くるりぴょん、くるりこぴょん

忘れっぽいわたしのための記録。何年か先に、振り返ることのできる思い出を貯めるために。

呼ばれて飛び出て、ジャジャジャジャーンみたいな?

2022-09-15 18:19:00 | 日記
先週火曜日のこと。=整形外科の先生に注射失敗されたあとの話。

ハービーにトレーニングをみてもらう日だったのだけれど、膝は痛いしびっこ引いてるし、ということで相談の上、曜日を変更。

家に帰ってシャワーを浴び、届いたばかりの食べちょくの「超訳ありリンゴ」の訳を知るべくバリバリ、むしゃむしゃと食べていたら。

超絶ピンポンされた。ドアもドンドンやられて何事?

「Yですけど、忙しいところすみません、オヤジが倒れちゃって助けてください!」

オヤジっていうのはYさんのお父さん、92歳のおじいちゃんだ。

今朝、熱があって近所のクリニックでPCR検査を受けて結果待ちだとか。ビビらなかったというと嘘になるけれど、助けを求められて応えなければ人でなしだ。

急いでYさん宅に駆けつけると、お父さんがトイレの床に座り込んでいた。腕をどこかにぶつけたのか血が出ていて、手足が熱くて熱があるようだった。

さんが前からお父さんの脇の下に腕を入れて抱き上げようしたけれど、それは無理だ。何年か前にうちのお母さんも同じような状況になったことがある。

板の間なのでバスタオル移動を提案。力が入らない人を抱っこで移動させるのって素人には大変なのだ。でもバスタオルにお尻さえ乗れば簡単に運べる。

Yさんがお父さんの後ろに回って脇を抱え、少し上がったお尻の下にバスタオルを突っ込んだ。お尻さえ乗れば、あとはズルズルタオルを引っ張るだけ。

広いリビングまでお父さん移動。

「次、どうしますか?ベッドに運びます?それとも、救急車呼びます?」

お父さんは意識ははっきりしていて、「くるりさん、夜の忙しい時間にすみません」と言う。

それから救急車を呼ぶ、呼ばないで父と息子が言い合い。
「くるりさん、呼んじゃってください!」の指示のもと119。

自分のお母さんのために初めて救急車を呼んだ時は慌ててしまってろくに住所も言えなかったけれど、今回は冷静。多分、Yさんのお父さんの意識がしっかりしていたからかも。

火事か救急か。救急車はどこへ向えばいいか?意識はあるかないか?熱はあるかないか?怪我はしていないか?今どんな状況か?ところで、あなたは何者か?
 
「呼ばれて来ました、隣人です」

・・・「ハクション大魔王みたいだな、呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンみたいな?」と不謹慎にも心のなかで呟いてしまったら、もう止まらない。

「アラビン、ドビン、ハゲチャビーン」
「ハクション大魔王でごじゃいますよ」
「おとたま、おとたま」

2〜3分で到着すると言われ、誘導するために通りに出て救急車を待った。待つお湯は沸かないし、待つ救急車は遅い。待ちながらも、頭の中でアクビちゃんがぴょんぴょん飛び跳ねている。

そこへマイケルが帰ってきた。そんな格好で何してんの?って。そう、わたしはびちゃびちゃの髪によれよれのTシャツ&エプロンのダサいおばさん。

「あたし、救急車誘導するから忙しいの」
「誰の?」
「Yさんの」
「ホントかよ、大変じゃん」

救急車から先発の若いお兄ちゃんが降りてきたので、エレベータもあるが奥の階段からすぐの部屋と伝えて一緒に向かった。

Yさん宅の玄関前でこちらを見ている人が。
「あの人は息子さんですか?」
「いやー、誰でしょう?」

近付いてみたらマイケルだった。わたしは目が悪いので服装が違うなとは思ったけれど、全く誰だかわからなかった。

血中酸素濃度が低いとかで酸素マスクをして、お父さんは簡易担架で救急車に無事搬送?搬入?されたので後はお任せしてわたしたちは家に戻った。

実はそこからがまた大変で。搬送先の病院が見つからず、マンション敷地内に1時間45分いたとか。コロナの疑いがあったからかな。付き添いのYさんもお父さんご本人も大変だというのに、その日はわたしの頭の中でアクビちゃんがずっとタンバリン叩きながら踊りまくっていたんだけどね。

♪アクビ娘と人は言う、しゅわーん、しゅびどぅわー、アクビ娘はステキな娘♪

後日、Yさんが来てくれて、お父さんのPCR検査結果は陰性だったこと、それから胆管炎で手術をしたことを教えてくれた。しばらく入院するらしい。とりあえず、よかった。

で、食べちょくの「超訳ありリンゴ」は、25個くらい入っていた。見てくれは良くないのかもしれないが、その他はどこが超訳ありなのかわからないくらい。大きくてパリパリの美味しいリンゴ。リピ決定。