箕面三中 校長室からのメッセージ

おもに保護者のみなさまに向けたメッセージです。生徒の近況を伝えるとともに、教育と子育てについての情報をお伝えします。

家庭像のすりあわせ

2018年06月24日 10時59分58秒 | 校長からのメッセージ




私が英語の授業を担当していた頃、今思い出すと自分の中学時代に教わった英語の先生の授業のやり方を意識していたことに気がつきます。

自分の生い立ちや経験の影響力はけっこう大きいものです。

子育ても同じではないでしょうか。親が自分の育った家庭を、無意識のうちに頭の中において、それを原型に子育てをしているのではないでしょうか。

そうすると、夫婦はもともと別々の生い立ちで育ってきたのだから、父親が描く家庭像と母親が描く違う場合が多いと考えられます。

もし、その思い描くイメージが大きく違えば、子育てに関する考え方も一致しません。

そこで、両者のすりあわせが必要になります。

イタズラをしたとき、親から押入れに閉じこめられて、怖かった。

週末には、親と一緒にでかけた。1年に1回は家族旅行をした。

学校から帰ると、お母さんに話を聞いてもらった。

このような経験や思い出を夫婦で話し合い、わが子にはこうしていこうとか、こうして育てていこうと、相談して自分の子育てに臨んでいきたいものです。
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マニュアルに血を通わせる 地震の朝

2018年06月23日 07時11分29秒 | 校長からのメッセージ


昨日も、けっこう多くの保護者の方が、「大人の登校日」に、来てくださり、アンケートにもご協力いただき、ありがとうございました。

「子どもと一緒に、授業を受けていた感覚でした。楽しかったです」などの感想をもらいました。


さて、先週は大阪北部地震で始まりましたが、私も学ぶことがたくさんありました。


地震当日の対応を通して、あらためて感じたこと。

それは、「現実は常に公式からはみ出す」ということです。

箕面市は防災マニュアルを出しています。

それに準じて、箕面三中も防災マニュアルを作っています。

このマニュアルは、地震一つを取り出してみても、起こりうるまざまな場合を考え、「この場合は、こうする」「その場合でも、こんな状況下では、別途こうする」など、決められています。

たとえば、授業中に地震が起きたら、すぐに教科担任は、生徒に机の下にもぐらせる。

安全が確認されたら、避難経路を通り、生徒を引率して、グランドに落ち着いて避難させる。

震度5弱の地震が起きたら、登校せず、学校を休校とする。

・・・・・・。

マニュアルは、もちろん大切ですし、必要です。これがないと、災害への対応がスムーズにできなくなります。

しかし、ここで考えておかなけれればならないのは、「現実は、常に公式からはみ出す」ということです。

だから、公式だけにとらわれてはならないのです。


実際、今回の地震の場合、登校時間の途中で起こりました。

最初こそ、登校していた生徒は、少数でしたが、その中には、クラブの朝練をしている生徒もいました。

彼女たちは、グランドでまるくなって集まり、不安そうにじっとしていて、教職員が来ると安心して、クラスの列に入りました。

そのうちに、続々と登校してくる生徒が増えてきました。

校舎には入れずに、グランドへ避難させる誘導の教職員が必要。

登校してきた生徒のなかには、かたい表情の子がいました。とっさにどうケアするか。

出欠をどう確認するか。学級担任で出勤できていないクラスは、学年教職員がクラスを掌握する。

蛍池駅から電車が動かないので、走って三中まで出勤してきた教職員が、グランドに合流しました。

その内に、雨がポツリポツリと降り出しました。

生徒を校舎の中に誘導するか、しないか。

雨をしのぐため、体育館に入れるか。すると、体育館は屋根から落ちてきた白い粉が、フロアに広がっていることが判明。

ならば、学年ごとに分散させ、安全な場所へ導くか。

保護者の迎えはあるのか、あるなら、いつ頃まで生徒をグランドに置いておくか。

これらは、すべて現場での即決が求められました。マニュアルには書いていないことも、次々に起こり、判断が私に求められました。

「こうした方がいいと思います」と私に進言してくれた教職員もいました。

すべてが適切な判断だったとは言えないこともあったと思いますが、三中の教職員は、「自分が、この役割をしなければ」と、自発的に、柔軟に動いてくれ、役割と役割のすき間を埋め合わせてくれました。

ふりかえって思いますが、マニュアルは、血を通わせてこそ、生きてきます。

血とは「一人たりとも被害にあう子を出さない。生徒の安全を最優先させる」という、教職員の強い思いです。

マニュアルどおりにいかないことに直面しても、現場での迅速で的確な判断と血の通ったマニュアルで、なんとか対応していける。

こう実感したのも、三中の生徒たちの、教職員を信頼した、落ち着いた規律ある行動と教職員の血の通った動きと対応に助けられたからです。
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言葉は、最後が残る

2018年06月22日 07時28分21秒 | 校長からのメッセージ




今週は、大阪北部地震が月曜日、登校してきた生徒を帰らせて、火曜日は4限まで授業の給食なし。

すると、水曜日には臨時休校。これで、テスト1週間前。
大雨が降るといいながら、幸い土砂崩れなどの被害がなく、木曜日の連絡をまわしました。

その間に、金曜日に予定していた三中校区の教職員研究会を中止にする連絡を小学校、幼稚園、保育園、保育所にまわし、木曜日からは給食の再開し、平常授業に戻り、本日金曜日も6限授業。

①「今週はいろいろなことがあった。でも、これが学校だ。」

いいことも、よくないことも1週間まるごと受け入れると、上の言葉が出ます。

しかし、
②「学校はいろいろある。それにしてもこの1週間はたいへんだった。」

①と②を比べます。

①は、受け入れようとする言葉で、②は不満や愚痴につながる言葉です。

聞く側にしてみても同じです。言葉というものは、最後のフレーズが残るのです。

「あの人は人に厳しいことを言うけど、相手のことを親身に考えてくれる」と言えば、親切さというイメージが残ります。

ところが、「あの人は親身になって考えてくれるけど、人に厳しいからな」と聞けば、厳しい人は避けたいなと思います。

教師は、この心理を活用して、子どものことを話す場合が多いのです。

「あの子は忘れものは多いけど、友だちには本当に優しいね」というように。

人を元気づけ、励まして、聞く人を同調させる言葉を自然に発する人は、周りの雰囲気をやわらげます。

大人だけでなく、子どもも同じで、そんな子はクラスのみんなから慕われます。

そういえば、全日本女子バレーセッターの宮下遥は言いました。
(相手のきついサーブをレシーブして、上げるのはたいへんだとわかるよ。でも、とにかく拾って。)全部わたしにもってきていいからね!」

こう言われれば、みんなが「がんばろう」という気持ちになれると思います。
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三中生につけたい学力

2018年06月21日 20時42分04秒 | 校長からのメッセージ




今年度、三中は「確かな学びを育む学校」(TM校)の指定を、大阪府教育委員会から受けています。

今年度の三中生に「つけたい力」は、

自分の考えを書き表したり、他者に伝えたりする力

です。

この力を授業で育てています。

この力は、三中生がこれからの社会を生きていくために必要不可欠となると考えています。

そのための授業はどうあるべきかを、学校全体で研究して、日々の授業で実践する。

このような研究推進を、学校関係者は「授業研究」と呼んでいます。



少し専門的にはなりますが、50分間の授業は基本的に3つの場面で組み立てられます。

①導入:学習への興味づけ
(例)
百姓一揆のスライドを見る。
江戸時代の人びとが飢えに苦しむ様子を理解する。幕府に対する不満が爆発寸前までたまってきた。この段階で、教室は江戸時代にタイムスリップします。

②展開:教師からの発問があり、生徒が自分で答えを考える。友だちの考えを聞き、さらに自分の考えを練り直す。
(例)
幕府への批判を解消しようと、水野忠邦が天保の改革をおこなった。
都市に流入した人を農村に返す「人返しの令」、株仲間の解散などを説明する。

発問「この改革はうまくいったのだろうか」

史料や絵を見て、「うまくいった」「うまくいかなかった」という自分の考えと、そう考えた理由を史料や絵を読み取って発表する。
友だちの発表を聞いて、さらに自分の考えを練り直す。

③まとめ(ふりかえり):自分の1時間の学びを確かめる。「こういうことを学習した」。
(例)
天保の改革の内容を確かめ、その成り行きがどうなったか、自分の1時間の学びをまとめる。


三中の教職員は、「導入」、「展開」、「まとめ(ふりかえり)」のグループに分かれて、どんなどんな導入が効果的か、発問はどう設けるのがいいのか、まとめでは学習のふりかえりをどのようにさせるかなどを協議して研究します。

このように、「授業のプロ」であるべき教師だからこそ、常に自分の授業を磨いていく研究が求められるのです。


一方で、今回、「大人の登校日」で、授業を見てくださった保護者の方は、こんな専門的な見方は必要ありません。

生徒が目を輝かせ、学習を楽しんでいるか、活発に意見を発表しているか、授業に集中して臨んでいるか、その基盤となる教師と生徒たちの信頼関係などを見てくだされば、十分です。

なぜなら、教師が授業研究にいくらいそしんでいたとしても(教職員側は、この1週間を「いそしむウイーク」と呼んでいます)、親御さんからみて子どもたちがイキイキと学んでいなければ意味がないからです。

今回、アンケートを出して帰ってもらえるよう、お願いをしています。

それは、授業を見られた親御さんの率直な感想、忌憚のない意見を寄せてもらいたいからてす。

災害対応で授業数が減ったにもかかわらず、おかげさまで、けっこうたくさんの提出をしてもらっています。ありがとうございます。

明日が、「大人の登校日」の最終日です。50分全部でなくても、「チラ見」でもかまいません。ぜひ、見に来てください。




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生徒の謙虚さとは

2018年06月21日 08時59分34秒 | 校長からのメッセージ





今日から学校が再開して、給食も始まりました。


今回の地震の被害調査のため、箕面市の学校には国土交通省の調査隊が来ました、三中にも、昨日、校舎の被害状況の検分がありました。

市内の数校では、地震の被害で、まだ給食ができず、軽食を用意する学校があります。

今週は、三中「大人の登校日」の授業公開週間です。まだ2日残っています。

保護者のみなさんは、時間があれば参観にお越しください。今回は、授業参観感想シートを用意しています。

授業参観の感想をお書きください。火曜日に来られた親御さんからは、シートをもらいました。
ありがとうございます。


さて、生徒の声が響く三中に戻りましたが、私は生徒に対して、校歌にあるように「柴山に 人知れず咲く そはささゆり」のごとく謙虚であってほしいと思っています。


そんな謙虚さをもつ生徒は、「水のような人」だと考えています。

さえぎるものがなければ、水は流れます。

ダムサイドのような堰(せき)があれば、水は留まります。
でも、堰を外すと、水はまた流れます。

コップの中にいれれば、水はそのコップの形になります。

四角い器に注げば、水は四角になります。

水は方円の器に従う。

これが、謙虚であるということです。

だからこそ、水は力強いのです。

柔軟で力強さをもった謙虚な人になってほしいというのが、三中生に対する私の願いです。
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