ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

あいさつ

2019-08-23 15:21:12 | 日記

妹と話をしていた時のこと。

妹がすこし憂鬱そうな顔をして話してくれた。

「家の前にあった空き地に、今度、新しく家を建てて引っ越して来た40歳前後くらいのご夫婦がいるんだけど、こちらから挨拶をしても全く挨拶を返してくれないの。それも夫婦揃って、どちらも挨拶しないのよね。

・・・で、最初は、聞こえなかったのかなと思って、聞こえるように大きな声で挨拶をしてみたんだけど、完全に無視されたわ。

絶対に聞こえていたと思うけど、なんだか、無視された自分が透明人間になった気分だったわ。とってもバツが悪くて、外に用事があったんだけど、家の中に入っちゃった。

あ~あ、この先、ずっと向かい合って暮らさなければいけないのに、顔を合わせるのが嫌になっちゃった。なんだかゆうーつ・・・」

妹によると、このご夫婦が挨拶を返してくれなかったのは、一度だけではなく何度もだそうで、この先、長く暮らさなければならないことを考えると、憂鬱になるそうだ。

この話を聞いて、私も同じようなことがあったことを思い出した。

また、このようなことは私や妹だけではなく、どこにでもありがちなことだと思った。

こちらからあいさつをしても、あいさつを返してこない人というのは、ある一定数いる。

向こう側に、何か気に入らない理由があるとか、はたまた極度の恥ずかしがり屋さんだとかで、挨拶を返さない場合も中にはあるだろう。

しかし、そのほとんどは、特に理由はなく、ただあいさつをする習慣がない人なのではないかと思う。

そして、挨拶を返さないのは、私だけにではなく、きっと他の人にもそうなのだろう。

私も引っ越して来た頃、ご近所で、こちらが挨拶をしても決して挨拶を返さない人が二名ほどいた。(どちらも40~50代男性)

二人とも、いつもぶすっとした顔で、挨拶をしても無言で横を通り過ぎていく・・・

この辺りは、散歩で歩いている見ず知らずの人同士でも「こんにちは」と挨拶をしあって、よい所だな~と思っていたので、挨拶を決して返してこない男性二人は、ちょっと意外に思えた。

ちゃんと家庭を持ち、毎朝、背広姿で出かけて行くのに、挨拶ができないというのは、社会人としてありなのか?という気持ちにもなった。

ここで、私には二つの選択肢があると思った。

私も二人のことは無視し続けるか、それとも返事は期待せず挨拶を続けるか・・・

私は、後者を選んだ。

今後、返事は一切期待せず、自分が挨拶をしたいからするだけと決めた。

相手が聞こえていようがいまいが構わない。(でも、できるだけ聞こえるように大きな声で挨拶をしていたが・・・)

最初は、ずっと無視されていたが、そのうち軽く会釈だけしてくれるようになった。

さらに、声は聞こえないが口の形が「おはようございます」と言っているようになり、最後は、向こうから挨拶をしてくれた時には、本当にうれしかった。

もちろん、今でも挨拶を返してくれないことはよくあるが、それはこの人たちの習慣なのだと思うようになったら、全く気にならなくなった。

そんなことを妹に話したら、「でも、そのご夫婦は、私より年下だから、あんまりこちらが挨拶をして、ウザイと思われないかな」と言った。

「そう思うのなら、答えは簡単。こちらも挨拶はしないと決めたら?」

そう言うと、「挨拶は必ずしなさい」と親に言われて育ってきた妹には、すこし受け入れがたいようだったが、最後は「そうしようかな」と言った。

でも、やっぱりあいさつは大切。

見知らぬ人同士が、散歩途中に道で挨拶をしているのを見るだけでも気持ちいい。

私も、嫌がられていなければ、挨拶は続けようと思う。

でも、相手が挨拶を返してこない場合は、無理に挨拶をしなくてもいいのではないかと思う。

そんなことを気に病むのは、もったいない。

人生は短い。すこしでも自分が気分よく過ごすことを考えた方がいい・・・妹と話しながら思っていた


 

 

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