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箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

自分が変わらなくてもいい

2025年05月28日 05時30分00秒 | 教育・子育てあれこれ


4月から新年度が始まって、新しい環境になじめなかったり、やる気が空回りしてしまったり、何かと落ち込みやすい時期です。


そのとき、自分を責めてしまう人が多いのではないでしょうか。


でも、人が新しい環境になじむには、少なくとも2カ月はかかります。


うまくいかなくて当たり前です。


この学校、クラス、職場になじめないと感じるひとは、自分がダメと思うのではなく、他者との関係を考えてみるのです。



もともと日本は制度が変わるには時間がかかる国です。変化を好まないのです。




これが日本の社会の発展をさえぎると同時に、一方では社会の安定を生んできたと考えることができます。


変化は外からやってくるという言葉があります。旧ジャニーズ事務所の性加害問題はもともとは、外国の報道機関が声をあげ出して、変わってきたのです。



その流れでいうならば、私たちは自分で自分を何とかしなくてはいけないということはないのです。


外部から要求される変化を受け入れつつ、他者の力を借りて自分を楽しくすればいいのです。


うまくいかないのは自分のせいではない、他者との関係の問題です。





対等な人間関係をつくる「人間力」

2025年05月27日 05時59分00秒 | 教育・子育てあれこれ
学校の教師と児童生徒の間には、「教師」と「児童・生徒・学生」というだけで、教え・教授する人と教えられる人という関係が存在して、力関係がはたらきやすくなります。

しかし、教育的には、教師は意図的に対等な関係づくりを意識して児童生徒学生に接するというのが、わたしの基本的な考えです。

さらに、教師はとても聞き上手である必要があります。

子どもが話すときも、言葉をけっして遮らず最後まで黙って聴くことを習慣にしていることが望ましいのです。

私が教職を通じて知り合った同僚の先生は、そんな人でした。

わたしは、その先生から生徒と教師の関係は本来どうあるべきを学ばせていただきました。

そのことにかぎらず、相手が誰であれ一人の人間として向き合う姿勢が一貫しているのが人間力のある人です。

なんでわたしはこれほど不利なのか?

2025年05月26日 05時14分00秒 | 教育・子育てあれこれ

「生きるのがイヤになった」と投げやり、自暴自棄になる人に対して、世間の目は厳しいことがあります。

「みんなそれぞれたいへんなんだ」「がまんしなければ」と言います。

しかし、今の社会状況は、そう言い放っていいのかと思うことがあります。


今の学校教育を通してみれば、どんな家庭に生まれたかで差がついてしまい社会的に排除されるような状況は、年々深刻化しているように思います。


ゆとりのある家庭に生まれた子どもは十分な教育を受け育てられるのです。



十分な教育を受けた子は、気持ちの上で大きく違ってくるのです。


じつは、昭和生まれの人はここまでの格差を感じないないのではないかと思います。


昭和時代は、「一億総中流」と言われただけあって、みんなほとんど同じという感覚がありました。


だれもがそれぞれ苦労している、と思いやすかったように思います。


また情報も少なかったので、自分の身近にいる人たちの成功や出世の話は伝わってきても、同世代の見知らぬ人たちの情報などは知ることもなかったのです。



しかし、今はSNSで見知らぬ同世代の人たちの情報が拡散されています。


高価なファッションに身を包み、リッチなレストランで食事するときの豪華グルメが発信されています。


あまり苦労せずに高収入を得ている話も聞こえてきて、「みんながそれぞれたいへん」とは、とても思えないなです。


なぜ自分はこんなに不運・不利なのか。


働き方や、職種により給料に格差が出ている今の状況のなかでは、そうした思いを感じてしまうことも多いのではないでしょうか。



そんな思いにとらわれている若い世代に、どんな人でも苦労はしているのだ、というのは難しいのです。


実際に、一生懸命がんばっていても報われない若者がいます。


ですから、そうした人たちが心を病んでしまったり、自暴自棄になったりする前に思いを分け合える場が必要なのではないでしょうか。








どんな人間関係が望まれるのか

2025年05月25日 07時00分00秒 | 教育・子育てあれこれ

ひと昔前は親だけではなく、近くのおっちゃん、おばちゃんたちが子どもをしかってくれて、年上の子供は幼い子の面倒を見てくれました。


でも今では、子どもに関心を持ち、育ててくれたはずの地域は、無関心で冷たくなってきています。


今、子供は社会のルールをなかなか教わることができないのです


日本が物理的に豊かになっても、精神的には追いつけなかったのです。


第二次大戦後、お金や物がかったころには、多くの人は、みんなで物を分け合い、貧しいなりにみんなで日本を復興させようという思いでやってきました。


しかし、社会では個人化が進み、他者への視線が無関心になっています。


濃すぎる人間関係も辟易としますが、他者に冷淡すぎる人間関係も問題です。


ゆるやかな人間関係、それもいざというときには困っている人に救いの手を差し伸べる。とはいえ、「いつもあなたといっしょ」ではない距離を置いた人間関係を今の人は望んでいます。



町の復興なかば

2025年05月24日 06時08分00秒 | 教育・子育てあれこれ
わたしは、今年の3月末に東北地震の被災地である福島県を訪問しました。

2011年の東日本大震災当時、福島県双葉町には約7100人が暮らしていました。


しかし、原発事故で全ての住民が避難を余儀なくされました。


その後原発周辺の自治体のなかでは、双葉町は最も遅くまで全町避難が続きました。


その後、2022年8月にようやく町の「特定復

興再生拠点区域」では、避難指示が解除されました。


特定復興再生拠点区域とは、政府が居住再開のために除染やインフラの整備を進めた場所で、その面積は町の面積の約1割にあたります。


駅西住宅を含む双葉駅周辺の中心街には、かつての町人口の約6割が集中して住んでいました。


この復興拠点での居住人口は、避難指示の解除から1年半が経過した時点で約100人です。


2025年4月1日時点では182人で、そのうち65歳以上の高齢者は52人にのぼります。


長期間の避難生活で町民の多くは避難先に定着し、帰還が進んでいるとは言えないのが実情です。


「ゼロからのスタート」となった町では、生活インフラの整備が課題となっています。


町内の診療所は、内科がたった1カ所だけです。スーパーはなく、今夏にようやく1店舗がオープンします。


食料品や日用品の移動販売はありますが、日時や品数が限られるため、車を運転できる人は町外に買い物に出ています。


帰郷した人は1人暮らしの高齢者が多く、外出の機会が減れば体力が低下し、認知症になるリスクが高まるので、人と人のつながりを生み出さなければなりません。




人の本質をどうみるか

2025年05月23日 07時11分00秒 | 教育・子育てあれこれ
人は誰もが自己中心的で、自分をよく見せるとばかり考えている。このような人間観は、心理学でナイーブ・シニシズムと呼ばれます。


シニシズムは、世界および他者への不信と結びつきやすいのです。


そして、社会は不正で満ちており、自分は他者から被害を被っているという被害者意識と結びつくことが多くあります。


シニズムが増大すると、その世界観は、社会的公正の実現を目指すアクティビストと、真正面からぶつかることになります。


アクティビストは、社会問題を解決することを目指していますし、またそれが可能だと考えます。


最近のSNS上の、あまりある、容赦ない攻撃的な書き込みをする人は、シニズムを根底に待つ人が増えてきているのでないかと思います。


カスタマー・ハラスメントにならないために

2025年05月22日 07時40分00秒 | 教育・子育てあれこれ

カスタマー・ハラスメントが横行する現代社会です。

 

組織の責任者は、ハラスメントを防止し、ハラスメントから現場を守る対策を講じることが必須です。

 

ハラスメントをする人自体が、自分の不満や怒りの表現方法について気づいて修正していかないと、ハラスメントの数々は減らないでしょう。

 

カスタマーハラスメントの場合、自分で「私は怒りっぽい」と自覚していない人が激高してハラスメントにいたることが多いのです。

 

というのは、ふだんから自分でいろいろな怒りを感じると自覚していれば、それをどう相手に伝えるかに気を配りますので、怒りの感情を冷静に相手に伝えるすべを会得しているからです。

 

また、ふだんから怒りを抑えていれば、何かのときにハラスメントにまでにいたる不適切な言動をしないかといえば、そうでもありません。

 

怒りをがまんしていると、あるときに限界点に達し、突然激高して感情が爆発した状態に陥ります。

 

激しい怒りを感じたら、すぐにアクションを起こさず、5~6秒ほど深呼吸をすると、体の中にアドレナリンが巡る時間をすごし、怒りを発するのをやり過ごすのです。

 


いまの大学生の特徴は

2025年05月20日 07時32分00秒 | 教育・子育てあれこれ

今の大学生は、学費が高いので一生懸命にアルバイトしながら大学生活を送っていることが多いのが現状です。


学生の本分である学習・勉強だけやっていればいいという考えもあるでしょうが、今の学生はアルバイトをしないと学業ができないという状況に置かれています。


そのようにがんばっているのですが、打たれ強くない点が、ほぼ共通しているように思います。


若い学生たちを厳しくしかると、傷つきやすかったり、やめたりします。


そういう意味では、気を使いながら、励ましていくやり方がいいようです。


また、わたしのような年配の教員は、「むかしはこうだった」という話はしないほうがいいのです。


「それは、その時代の話でしょう。わたしには関係ないです」と感じるようですし、タイパ・コスパを大切にする人にとっては時間がもったいないと思うのです。


ただし、総じて真面目な学生が多く、「役に立つ」とかおもしろいと思えば、意欲的に授業に臨みます。学生同士で交流しあい活動的に学習します。


いまは若い人に無理をさせないような世の中になっています。


でも、無理しようとするのは、自分の限界が知れるという意味があります。


限界を知っていると、自分が壊れる前に「やばい」と気づいて引き返すことができます。


だから、打たれ強くなるのだと考えられます。


そのような学生の特徴を踏まえて、こらからも授業を担当していくつもりです。







大容量ネットワークを学校に整備

2025年05月19日 07時28分00秒 | 教育・子育てあれこれ

新型コロナウイルスの感染拡大への対応のため、学校での児童生徒一人1台タブレットの整備をめざしたGIGAスクール構想が、2020年度以降、飛躍的に各自治体で進みました。


そして、このたび2025年1月には、あらたな次期ICT環境整備方針が示されています。


人1台端末は、全体の約8割が令和7年度までに更新される見込みであり、残りが2026年2028年度の更新になる予定です。


このように、11台端末については着実に更新が進められています。


しかしその一方で、学校のネットワーク環境は依然として十分な水準に達していないというのが現状です。


そもそもGIGAスクール構想では、児童生徒が扱う端末にばかりに目が行きがちです。


しかし、GIGAスクール構想は本来、「一人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する方針をもっています。



ところが、現実には「なぜ学校に、大容量のネットワークが必要なのか?」と疑問を持つ地方自治体の首長が少なくはありません。


そうなると、予算確保が容易ではなくなるのです。


従来の学校では、インターネットで調べ学習を行い、教師が授業の最後に大型提示装置でまとめを映し出して児童生徒に発表させるといった授業での活用でした。


しかし、児童生徒が一人1台端末を持ち、クラウド環境が整ったデジタル学習基盤を活用した授業が今では求められています。


そのような授業で、写真や動画のデータを共有することは当然のことになります。


クラス全員の端末の画面がリアルタイムに同期されるので、仲間の考えなどを参考に自分の考えを整理していきます。

グループワークでは、資料等を共同で編集することも必要になります。


そのようなときに、通信不良によって動作が止まるという状況では学習は成立しなくなります。


そういう必要性から.高速大容量ネットワークの整備が推し進められなければならないのです。


学校の現場の実情が、広く市民に行き渡ることが求められています。






大切なのことでもSNS?

2025年05月18日 07時21分00秒 | 教育・子育てあれこれ

最近、仕事に関係した連絡がSNSで届くことがあります。


それには、しっくりとこない違和感を私は覚えます。


でも、違和感を感じない人が多いようです。



そしてトークグループの何人かの人が、「私も私も」と次々と書き込みに加わります。


中には、絵文字を入れて仕事上の連絡をしてくる人もいます。


大切なことの扱いが軽すぎるのではないでしょうか。くわえて、とても幼い感じがします。


SNSで情報を伝えるのは便利ですが、時と場合によると思います。


絵文字での連絡は友達との会話にしてほしいと思います。


私が心配なのは、大切なことを伝える手段の「軽さ」なのです。


ドメインをもつEメールを使わずに、軽いタッチでSNSで連絡しあうような意識が、今後さらに広まるのではないでしょうか。


人は周囲の人の行動や感情に影響を受けます。SNSは多分に感情的であり、理性に欠ける刹那的な行動をうながします。


ただ、今では一国の大統領がSNSで、政策にかかわることを発信するのです。


SNSで連絡を取り合うときは、メールよりカジュアルであり、よく考えて意見交流していないことも少なくないのです。


仕事のやりとりをSNSで行うのは軽すぎると危惧します。






夢は逃げない

2025年05月17日 08時16分00秒 | 教育・子育てあれこれ

わたしは、大学4年の夏に大阪府の教員採用試験に不合格でした。

「教師になりたい」という夢は途絶えそうになりました。

大学の友人は、日本経済が空前の好景気のときであり、多くが企業の就職を決めていきました。

一瞬は、民間企業に就職しようかと思いましたが、踏みとどまらせ、夢追いの背中を押したのは、春の中学校での教育実習でした。

その実習がとても感動的でしたので、就職浪人してでも、次年度の夏にもう一度教員採用試験を受け、幸い合格でき、英語科の中学校教員になりました。

だからといって、大上段に構えて、夢実現(Dream comes true)をいうつもりはありませんが、人は夢をもつなら、簡単には諦めないほうがいいと考えます。

もとAKBの武藤十夢さんは、気象予報士の資格をとるため、芸能生活のかたわら、何度も何度も試験に挑戦して、8回目に合格しました。




「夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ」

実業家高橋歩さんが『毎日が冒険』の中で、言っている言葉です。

人は若い頃の「これになりたかった」という夢を回想して話すとき、諸々の事情があり、なれなかった言い訳を探しています。

しかし、大局的に見るとそれは自分が逃げたに過ぎないという見方もできると思います。

どうしてなりたいのなら、諦めないことが大切だと思います。

次の曲もあります。


夢は逃げない
(作詞 秋元康 作曲 山本彩) 

君に最後に
言っておきたい
自分の方から
諦めるな

夢は絶対
逃げていかない
このまま
その手を
伸ばせよ

個に寄り添い、対話する教師

2025年05月16日 06時42分00秒 | 教育・子育てあれこれ

学校教育における教師と児童生徒の関係は、対等であるべきです。

教師の役割は教えることと、一般的には考えられます。

ただそれが、教える・教えられると固定的に考えると、教師が児童生徒より立場が上と無意識のうちの誤解が生まれます。

そうではなく、教師は子どもの言うことをしっかりと聴き、疑問に答えていきます。


教師の仕事はうまく教えることではなく、引き出す力であると強く思います。


児童生徒の個に寄り添い、対話するのです。


大人たちがみんなで、あなたを大事にしているよということを示さないと、子どもは心を開いてくれません。


大人が子どもとの接し方を変え、個に寄り添い、対話することで子どもは力を引き出されるのです。


組織の長とは

2025年05月15日 05時40分00秒 | 教育・子育てあれこれ

組織の長なる人は、どんな職種、どんな職場であったとしても、自分が「一人勝ち」したいという自分本位な考え方では、ぜったいに通用しません。

 

なるべくみんなの社員や職員、構成員がよくなるように組織を回していきたいと願うものです。

 

多くの人の協力と助けがあるから組織はやっていけるのです。欲深い人で立派に組織を経営している人はまずいません。

 

そもそも、組織の長である以上は、自分のために働いているのではなく、従業員みんなの生活を守らなければなりません。

 

また、伝統を重んじることは大切ですが、組織の経営も時代にあわせて変わっていくことが大切だと思います。

 

伝統とは、変わることをくいとめるものではありません。変えてはならないことはあまりないものです。

 

さらに、未来は何とかなる、明るいと信じて仕事をすることが、組織の長としては必要です。

 

行きづまりのときにでも、どこかに活路はある、出口はあるのだと思います。


どこか一箇所は開いています。苦しくても突破口は必ずあります。

もうダメ、万事休すとあきらめたり、愚痴ばかりを言っていたら、突破口は見つかりません。

 

そのように、最近考えるようになりました。


その情報正しいの?

2025年05月14日 05時55分00秒 | 教育・子育てあれこれ

よくネット上に、「外国人が日本に増えれば犯罪が増える」「外国人が日本の治安を悪くしている」という言説が書き込まれています。

また、「日本では外国人に生活保護費を支給しているが、世界を見てもそんな国は日本以外にない」などがまことしやかに主張されています。 

はたしてその主張や言説は正しいのでしょうか。

たとえば、埼玉県では2004年の外国人数は10万2700人ほどでした。その後、2024年には24万9000人ほどにまで増えました。

つまり、2倍以上に増えました。

ところが、刑法犯件数はおよそ18万1000件からおよそ5万200件というように、3分の1以下に減っています。

ですから、外国人が増えると治安が悪くなるというのは、デタラメです。

山形市で建築会社を営む人は、依頼を受ける仕事はありますが、人手が足りないため、何度も受注を見送っていました。


求人を出しても誰も来ません。技能実習生の外国人を雇用するのを提案されましが、一度は断りました。


「能力に問題があるのでは、犯罪を起こすかも」。そんなきめつけや先入観がありました。


しかし、思いきってベトナム人を雇ったのは2019年でした。


やってきたのは20~30代の男性3人でした。問題なく仕事をこなし、明るい人柄で好感をもちました。


少子化や若者の都会への流出で、地方の人手不足は深刻になっています。外国人労働者は貴重な存在です。


この雇い主は、旧正月で一時帰国していた従業員の招きでベトナムを訪れ、家族から大歓迎を受けました。


「文化は違っても、うれしいことや悲しいことは同じでした。私の先入観は偏見でした。恥ずかしいです」と述べています。


この実例からもわかるように、外国人が増えると犯罪が増えるとか、治安が悪くなるというのは、偏見です。


さらに、生活保護についても誤った情報を見つけることができます。

世界には生活保護にあたる社会保障給付金の制度を外国人を対象に定めている国は、アメリカ、フランスなどたくさんあります。日本だけではないのです。

このように、ネット上にはニセ情報が氾濫しています。

個人でできるのは、なにか調べ物をしているとき、「ほんとうにそうだろうか」という「疑う習慣」をもつことです。

相手への共感あればこそ

2025年05月13日 06時22分00秒 | 教育・子育てあれこれ





誰かを助けたり支えたりするには、その人に経済的にも、精神的にもゆとりがある場合です。


ただし、たとえば金銭的にゆとりがなくても、被災地に寄付する人がいます。


たとえ金額は多くなくても、その支援には、被災者・苦しんでいる人への気遣いと共感があるのです。


つまり、経済的なゆとりはなくても、精神的に他者に対する気遣いと共感がある場合には支援に結びつくのです。


まの支援に対して「ありがとうございます」とお礼の言葉を返せるのも、ある程度の身体的・精神的ゆとりが必要になるのでしょう。


直面している現実に憔悴・消耗しきっている人には、言葉さえも出ないこともあります。


そんな場合もふくめ、支援をした側が「お礼の言葉もないのか、失礼だ」と、相手に見返りを求めることは適切ではないことが多いのです。


そもそも、「〜してやっている」という、上下関係の意識、「上から目線」があるから、そのような要求をするのです。