言語空間+備忘録

メモ (備忘録) をつけながら、私なりの言論を形成すること (言語空間) を目指しています。

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中国共産党幹部高学歴の秘密

2011-12-09 | 日記
茅沢勤 『習近平の正体』 ( p.150 )

 中国の次期最高指導部の候補は「博士や修士は当たり前」という時代に突入した。しかし、若手幹部の高学歴化に疑問を呈する向きがないわけでもない。そもそも高学歴化に拍車がかかったのは、改革・開放路線を提唱した小平が、80年代に「幹部の知識化」を打ち出してからだ。
 近平の場合、福建省長だった02年、農業問題に関する論文で高い評価を受けて法学博士を取得した。博士号を授与したのは清華大学人文社会学院で、専門はマルクス主義理論・思想政治教育とされていた。しかし、福建省と北京は2000km以上離れており、省長の激務をこなす近平が清華大に通うことができたのか、そもそも勉強する時間さえ捻出することも難しかったのではないかという疑問が頭をもたげてくる。
 清華大学で博士号を取得したあと、近平は浙江省長に就任するのだが、それとほぼ同時に、清華大に協力して浙江省嘉興市に清華大長江三角州研究院という経済研究所を創設させ、資金援助を行なっている。さらに、浙江省在住の清華大出身者2000人を集めて、浙江省・清華大同窓会を創立し、「浙江省人民政府と清華大学協力協議書」に調印し、同窓会員から寄付を募っている。これら一連の浙江省と清華大との協力関係の強化は省長である近平の肝いりで行なわれただけに、両者の間に何らかの取り引きがあったのではないかと思わせるには十分だ。
 一方、李克強は94年に共産主義青年団第一書記を務めながら北京大で経済学の博士号を取得しているが、寝食を忘れて勉強に没入しても、博士課程を修了するには最低2~3年かかるのが常識だ。
 近平や李克強ら現在の政治局員クラスの若手幹部は、学問の基礎を形成すべき青年時代が文化大革命とぶつかっており、その時期にはほとんど勉強していない。大学入学の選考も「労働模範」であるかどうかが重要であり、基礎的な学習能力は低い世代だと言わざるをえない。しかも、彼らが博士号を取得したのは一定以上の幹部になってからであり、研究に専念した形跡はほとんどないのである。
 中国の時事専門誌『半月談』は近年、多くの幹部が修士号や博士号を取得していることに疑問を呈し、河南省鄭州市のある大学の副学長の証言として、大学の運営に便宜を図ってもらうために、高官に博士号を与えるケースが多いと報じている。この副学長は同誌に「学校の運営には教育、財政など多くの上級機関の支持が必要で、予算を削られることを恐れた」と述べている。
 また、上海の復旦大学のある教授は自身のブログで、「自分の知る限り、多くの高官が権力と金銭を使って学歴を取得している」と明かしている。


 中国の共産党若手幹部は高学歴である。しかし、その学歴は「権力と金銭を使って」手に入れたものではないかという疑惑がある、と書かれています。



 中国では高級幹部の高学歴化が目立っています。とくに理系の修士号・博士号をもった専門家が多数います。

 たとえば、中国の農業部長(日本でいえば農林水産大臣に相当します)は農学博士です。これは日本では考えられないことです。

 このようなことから、「日本はヤバい。中国に追い越される」といった意見がありますが、上記に引用した疑惑が本当であるなら、「それほど気にすることはない」とも考えられます。



 そもそも民主主義国家の日本では、閣僚には当該分野の博士号取得者を充てる、などといったことは現実的ではありません。

 また、政治家(省庁のトップ)が専門家でなければならない、ということもありません。専門家や官僚と連携をとり、専門的な意見を反映した政策を決断すれば、それで足りるからです。



 ですが一応、「日本はヤバい。中国に追い越される」といった意見もあるので、今後の参考のために引用しておきます。これはなにか新たな情報が入った際には、今回の引用内容をも考慮しつつ、私の意見を提出するということです。

 なお、当ブログの著作権に対する考えかたは、「このブログについて」に記載しています。
コメント

習近平一族のファミリー・ビジネス

2011-12-09 | 日記
茅沢勤 『習近平の正体』 ( p.129 )

 習近平の妻・彭麗媛は美人歌手として有名だが、近平の兄弟姉妹は、親戚など「習近平ファミリー」の面々はあまり知られていない。
 実は弟の遠平はかなりのプレイボーイで鳴らし、人脈を利用しようと近づく怪しげな輩との共同事業など、かなりダーティな面もあるが、意図的に隠されている。姉夫婦も不動産事業であくどい商売をしているとのうわさがある。一部では、ファミリーの腐敗が近平の将来に影を落とす可能性さえ取り沙汰されている。
「龍生九子各有不同」という言葉がある。直訳すれば「龍が9人の子供を産んでも、性格や能力はそれぞれ異なり、同じ者はいない」となり、「同じ親でも子はそれぞれ」という意味で使われる。
 これは近平・遠平兄弟にもぴったり当てはまる。近平が約30年もの艱難辛苦に富んだ役人生活を経て、ようやく中国共産党のトップに上り詰めようというのに、弟の遠平は54歳になるにもかかわらず、これまで公的な職務に就いたことがない。
 遠平は現在、北京の不動産会社「白羽」のオーナー社主として、北京、上海、大連をベースに土地開発を手がけ、急ピッチでマンション建設を進めているとされる。この「白羽」という会社名には意味がある。2文字を引っ繰り返すと「羽白」となり、これを1字にすれば「習」と自分の名前になるからだ。
 さらに、遠平は本業のほか、ある映画制作会社社長との "黒い交際" がうわさされている。浙江省に拠点を置く「皮卡王(ピカワン)国際集団」の賈雲・総裁を北京の習家の邸宅に招待し、「兄弟」の契りを結ぶほど親密な関係を続けているというものだ。
 皮卡王国際集団は93年創設の新興企業で、映画やテレビドラマの制作のほか、不動産業や貿易、製造業まで手がける複合企業グループで、21企業を傘下に置き、資産総額17億元、従業員1万3000人を擁している。同集団が制作した映画からは『包青天』や『高地』『重組』『精武英雄』など数々の話題作が世に出ており、中国ではよく知られた企業だ。
 遠平は、その賈総裁と組んで映画制作などに取り組み、一時は同集団の顧問的な役割も果たしていたと香港メディアは伝えている。
 ところが、賈は03年3月に浙江省東陽市での総合レジャー施設「南山国際文化公園」の建設に絡んで、国有地に対する違法な投機などの容疑に問われて逮捕、投獄されてしまった。結局、1000万元の税金を支払うことで釈放されたのだが、この処置の裏では、当時、浙江省トップだった近平が、弟の遠平の要請を受けていたとの疑惑も出た。香港メディアの報道通りならば、近平が自らの地位を利用して犯罪捜査に手心を加えたことになるだけに事は重大だが、中国の最高指導部が絡む話だから、真相は藪の中だ。
 ところで、遠平には習明正という息子がおり、インターネットで遠平とのツーショット写真も出回っている。その一方で、遠平の妻の写真はどこにもなく、夫婦の不仲説、あるいは離婚説もささやかれている。
 遠平は、文革による父・仲勲の失脚を機に、中学校に通うことも許されずに工場で労働奉仕をさせられるなど、教育をろくに受けることができなかった。それが、その後の人生に大きな影を投げかけたことは想像に難くない。仲勲の復活後、人民解放軍に入ったが、水が合わずにすぐ除隊し、その後は働くわけでも学校で学び直すわけでもなく、現在の日本で言えばニートのような生活を送っていたようだ。
 それが、党の長老として復活を遂げた父の権勢が強まり、いまや党の最高指導部に名を連ねる兄を持ったことで、権力の甘い蜜のおすそ分けに与ろうと、周りにはさまざまな人間が集まってきた。遠平は事業に名前を貸すなど周囲の人間からその立場を利用されながらも、実際に利権につながる情報が複数のパイプを通じて入ってくるだけに、自身の商売は極めて順調なようだ。
「遠平は太子党人脈や特権を利用して商売を軌道に乗せてきた。兄の威光を最大限に利用して生きている寄生虫みたいな存在だ。近平は日頃から幹部に清廉さを求めているが、身内には甘い」
 北京の老百姓(ラオバイシン=庶民)からは近平・遠平兄弟を批判する声も聞かれるのである。

(中略)

 近平の姉の橋橋は、すでに還暦に達する年齢だが、北京に本社を置く不動産会社「北京中民信房地産開発有限公司」を経営する実業家である。自らは会長に就き、夫の家貴を社長に据えて手広く不動産事業を展開し、年商数十億元もの巨利を得ていると伝えられる。
 特に、北京中心部の北京西城区にある4万6000㎡もの土地開発を手がけ、延べ床面積18万5000㎡もの豪華な高層マンションを建設して売り出したことは有名だ。近くには政府機関が多く、複数の地下鉄が走り、バス路線も多いなど、交通も便利なビジネス街と高級住宅街を兼ねた地域だけに、売り出しと同時にほとんど完売したという大成功ビジネスだ。
 さらに、北京ばかりでなく、経済特区の広東省深圳でも不動産会社を経営し、「深圳市地下鉄公司」との合弁事業として、新設の地下鉄駅の近くに高級マンションを建設して大きな利益を得た。新たに作られた地下鉄駅の近くにマンションを建設すれば売れるのは当たり前であり、橋橋が経営するような一介の民間不動産会社が公益法人である深圳市地下鉄公司と合弁事業を組めるのも、さらに言えば北京で一等地開発を手がけられたのも、近平の存在抜きには考えられないことだ。
 また、深圳は父・仲勲が経済特区を創設するために奔走した歴史があり、仲勲は引退から病没するまでの12年間、深圳に住んでいた。これも、橋橋が利権がらみの事業を獲得できた大きな要因だったことは疑いないところだろう。
 中国では最高指導部の威光を借りて親族が商売に走り、莫大な利益をせしめるケースが後を絶たない。


 習近平一族のファミリー・ビジネスが紹介されています。



 「中国では最高指導部の威光を借りて親族が商売に走り、莫大な利益をせしめるケースが後を絶たない」とのことですが、「一部では、ファミリーの腐敗が近平の将来に影を落とす可能性さえ取り沙汰されている」というのですから、かなりヤバい商売なのかもしれないですね。

 一応、整理しておきます。

 なお、どちらも不動産業だというところが興味深いです。よほど旨味があるのでしょう。



 弟の遠平は、
  • 北京の不動産会社「白羽」のオーナー社主。「白羽」は「習」の意。この会社は北京、上海、大連をベースに土地開発を手がけ、急ピッチでマンション建設を進めているとされる。利権につながる情報が複数のパイプを通じて入ってくるだけに、商売は極めて順調である。
  • 浙江省に拠点を置く「皮卡王(ピカワン)国際集団」の賈雲・総裁と「兄弟」の契りを結んでいるという "黒い交際" が噂されている。
  • かなりのプレイボーイで有名。
  • 遠平の息子は習明正。
  • 仲勲の復活後、人民解放軍に入ったが、水が合わずにすぐ除隊している。
  • 北京の庶民の間では、習近平について「遠平は太子党人脈や特権を利用して商売を軌道に乗せてきた。兄の威光を最大限に利用して生きている寄生虫みたいな存在だ。近平は日頃から幹部に清廉さを求めているが、身内には甘い」といった声もある。


 姉の橋橋は、
  • 北京に本社を置く不動産会社「北京中民信房地産開発有限公司」を経営する実業家。自らは会長に就き、夫の家貴を社長に据えて手広く不動産事業を展開し、年商数十億元もの巨利を得ていると伝えられる。
  • 経済特区の広東省深圳でも不動産会社を経営しており、「深圳市地下鉄公司」との合弁事業として、新設の地下鉄駅の近くに高級マンションを建設して大きな利益を得た。
  • ビジネス上の成功は、(一族である)習近平の存在抜きには考えられない。

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