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ゆめと心理と占いのはなし
Por donde, amor, he de ir?
 Rosalia de Castro

facebookのプロフィール写真が映しだすもの

2013-12-09 00:26:03 | PSYCHOLOGY2

facebookをやってもう3,4年になるけど、これって人の性格が嫌がおうにも浮かび上がってしまう。自分が気になって書くこと、アップする写真、それに何はさておきプロフィール写真の選択が、投影法心理テストにも負けず劣らず、その人の心の奥を映し出す。と言っても、まったく知らない人の場合はなかなか分からないけど、中途半端に知ってたり知らなかったりする人の場合がとても面白いと感じる。もちろん正確に解釈できているなんて思っていないし、勝手な解釈を本人や誰かに言ったりするつもりもないけど、その人にある程度興味がある場合、その人の内面を知るにはいい手掛かりになるような気がしている。

制約がないところで何かで自分を表現しないとならないとき、人は自分が意識できないところまで引きずって何かを選択する。ロールシャッハやバウムテスト、主題解釈テスト(TAT)、文章完成法(SCT)、P-Fスタディなどの心理検査がその人の内面というか無意識をえぐり取ってくるように、例えばfacebookのプロフィール写真だってその人の一面をうかがい知る手掛かりになりうる。あくまでこちら側のバイアスがかかるのは避けられないから誤解を生むだけだという人もいるけど、まあ、ちょっとした遊び心なら許されるような気がする。

ぼくのfacebookでは、外国人は自分の顔を大っぴらにする人が75%くらいで、その中で楽しそうな顔をアップしているのがさらに70%くらい。それに対して、日本人の場合は約半数が顔だしで、アニメのキャラ、子供時代の自分、自分の子供、ペット、趣味のギア、スポーツ選手などの姿をアップしている人が約半数だった。若い女性の場合、姉妹とのプリクラが6%いたけど、男は兄弟と一緒というのは一人もいなかった。

顔だしは、ある程度顔に自信がある人が多いのだろうけど、それとともに、何かに積極的に取り組んでいる人でもあることが多い。顔だしも、仕事を意識した服装で登場してくる場合と、趣味の世界を感じさせるもの、家庭の何かを背景にしているものなどに分けられて、そこに本人が強迫的に求めているものがあるように感じる時がある。ペットも、ぼくにはどう見ても怖いんだけど、本人にはそれが可愛かったりしてるのだと思うと、その内面にある不安定なものが窺えるような気がした。また、コロコロと写真を変える人と初めに使ったものをずっと使い続けている人の間にも、やはりアイデンティティの達成度の違いを感じるときがある。

あと、アップするものが食べ物ばかりの人がいるけど、「食べ物が一番安全」ということで、食べ物で自分の内面に蓋をしていると感じさせる時がある。ただ、食べ物の種類である程度見えてくるものはあるし、摂食障害を感じさせる人もいる。自分の仕事の宣伝がとても多い人は、やはり、若い時からずっとその世界に入っている人が多いような気がする。仕事を何度か変えたり、仕事を趣味や生活のためにだけやっている人はほとんど仕事の話はしてこない。また、もっと細かく解釈したくなる人、「うん、なるほど」と納得して終わる人がいる。こうしたことにはぼく自身の興味や強迫観念が改めて見えたりして自己分析にもなっている。SNSはいろんな角度から研究できる対象であるような気がしてきた。


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