ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

慣れ親しんだ味

2015-10-08 14:02:01 | 日記
今年イギリスに留学した姪の近況を聞いた。

姪は大学の寮で自炊生活をしているのだが、最近、食費を節約するために仲良くなった他の国からの学生と一緒にご飯を食べるようになったそうだ。

料理をみんなで作って食べたほうが安く済むとのことで、毎日の夕食は日替わり当番で作っているそうだ。

イタリア人の学生はパスタ料理をよく作り、中国人の学生は中華料理を作ることが多いのだとか。

そして「韓国人の学生は、何にでもコチュジャンとトウガラシをかけて食べる」と言って姪は笑った。
そういう姪は、何にでも醤油をかけて食べているそうだが・・・

生まれ育った味というのは、そう簡単には変えられないのかもしれない。

最近、高齢になって認知症になる人が多いが、海外で暮らす人が認知症になってしまうと色々と大変だと聞く。

30年以上もフランスで暮らしていた方が認知症になったそうだ。

すると、それまで流暢に話せていたフランス語が話せなくなり、日本語しか話せなくなったそうだ。

さらに食事も日本食しか受け付けなくなってしまい、今は現地で付き合いのあった日本人たちに助けられて食事の世話などをしてもらっているのだとか。

国際結婚をした友人が「認知症になると、生まれ育った国の言葉しか話せなくなるらしいから、うちは両方が認知症になったら言葉が通じなくなるわ」と笑っていたが、やはりこれは本当のことかもしれない。

「日本の食品を送って~!」

日本食が恋しくなった姪から母である妹に電話がかかってくるそうだ。

「いくら海外では日本の食品が高いと言っても、送料を考えたら現地で買ってくれたほうが安くすむのに・・・」

そう言って妹はぼやきながらも、娘に送るための食品をダンボール箱にせっせと詰めている。






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