでしょう。




さて、今日の3限目には、全校生徒に向けたケータイ・スマホ安全教室を、体育館で行いました。

講師の先生は、NTT docomoから来てもらった女性の方でした。

動画を交えて、スライドを映し出し、お話ししてくださいました。

内容は、
①SNSに写真や動画をアップする場合に、注意すること。個人の特定につながることがあります。

②ネット上で知り合った人を信用しすぎない。

③冗談のつもりで、安易に面白い写真や動画のアップ、書き込みをしない。炎上したり、損害賠償を求められることもある。

④LINEなどのコミュニケーションアプリは、短文が多く、友だち間で誤解をうみやい。いじめにつながることもある。

生徒の様子が明らかに変わったのは、④を説明する動画のときでした。

その動画は、
友だちの遊ぶ誘いに「いいよ」と返事した彼。

その彼は、「ノーサンキュー」の意味で返事したのですが、誘った側は「了承のいいよ」と受けとりました。

約束の時間に来なかった彼を、グループから外すLINEいじめに、その後発展しました。


この模擬ケースを見ていた、生徒たちは途中から真剣な表情に変わり、全体の空気が張りつめたように、私は肌で感じました。

きっと、自分たちの生活でもありそうなこととしての切実感があったからでしょう。



この安全教室の締めの言葉で、私からは次のような話を、全校生徒にしておきました。

私の尊敬する先輩の先生のなかに、生徒から絶大な信頼を受けている先生がいました。

その先生は、何かあるといつも生徒たちに「ありがとう」と言って直接、言葉を生徒にかけていました。

三中のみなさんには、スマホとかは上手に使いながらも、メールだけでなく、直接会って言葉を交わすようにしてほしい。

「ありがとう」という言葉を浴びて大きくなった人は、言葉にして話すことの価値を知っています。

その価値を知っている人は、言葉を話す人をも信頼できるようになります。

どうかみなさん、友だち間で、「ありがとう」の言葉を言い合う、そんな三中生になってください。

生徒たちは、よく聴いてくれていました。



その後は、今日から教育実習生徒が来ていますので、紹介しました。

大学4年の女子学生。英語で、2年E組を担当します。

大学4年の男子学生。体育で、2年B組を担当します。

この二人が、あいさつお自己紹介をしました。

6月7日まで実習をすることになっています。
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文化で関係を紡ぐ

2018年05月17日 11時47分41秒 | 校長からのメッセージ




今日から、1学期中間テストが始まりました。

とくに、1年生は初めての定期考査です。

小学校のときのテストとは、受験の仕方まで違い、厳格さが求められます。

ある女子生徒は一生懸命に答案に向き合ったらしく、テスト終了直後、顔を紅潮させてました。

「暑かったんやね」

「はい」と言って、ニコっと微笑みました。


試験に向け、生徒たちは今日まで準備学習に精を出してきました。

学習を重ね、学力を身につけることは、将来にわたって大切です。

「文を以って武に報いる」ということばがあります。

暴力や搾取、武力に対して、学力で対応する人になるべきです。

豊臣秀吉が朝鮮へ武力行使をしましたが、朝鮮国王は文化をもって報いました。

江戸時代、約500人の通信使を12回も派遣して、徳川家康の国交回復の望みに応えました。

最近、力や暴力を行使して人の尊厳を顧みないような事件が頻発して、社会をにぎわしています。

学習を積み、学力を高くもち、文化で人間関係を編み出す人になってほしいと、三中の子に望みます。
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