くるりぴょん、くるりこぴょん

忘れっぽいわたしのための記録。何年か先に、振り返ることのできる思い出を貯めるために。

はて、水の神?顔はもともと浸けられた。

2020-09-14 08:07:04 | プール&スポーツクラブ
芝生のトレーニングのあと、水中ウォーキングに参加しようとプールへ向かうとトレーナーに「くるりさん!」と声を掛けられた。誰だー?と顔を向けると、あら、久しぶり。女性トレーナーのIさんだった。もしかしたら、今年初めて会ったかも。

去年の秋に、同級生トレーナーと結婚を控え髪を伸ばすの伸ばさないのと話したのが最後、10ヶ月ぶりだったかもしれない。

異動と移動の激しいスポーツクラブで、彼女はわたしがHくんにばた足から習い始めたことを知っている数少ないトレーナーで(当時はスポーツ専門学校の学生でアルバイトトレーナーだった)、なぜかヘタレトレーナーHくんを崇拝している。

Iさんはちょうどプールエリアからマシンエリアの監視へ交替する時間帯だったのだけれど、「ちょっと、ちょっと、わたしの安定した泳ぎを見ていってよ」とお願い。

前にクロールの息継ぎができるようになって25メートル泳げるようになったときにも見てもらったんだ。

初心者コースは人がいっぱいだったので、二人しか泳いでいないゆっくりコースに入った。見てるかどうか振り向いて確認すると、IさんとIさんと交替するバイトの女の子がこちらに向かって手を振ってくれた。

自分から見てくれと頼み、安定した泳ぎと自分でハードルを上げてしまったけれど、大丈夫。前よりは上手になっているはず。だって、Hくんは上手になっていると言ってくれた。わたしはお世辞を額面通りに受け取るおばさん、くるり。

Hくんに教わっている通り、頭のてっぺんで進んで、視線は真下、手はペンギンの餌取りの角度で深目に入れて、入れたら伸びて、入れたら伸びて、呼吸をするときは豚の丸焼きみたいに軸を中心に体を開くだけ。ほら、あっという間に向こう岸。

Iさんが小走りにやってきて、感想を言ってくれた。

「くるりさん、前に見せてもらったときよりも体が浮いていて呼吸もスムーズですね。すごくきれいです」

「でしょでしょ、Hさんに楽に進む方法教えてもらったんだ」
わたしはお世辞を割り引かずに聞くおばさん、くるり。

「さすが、水の神。Hトレーナーはすごいわ」

ん?水の神?違う違う、わたしの努力の賜物なんだけど。まあ、いいか。

「わたしが本当に上手になってると思ったらHさんに言ってあげて、うんと喜ぶから」

「早速、言いますよ!あー、知っている会員さんがこうやってどんどん上達していくのを見られるっていいなあ、Hもトレーナー冥利に尽きますね」

いやいや、Hくんがどうこうじゃなくて、わたしの努力を見てもらいたいんだけど。。。

30分の水中ウォーキングのコマに出て帰ろうとすると、Iさんと一緒にいた女の子が声を掛けてくれた。

「さっきの泳ぎ、感動しました!顔も浸けられないところからスタートしたって聞いたんですけど、すごいですね!泳ぎに余裕があってきれいなクロールでした!本当にすごいです!」

額面通りに受け取るには、ちょっと戸惑う賛辞。いやいや、感動するほどじゃないと思うし、そんなにきれいとも思わない。

そして、お嬢さん。多分Iさんのイントロダクションだろうけれど、わたしは最初から顔はお水に浸けることはできたのだよ。

あまりにも感動したと言ってくれたので、本当にそう思うならHくんにそう伝えてあげてとお願いしておいた。

最近、医学英語が覚えられないと凹んでいるHくんに、ちょっとだけ評価のプレゼント。すぐに調子に乗るのが玉にキズだけれど、たまにはね。おばさんからのご褒美です。

そう、自分自身の努力の結果だけれど、Hくんの指導の結果とも言える。人間、謙虚でいなければ。実るほど頭を垂れる稲穂かな。かな?

ねぶた祭りも中止だとか。今年はお祭りも花火も、なんでもかんでも中止だなぁ。