箕面三中 校長室からのメッセージ

おもに保護者のみなさまに向けたメッセージです。生徒の近況を伝えるとともに、教育と子育てについての情報をお伝えします。

「そやけど」の応酬

2018年11月18日 12時06分18秒 | 校長からのメッセージ



対話においては、自分と相手がいます。

「〜してほしい」という相手への要求が中心になった会話は、「そうか」「そうなの」「そうやね」というような相手の気持ちを汲んで理解をする言葉が出てきません。




たとえば、
子どもが、「あしたは、どこかへ行こうよ」と言いました。

母親が「でも、明日は午後から雨が降ると、天気予報で言ってたよ」という会話をしてこなかったでしょうか。

つまり、「でも」が口ぐせになっていないかということです。

親子で公園にいて、子どもが「まだブランコに乗りたい」と言っても、「でも、もう家に帰る時間だから、ダメよ」。

子どもがまだ小さいときには、黙ってきいていました。

子どもは納得していたのではないのですが、親は「わが子はわかったくれている」と思いこんでいました。

もし、この「でも」(=「そやけど」)を、自分の言いたいことだけを言うために使われていたなら、そうやって10年以上も使ってきたのなら、中学生になった子どもに対しても、「でも」というのが習慣になっています。

そして、子どもの思春期になると、今まで抵抗しなかった子が、イラ–ときます。

なんで、うちの親はいつも「でも」で、私の言うことを否定するの! いつも、そうなんだから!

一方、子どもの方も、口がたつようになり、「でも」で応酬するようになります。

「でも、そう言うお母さんだって、・・・」。


このようにして、お互いが自分の言うことをわかってほしいとなり、言い争いが激しくなります。

以上のような家庭もあるかもしれません。


親は親、子どもは子ども、というように、お互いが「相手の自由」を認めることで、何かあったときには、相談しあえる親子関係を築いていきたいところです。

(写真と本文の内容は、関係ありません。)

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ムダを味方につける

2018年11月17日 13時31分25秒 | 校長からのメッセージ



イヤなことを我慢して続けるのはムダであり、好きなことに集中してとりくむべきである。

このような考え方も一つです。

しかし、イヤなことやムダと思えることを、いつかどこかでつながっていくと考え、自分の栄養にしていくのも賢明な生き方ではないでしょうか。


イヤなこと、苦手なことを我慢して続けるのは、精神的にもよくないし、その人の人生にとって得ることが少ない時間と考えがちです。

でも、私が経験を通して考えるところでは、若いうちはムダが栄養になります。イヤなことから逃げずに続けることが、挫折を乗り越える力になります。

イヤなことから逃げれば、その人は将来も生き方も、イヤなことからつねに逃げるようになります。

この世の中、イヤなことから逃げる人がいます。もっともらしい理由をつけて。

社会全体が効率を重視しがちで、学校でも教員の働き方改革が進められています。

しかし、こと教職に関しては、目には見えにくい救育活動の特質がもっと社会から理解された上で、働き方改革を進めていくべきでしょう。

概して、三中の子は我慢強い子が多いと、私自身は感じていますが、若いうちはムダと思えることでも、それが自分の栄養になると思い、味方につけ取り組んでほしいと思います。
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三中に秋田の中学生が来た

2018年11月16日 15時59分19秒 | 校長からのメッセージ






今日は、昨晩大阪に宿泊した由利本荘市の中学生10名が三中にやってきました。



全員が中学2年生で、由利本荘市の各中学校の代表生徒で、箕面市訪問団をつくり、引率教員1名と由利本荘市教育委員会から1名の引率者に付き添われ来てくれました。




9時に三中に到着しました。箕面市の教育長のあいさつ、私の歓迎の言葉のあと、校内見学を済ませました。



2限は、3年C組の音楽の授業に10名全員が入り、三中の生徒といっしょに合唱をしました。

「HEIWAの鐘」と「あの空」を秋田の子と三中生が歌い、素晴らしいハーモニーを聞かせて聞かせてくれました。




3限は、2年生5クラスの授業に2名ずつ分かれて、授業を受けました。



4限は、3年A組の英語コミュニケーションの授業に10名全員が入り、英語活動をしました。



給食は、三中2年生の5クラスに、2名ずつ入り「給食交流」をしました。



給食後の昼休みには、生徒会役員の生徒との交流会で、いじめについていっしょに考えました。

5限には、ふたたび2年生の授業に入り、授業を受けました。




三中の子は、歓迎のカードを準備してくれていたりして、フランクに話しかけてくれました。

なかには、三中の子は大阪の子です。会話の流れがはやく、ポンポンと言葉があちらこちらから出てきて、ツッコミも入るので、とまどった秋田の子もいたようです。


その後、お別れのあいさつをして、伊丹空港に向かいました。

私は伊丹空港で、お別れをしました。
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箕面市を訪れた秋田の中学生

2018年11月15日 16時30分37秒 | 校長からのメッセージ




今日から、秋田県由利本荘市の中学生10人(由利本荘市から引率の先生2名)が箕面市を訪問しています。


箕面市と由利本荘市が教育で交流を始めて、今年で7年目になります。

その交流の一環として、由利本荘市の各中学校の代表生徒が、「由利本荘市・箕面市中学生交流事業」として箕面市を訪問するものです。

今日は、秋田空港から伊丹空港に到着後、生徒たちは万博公園で箕面市のALTと「英語交流」をしました。

その後、箕面市教育センターで、箕面市の「中学校生徒会学習会」に参加して、生徒会の取り組み紹介を聞きました。

三中からも、生徒会役員のメンバーが4人、学習会に出席しました。

私も付き添いで、学習会に行きました。

学習会では、「いじめをなくすために」について、箕面市の生徒と由利本荘市の生徒が、いっしょに考え、話し合い、発表しました。




なお、この10名の由利本荘市中学生は、明日は箕面市内の1校だけを訪問することになっており、箕面三中に来てくれることになっています。

秋田からわざわざ中学生が、箕面三中に来てくれるので、私も楽しみです。

三中の子も楽しみにしています。
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自分との対話

2018年11月14日 16時27分02秒 | 校長からのメッセージ



街から本屋さんが閉店する自治体が増えています。

本離れで、本が売れなくなり閉店する。

本を買うなら、ネット通販で手に入ります。

電子書籍が普及して、本屋に行く必要がなくなりました。

しかし、私はよく本屋さんに行きます。

中央線沿いのTSUTAYAに行くと、三中の子に出会うときもあります。

実際に、本を手にとって、買うかどうかじっくりと考えることもありますし、パッとタイトルに惹かれすぐに買う場合もあります。

この実際に「手にとる」という機会が大切だと思います。


さて、その本ですが、三中で休み時間に、一人で本を読んでいる生徒がいます。

その生徒を、周りの子がからかったりはしません。多くの生徒が認めています。

しかし、「周りは不思議な顔で、少し離れた場所から見ている」という場合もあります。

でも、私は一人本を読む子に、「宝物だね」と言ってあげたい。

ちょうど、浜崎あゆみの1999年の曲『TO BE』の世界を想い描きます。

今の時代、クラスで一人になり静かに本を読む生徒は、すこし勇気がいることで、もっと友だちと話したりすればいいのにという視線を向ける生徒もいないわけではありません。

しかし、読書は思索の時間であり、自分を見つめる貴重な時間です。

友だちとワイワイしているだけでは、もったいない。

これほどにまで、私は思います。

一人で本を読む生徒は、ものごとを深く考えることのできる人だと、私は思います。

まさしく、その子は自分が存在していること(To Be)を実感しているのです。

読書で自分と向き合い、自分と対話する時間が、中学生にとって、いかに大切か。

本を読むと、読解力がつくというようなことは副産物だと考えたいということです。

また、読解力はただ本を読むだけで身につくという、そんな単純なものではありません。

目的に沿って文章を読むとか、接続詞に注目して文章を読むとかしないと、読解力を磨くには工夫をして読むことで身につきます。

三中の学校教育目標の最終形である「自立に向かう生徒」は、孤独になり、自分を見つめ、自分と対話して、深く考える生徒のことです。

かつ、孤立するのではなく、自分が必要のときには、人とのつながりの中で、支援やサポートを求めることのできる生徒です。

本を読む習慣は、大切だと考えます。

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三中のいま

2018年11月13日 14時22分45秒 | 校長からのメッセージ






今日の3限には、家庭科の研究授業を2年E組で行いました。

私たちの食生活「食品の選択」の単元でした。

ホームパーティーをするので、ハムを買うことになりました。

電子黒板に映し出したA.B.C.Dのハムのうち、どれを買うかで、生徒たちが考えました。

プリントのデータをみて、量の多いもの、糖質の少ないもの、賞味期限をみる、カロリーの低いもの、厚生労働大臣の承認のあるもの、添加物の少ないものなどを理由に、自分の考えや友だちの考えを聴きあい、自分の考えを深める授業でした。

生徒たちは、よく考えていました。自分の生活につながるいい授業でした。



今日の給食は、1・2年生だけでしたが、春雨スープ、チヂミ、豚肉のコチジャンいため、じゃこのつくだ煮でした。

なかでも、春雨スープには、たくさんの野菜が入っており、味もよく、絶品だったと私は思います。



私は校長で三中に着任して4年目ですが、はじめて体育館南側の池「七つ角の井」を掃除しました。

きのう、水中ポンプで水を抜き、底に沈んでいる石やヘドロ、木の枝などを取り除き、住んでいた
魚とカメをいったん別の場所に移しました。

中には、生徒が誤って落とした名札が出てきたました。現役生の本人に戻しました。

10円玉や5円玉も出てきました。

今日午前中に水を入れなおし、いまは透き通って底まで見えます



三中の南門(職員来賓玄関側、つまりマクド側)付近の桜の木は、緑色だった葉が黄色に、そして見事な赤色に染まっていきます。

以上、「三中のいま」でした。


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ほんとうの優しさ

2018年11月12日 19時43分21秒 | 校長からのメッセージ



私にもありますが、悩んだり、悲しんだり、苦しんでいる生徒に、「大丈夫か?」と声かけするかとがあります。

その場合、たいていの生徒は「うん、大丈夫」と答えます。

それは、相手に心配をかけたくない気持ちから出ていることが多いからです。

また、自分は弱いと思われたくないという気持ちから、「大丈夫」と答えているのかもしれません。

つまり、大丈夫でなくても、「大丈夫」と自分で自分に言いきかせているのです。「もう、あかん」とは言えないので、なんとかふりしぼって「大丈夫」と言っているのです。

したがって、「大丈夫?」という不用意な問いかけの言葉は、かえって相手を苦しめることになります。

問いかける方は、同情が優しさだと思いがちです。

しかし、ほんとうの優しさとは、相手の痛みの奥を理解することです。

私の経験です。

高校受験のとき、進路の懇談をしていると、クラスの極端に学習の遅れた生徒が、泣きながら訴えてきました。

その生徒は、公立高校に行けるかどうかもわからないほどの学力不振にあえいでいました。併願できる私立高校もなかなか見つからない。

まわりのほかの子は、受験する高校をきめていく。

そんな中で、「なんでオレだけが、行く高校がないんや!」と涙をボロボロ流しながら拳を握り、机をたたきました。

「今までの努力がたりないからや」と言うのは簡単かもしれません。

ただ、その局面で、「大丈夫か?」は、相手の心には届かないことは、私にはわかっていました。

それでも、前を向いて学習していかねばならないのです。その子は。

ただ、私にはその子の苦しみや、悔しさが伝わってきました。


人は、いっしょに悩み、いっしょに悲しんでくれて、いっしょに苦しんでくれる人により、支えられるのです。

これが、「共感」といえるものだと思います。

生徒にとっては、こんな教師でありたいし、

子どもにとっては、こんな親であってほしい。

同情と優しさは、似て異なるものです。
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Giantsの肩にのって English Expression Contest

2018年11月11日 17時20分10秒 | 校長からのメッセージ




昨日は箕面市青少年弁論大会で、今日は箕面市English Expression Contest(英語スピーチコンテスト)が、みのおサンプラザ8階のホールでありました。

このコンテストは、箕面市の中学校で英語コミュニケーション科を導入した年度から始まりましたので、今回は4回目となります。

1年生は、「箕面まつり」(Mino Fesrlval)か「学校の一年」(School Year)をテーマにした課題文の暗唱スピーチ、2・3年生はオリジナルのスピーチでした。

2年生は、「学校行事に思う」(School Event)か「私の思い出」(My Memory)のどちらかをテーマに、自作のスピーチをします。

3年生は、「私の宝物」(My Treasure)か「私の夢」(My Dream)のどちらかで、自分の経験や考えていることをスピーチします。

一中から六中、とどろみ、彩都の全8校から、1名ずつ学年ごとに8名ずつ出場しました。


三中からは、どの学年も女子生徒が出場しました。

出場生徒は、スクリーンにパワーポイントの写真を映し出し、英語での表現を競いました。




審査員の信田清志先生(大阪府教育センター)からは、出場生徒全員に次のような励ましの講評をいただきました。

ニュートンの言葉を引用して、

「私が彼方を見渡せたのだとしたら、それはひとえに巨人の肩の上に乗っていたからです」

(If I have seen further it is by standing on the shoulders of Giants.)


「先人の積み重ねた発見(=巨人)に基づいて、新しい発見を行うこと」を、中学生のみなさんに伝えます。

新たな成果は、過去から積み重ねてきた先人の知識の上で生まれるのだから、みなさんもそのGiant(巨人)の肩にのって、、自分自身の経験や自分自身が知ったことを表現してください。

中学生への、奥の深い、示唆に富むアドバイスをいただきました。
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中学生の主張〜弁論大会〜

2018年11月10日 17時29分45秒 | 校長からのメッセージ



本日は、南小の運動会がありました。箕面市立小学校では、今年度は市内最後の運動会でした。

いい天候のもと、子どもたちは元気に競技・種目に参加していました。

中学校の関係者としては、やはり6年生の様子に注目することが多いですが、ずっと6年生を見ていて、ふと1年生が目に入ると、大人と子どもぐらいの年齢差やちがいを感じます。

子どものこの幅広い年齢層が、やはり小学校だなと、あらためて感じた次第です。




その後は、小野原公園まで移動して、多民族フェスティバルへ行きました。

これは、三中校区にお住まいの人には、少し遠くなりますが、箕面市多文化交流センターが開催する地域の祭です。

箕面市の外国籍市民は、約2800人で、年々増えています。

その出身国は、いまや90か国をこえています。

阪大箕面キャンパス、吹田キャンパス、石橋キャンパスからの留学生が多いのが、箕面市の特徴です。

その外国人市民と地域の人たちが交流するイベントとして、多民族フェスティバルが行われています。

大人から子どもまでが楽しめる屋台、ゲームコーナーなど、食べもの、踊り、歌、衣装で交流しました。

東部地域の中学生も参加していました。







午後からは、箕面市青少年弁論大会が、みのおサンプラザ8階のホールでありました。

市内中学生15名が出場しました。

1年生が6名、2年生が5名、3年生が4名でした。


三中からは、2年女子生徒、3年女子生徒の2名が出場しました。

テーマは自由で、中学生がふだん感じていることをスピーチにして、約4分の持ち時間で、自分の主張を競います。

世界の貧困に目を向けたスピーチ、自然災害に関しての主張、幸せについて、部活のこと、ペットから学んだこと、学校行事を取り上げた弁論など、多岐にわたっていました。

三中の生徒は、2年生の出場生徒が人の内面を見ることの大切さをテーマに取り上げました。3年生の出場生徒は、部活動から自分が得たことをスピーチにした内容で発表しました。

15人のうち、1名に最優秀賞、3名に優秀賞、1名に特別審査員賞が用意されていました。




三中は2人とも入賞しました。

三中2年生に特別審査員賞、三中3年生に最優秀賞が送られました。

おめでとうございました。



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「ペップトーク」との出会い

2018年11月09日 18時00分53秒 | 校長からのメッセージ






本日は、保護司会と学校の連携学習会を6限と放課後に行いました。

3限は1年生を対象に、放課後は教職員、保護者を対象に学習会を行いました。

一般の保護者の方には、あまりご存知ない場合もありますが、
保護司は、犯罪をした人の更生を助け、犯罪の予防に努め啓発活動を行う法務省から委託された地域の人たちです。

今回の学習会は、保護司会と更生保護女性会が学校とタイアップして行った「ペップトーク」の学習でした。

講師の先生に、平井純子(日本ペップトーク普及協会)さんに来てもらいました。

ペップトークは、もとは、スポーツ選手を励ますため、指導者やリーダーが、試合前に使う励ましの言葉です。

たとえば、平昌オリンピックスピードスケートで、「ぜったいメダルを取ってこい」ではなく、「みんなで最高のレースをして、今日は楽しんできなさい」が、監督からのペップトークです。

そのトークで、プレッシャーから解き放たれた選手の活躍で、結果として金メダルをとることができました。

これが、「ぜったい勝て」とかいう監督からのトークだったら、金メダルは取らなかったでしょう。


ペップトークの原則は・・・

*短い

*わかりやすい

*肯定的な言葉を使う

*魂をゆさぶる

*その気にさせる


言葉のチカラを学習できました。私自身も生徒に心に届く言葉を発して、元気づける際の大きな参考になりました。

ペップトークは、生徒同士の人間関係づくり、教員が生徒に話す言葉、また親がわが子に話す言葉かけなどに活用できます。

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笑うから楽しい

2018年11月08日 11時24分32秒 | 校長からのメッセージ




先日の1年校外学習では、1年生が落語体験で、大笑いをしていました。

話し手が話し上手ということもありますが、いまの中学生でも、上方落語は十分に「おもしろい」と思える芸能であると、あらためて感じました。



さて、大人になると、感情をコントロールすることを覚えて、笑わなくなりがちです。

でも、中学生は屈託がなく、よく笑います。

私が、昔に接した中学生は、ほんとうによく笑いました。いわゆる「はしがこけても笑う」という様子でした。

「何がそんなにおかしいの」と聞くと、それだけでまた笑い出す子がいました。

その点、いまの中学生は以前の中学生ほどは笑わなくなりました。

それは、楽しいことがないから、とも考えられますが、じつは人間というものは、楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなるのかもしれません。

だから、浮かない気分のときや悲しいときには笑えばいいのです。

事実、1年生は校外学習で、「落語が楽しかった」と答えている生徒ががたくさんいます。

つまり、笑いの順序をかえてみたらいいのかもしれません。

だって、人間は笑うことのできる、唯一の生き物なのです。



なお、三中学校教育自己診断への回答は明日までとなっています。
まだ、提出されていないご家庭は、明日お出しください。
ご協力をよろしくお願いします。
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深まる秋

2018年11月07日 13時00分51秒 | 校長からのメッセージ





秋深き 隣は 何をするひとぞ(松尾芭蕉)

この俳句は、いまの時代なら、のぞきと揶揄されたり、プライバシーの侵害だと、非難されるかもしれません。

しかし、この句が詠まれた背景は、次の通りです。

元禄時代のある秋の日、芭蕉は句会に誘われました。

しかし、体調不良で出席できず、この俳句だけを送ったそうです。

芭蕉は旅の途中で病気になり、孤独感をもちながらも、人への想いに溢れていたのかもしれません。

秋が深まり、どの家も静まりかえっているが、 人それぞれにつつましく、懸命に生きている。

今や、三中校区でも、お隣さんと疎遠になりがちな家庭もあるかと思います。

私は、人へ想いを馳せるこの句に共感を覚えます。
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他者からの評価が必要 職場体験

2018年11月06日 11時57分26秒 | 校長からのメッセージ





2年生は、本日、職場体験の2日目です。

体験先は箕面市内がほとんどですが、池田市、豊中市。遠方では伊丹市、大阪市内などの職場へ出かけています。


さて、職場体験は、三中が生徒を校外へ送り出している「学習」です。

したがって、学習には当然ながら、生徒の活動に対する「評価」がついてきます。

その評価は、通知表にある1〜5という数字に表すものではありません。

その評価は、他者からの場合は、「声」です。

「しっかりとあいさつができたね」とか「お客さんが喜んでいたよ」、「明日からもきてほしいぐらいだよ」という声です。

こんな職場の人からの声を、もしもらえた生徒がいたならば、どれほどうれしく、満足感・達成感を得るでしょうか。

教職員も、たんに「よかった」という生徒への声かけだけでは不十分な場合があります。

それは、とくに自分に自信がもてない子の場合です。

本人は、何がよかったのか、自分では腑に落ちていません。

「あなたは、今まで友だち関係が苦手な学校での生活だったね。

でも、今回の職場体験では、知らない人が、あなたの職場での行動で喜んでくれたと聞いたよ。

あなたのやったことで、喜んでくれた人がいたと聞いて、私までうれしくなったよ」


ここまで、教師からの解釈を添えると、生徒は何がよかったのかが、腑に落ちるのです。

それは、次の学校生活にもつながり、学校での子どもの変化(成長)として、現れます。



また、こういう会話は、家庭でも親御さんもできます。

(もちろん、こういった解釈をおとなが添えなくても、自分だけで理解できる子は、必要ないです。)


職場体験の学びと学校生活の過ごし方は、けっして別ものではありません。

他者からの適切な「評価」が、職場体験の効果を引き出します。








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笑顔の学年、進路に向かう学年

2018年11月05日 15時36分29秒 | 校長からのメッセージ




本日、2年生は職場体験の1日目ですが、1年生は秋の校外学習で、神戸市へ出かけました。

この1年生は、入学して以来、「笑顔」のある学年をテーマにしています。

笑顔は、「無敵」だと私も思います。

授業では、授業者が笑顔で授業をすると、子どもの意欲も高まるでしょう。もし職員室で不快なことがあり、それを引きずって授業にいくなら、子どもにとっては、いい迷惑です。

また、学級担任が、いつも笑顔で生徒に接してくれると、ホッとするのが子どもの心情です。

悲しいことも、つらいことも、苦しいときも、教師が全部引き受けてくれ、「大丈夫やで」と言ってくれると、生徒は救われた気分になるでしょう。

また、クラスにいつも友だちの笑顔があり、クラスに満足感を感じられるなら、その学級は居場所になります。

そういう理由で、笑顔は大切だと思う次第です。

前置きが長くなりましたが、そこで、1年生の校外学習は、午前中は上方落語を体験するため、神戸市の喜楽館に全員で行きました。

落語は、いまの中学生にとって、身近でないので、笑いを起こせるかと、私は気にしていました。

でも、それは杞憂でした。桂小留(かつらちろる)さんの落語で、終始生徒も教職員も大笑いでした。

おそらく初めて、時間をかけて落語を聞いた生徒といたでしょうが、よく笑い、ホールは爆笑の渦でした。

また、舞台に生徒が上がらせてもらい、お囃子をさせてもらいました。


楽しい企画で、充実した時間を過ごせました。

また、最後には学年の全体写真を撮りました。

午後からは、班別オリエンテーリングで、ポートタワーや異人館、南京町などを回ります。

いい天候のなか、神戸市内散策を満喫してほしいと思いました。







そして、3年生は午後から親子での進路説明会をは、三中で行いました。

1部は、高校の先生に来てもらい、学校紹介と学校生活の説明をしてもらいました。

私立高校は、三中にとっては地元高校と言えるほどおなじみの箕面自由学園高校でした。

公立高校は、三中校区に隣接して、校区を超えるとすぐ行ける、また三中生がよく受験する大阪府立池田高校の先生にきてもらいました。

3年生は、熱心に聞き入ってました。

また、2部ではこれからの進路指導の予定や家庭での留意点を、本校進路担当から説明をしました。

3年生の親御さんだけでなく、1・2年生の親御さんの出席もけっこうありました。


以下、進路説明会での、私のあいさつを紹介します。

進路説明会あいさつ H30(2018).11.5


本日は、ご多忙のなか、進路説明会におこしくださり、ありがとうございます。

3年生の保護者の方はもとより、1・2年生の親御さんのご出席、ありがとうございます。

さて、3年生のみなさん、「進路については、自分を見つめ、自分で考えぬきなさい」と、伝えます。

その背景には、「人は悩むことによってのみ、悩みを忘れることができる」という、私の信念があるからです。

そのようにして、悩みから抜け出した人は、もう自分の選んだ進路に納得できているのです。


さて、保護者のみなさま、もちろん、お子さんが自分で考えるためには、おとなのサポートが必要なのは、言うまでもありません。

自分に自信がもてなかったり、友だちとの比較で劣等感をもったり、「中学生は悩むのが仕事です」と、よく私は言います。

たしかに、悩む姿を見て、おとなは心配しますが、その心配してくれる人が傍らにいることで、お子さんは安心できます。

またその助けを借り、子どもは自分の気持ちに決着をつけ、進路を決めます。

自分で選んだ進路だから、高校入学後に悩みや困難なことに直面しても、自分で責任を引き受けます。

三中教育目標の一つは、自立に向かう生徒です。

自立に向かう中学生には、時として、私たちは感心させられ、頼もしいと思うこともあるほどです。

教職員と保護者のみなさんは、3年生を支えるパートナーでので、今後もよろしくお願いします。











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自分の生き方を考える学習 職場体験

2018年11月04日 15時16分04秒 | 校長からのメッセージ



2年生は、職場体験に11月5日、6日と出かけます。

今回は、体験先の商店や事業所はトータルで150箇所以上となりました。

職場体験は、箕面市の中学校では、私が二中で学年主任をしていたときに、はじめて始めました。

今から22年前のことです。それから市内各中学校でも広がり、現在に至っています。

その当時は、まだ近隣でも、職場体験をしている中学校は珍しく、そのノウハウを神戸市立鷹取中学校に、教えてもらいました。

神戸市をはじめ兵庫県では、阪神大震災で傷ついた子どもの心を癒すため、一部の中学校で職場体験を始めていました。

鷹取中学校は、そのはしりとして職場体験を先駆的に始めていました。(その後、職場体験は兵庫県下で、一斉に「トライやるウィーク」として展開されることとなりました。)

私は22年前、箕面駅前の商店に飛び込み、職場体験の趣旨を話し、「中学校を働かせてもらえませんか」と片っ端からお願いしました。

すると、意外にもどの店も、「面白そうですね。いいですよ」と好意的に受け入れを即決してくださいました。

その後、学年教職員で手分けして交渉に行き、わずか3日間ぐらいで、70以上の体験先を確保できました。

生徒たちはそのリストの中から、自分の体験先を決めていきました。

そして、職場体験の当日、私はもとより、教職員は、学校での生徒のようすでは、見ることのできない生徒のがんばりを目にして、驚きました。

「あの子が、こんなにしてがんばっていた」という、報告が相次ぎ、今思い出しても、新鮮な感動でした。

それから20年以上の歳月が過ぎました。

いまは、教職員も若い人が、三中でも多く、生徒を職場体験に行かせるのが、はじめての教員もいます。
その教職員は、やはり新鮮な驚きと感動を実感するのです。

職員室の2年学年団では、次々と報告が出てきて、生徒のようすを交流します。



さて、そんな職場体験の意義とは何かを、あらためて考えてみたいと思います。

それは、生徒に「将来の生き方を考えさせる」ことに集約されると、私自身は考えています。

いまの子どもたちは、家庭でのお手伝いも少なく、中学生は「学習だけしていればいいです。高校進学があるのよ」という考えの家庭がほとんどです。

そういう生徒たちは、自分と社会のつながりを遠いものとして、捉えがちです。

はたらくということで、自分も社会とつながることができるという体験をすること。

これが、自分の将来の生き方を考える機会となります。

また、自分も大人たちの中で、活動できるという可能性を広げることができます。

はたらくことで、喜んでくれる他者がいると、知ることもできる。

このことが、今の三中生、中学生にとっていかに大切なことかと思います。

それは自分への自信となります。

ただし、10月31日のブログで、私は書きました。

「社会」とは複数の人の集まりにつけられた名称であり、探しても、探してもどこにもない。そこには、一人ひとりの人間が存在しているだけです。

そして、「社会」(=職場)にあるのは人間関係です。

最終的には、人間関係の中で、他者に求めるのではなく、自分がどう生きればいいのかを考えるきっかけが職場体験である。

じつは、職業体験と言わず、職体験というのも、どんな仕事かを知るというよりは、人がいる「場」を体験するからです。

このような願いを込めて、命名した職場体験という名称は今も引き継がれています。


明日、2年生の生徒たちは、「出勤」します。

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