MELANCOLICO∠メランコリコ!

ゆめと心理と占いのはなし
Por donde, amor, he de ir?
 Rosalia de Castro

台風23号と沖縄、友だちの迷走

2013-10-05 15:47:08 | 日記

台風が真上に来ているなか、沖縄にいる友人はうちなんちゅう女性から夕食に招待され、これからタクシーで外出するとのこと。果たして、帰れるのか、帰れないのか、帰ってこないのか。

仕事で沖縄に行って、台風で予定がキャンセルされて暇になって、スーパーで買い出ししてこもっていたら、なじみの店から電話で「食べにおいでよ」って誘われたらしい。沖縄人は友だちになるととても親身になってくる。家族を大事にするというか、一度会ったらみな兄弟=「いちゃりばちょうでぇ」の気概で接してくる。まあ、どこの人もおんなじ傾向はあるんだけど、沖縄はその度合いが強くてラテンっぽい。気候がそうさせるのか、経済状況がそういう風土を作ってきたのか…。

ぼくのこの友人は、社会的に成功している男で、謙虚で地味で踏み外さない人なんだけど、日本にいるといつもどこか穴ぼこを抱えている感じがしていた。でも、いつも沖縄とか外国に行くと、体を覆ってたベールをぬぐい去る感じで変身しだし、得体のしれないエネルギーが発生して穴ぼこを一瞬にして埋め、パンパンに充実してくる感じになる。たぶん、日常生活のなかで強く抑え込んでいる感情があるので、その反動なんだろう。ユング的に言えば、「影」がときに表に出てきて精神的なバランスをキープしているんだと思う。そして、彼のよさは、その「影」の登場を全身で表現してしまうところ。

そんな彼のよさを沖縄の人は受け入れてくれるんだろう。もちろん、これも度合いの問題だけど、沖縄では彼のそんな面をすんなりと受け入れる度合いが高いのだ。突然の彼からの知らせに、ぞんぶんに「影」の自分を楽しんで満たされてきてほしいと、ぼくは思ったのだった。


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