ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

散歩

2024-08-21 12:53:12 | 日記

長女と恒例の街歩き散歩へ行ってきた。

何もせずにぶらぶら歩くのも良いのだけど、何か目的があった方がいいかなということで、また道立近代美術館へ行くことにした。

今にも雨が降り出しそうな天気だったが、天気予報では晴れるということだったので、傘は持たずに出てきた。

さて美術館では定期的に展示物の入れ替えがある。

今展示されているのは、「国宝鳥獣戯画 京都高山寺展」でなんと北海道初公開。

そしてもう一つは、「浮世絵のヒロインたち展」で、今の期間は浮世絵師の歌川国芳の代表作「江戸名所百人美女」の浮世絵百枚、すべてが展示されている。

美術館に入ると、ちょうど浮世絵展でボランティアのガイドさんによる説明があるとの放送が流れた。

せっかくだからガイドさんの説明を聞きながら鑑賞したいと思い、浮世絵展から見学することにした。

これが大正解で、ガイドさんの説明を聞かなければ、さらっと流し見して終わったかもしれない浮世絵の世界が、とても面白くて興味深いものになった。

まず浮世絵の左右の上のどちらかに、小さなコマ絵と言われるものが描かれているのだが、東京をよく知らない私でも聞いたことがある江戸時代(東京)の地名の絵がそれぞれに描かれている。

これは、この浮世絵に描かれた美女が、その場所で描かれたことを表しているそうだ。

「これが神田川です。今とはずいぶん違いますね」とコマ絵を説明するガイドさんに、見学者たちから「ほぉ〜違うね」という声が上がる。

私は実際に神田川を見たことはないが、自然豊かな場所に流れる神田川の絵を見て、皆さんと一緒に「ほぉ」とうなづいてきた。

とても現代の東京だとは思えないほど、江戸時代の風景は、自然豊かなどこかの田舎の景色を思わせる。

江戸時代の人に、今の東京を見せたら、どれほど驚くだろう、、、

コマ絵を観るだけでも東京に詳しい人ならきっとおもしろいだろうなと思うが、詳しくない私でも十分おもしろかった。

そして主役である江戸時代の美女たちについても、いくつかの絵を解説して頂いたが、こちらもとても面白かった。

例えば江戸時代の庶民は、一生のうちに着物を三着しか作れなかったそうだ。

普段着も含めての三着なので、現代のミニマリストも負けるかもしれない。

しかも、その三着は新品ではなくて、古着屋から買っていたのだという。

「この女性は新しい着物を作ろうと思っている絵です。きっと身分の高い家の娘なのでしょう」と説明してくれた浮世絵は、越後屋呉服店(今の三越百貨店)で、着物の反物を品定めしている美女の姿が描かれていた。

さて浮世絵展を堪能した後は、いよいよ北海道初公開の「国宝鳥獣戯画 京都高山寺展」を観に行った。

ところが入った途端、すごい数の人に圧倒されてしまった。

鳥獣戯画を観るために長い列が続いていて、一応並んでみたものの、ほとんど進まない。

鳥獣戯画は観たいが、長女もいるし、私もずっと進まない列に並んでいられない(意外とせっかちなので)

先に空いている他の展示物を観て周り、最後に他人の頭越しから鳥獣戯画を観て帰ってきた。

でも最初に観た浮世絵展がとても良く、というかガイドさんの説明が本当に良かったのでもう十二分に満足だった。

ボランティアのガイドさんは七十代くらいの女性の方だったが、何を見ることなく流れるように浮世絵の説明をしてくださる。

とても聴きやすくて面白くて、これだけの量の説明をすべて暗記しているということは、どれほど努力したのかと思う。

またガイドさんの説明を聴きに行ってみたい。

さて帰ろうかと時計を見たら、美術館に入ってから二時間も経っていて驚いた。

外に出ると、雨は降っていなかったようで、長女が楽しみにしているランチを食べにまたぶらぶら歩き。

今回は長女の要望でオムライスを食べてきた。

ボリュームがあって、最後は食べ切ることに努力が必要だったが、卵がトロトロのオムライスは美味しかった。

というわけで、以上は長女と行く散歩だが、普段はいつも一人で散歩している。

最近では秋の気配を感じるようになって、トンボも見かける。

の写真は、散歩途中で見つけた栗とどんぐりの木。

今年は豊作になるのかな?

この辺りでよく見るエゾリスや鹿、それから見かけはしないが、きっといるヒグマが、どうか飢えませんようにと願う。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする