くるりぴょん、くるりこぴょん

忘れっぽいわたしのための記録。何年か先に、振り返ることのできる思い出を貯めるために。

ぱっかーんの続き

2019-04-17 22:22:06 | プール&スポーツクラブ
水中カメラで動画を撮ってもらい、煽り足が直っているにも係わらず、キックの距離を稼げない原因は爪先の向きだということだ。

そして、膝をくっつけていることによって、膝の可動域に制限がかかっているという。

確かに、わたしは踵の引き付けの時には膝を閉じて曲げていて、そのあと踵で水を押し出すとき、半円を描きながらお水を挟みたいのに、円ではなく二等辺三角形になっているような気がする。なので、お水を多く挟めていない。やりにくいとも思っていた。

が、が、がだ。わたしは不満だ。面白くない。ここ半年、わたしはカエル泳ぎではない、正しい平泳ぎのキックを習得するために練習してきた。Hくんにあーしろ、こーしろと言われて、それを頭に思い浮かべながら、毎週3~4日びよーんの練習してきたのに。

なのに。今さら。毎週、わたしのどこを見ていたんだ!という不満。踵の引き付けの時に膝を閉じている、爪先が下を向いている。そんな見ればわかるようなことを半年も気付かないなんて!やり直しじゃんか!

思い出してみれば、平泳ぎを習い始めた時に、爪先はあっちとこっちと言われたような気もする。練習していくうちに我流になっていたのかも。
 
でも、もっと早くに気付いてくれて、修正が入っていたら、とっくに進むようになっていたかもしれないと思うと、無性に腹が立ってきた。何のためのパーソナルで何のためのトレーナーなんだよー!全てはできない、自分が原因なんだけれども。お金払ってるんだからちゃんとみて!サーフィンなんてやってんじゃねーよ!

「もう嫌だ、やりたくない」

「え?」

「平泳ぎ。やだ」

「膝がぱっかーんだからですか?」

「ぱっかーんも嫌だし、今さら爪先外側だって。できてなかったなら、早く言ってくれたらいいのに。今まで練習してきたのが無駄な時間だったじゃん。」

「すんません」

「すんませんじゃないよ、別に謝ってほしいわけじゃないもん、早く直してほしかったってこと!」

「すんません」
 
「もう、本当に嫌になったもんね」

Hくんは困ったなという顔をしている。

そんなの知らない、わたしは怒ってる!ばかー!スポーツクラブのホームページ、スタッフの自己紹介欄で、「会員様の癖や欠点を瞬時に判断し云々」全然瞬時じゃないじゃんかよーーー!

ああ、またこれでわたしの正しい平泳ぎの完成は遠くなった。

「くるりさん、ぱっかーんの練習してきてくださいね。」

くそー!ムカつくわ!







ぱっかーん

2019-04-17 22:16:00 | プール&スポーツクラブ
わたしは怒っている。ぷんぷん!

月曜日。ダンスレッスン後のスポーツクラブで。

「くるりさん、こんにちは。僕の背中見てくださいよ。」

Hくんが、大きな声で背中をひねって見せてくる。

「なんか、赤いね。」

「金曜日、朝イチにサーフィンに行ったんですけど、水着だけでやったら焼けちゃいました。」

「それって普通なの?」

「普通じゃないです、入ってるはずのウェットスーツがトランクに入ってなかったんです。朝一だからレンタルもできなくて、もうぶるぶるでした」

「バカ?」

「うふふ、僕、バカですぅー(^_^;)じゃ、くるりさん、動画撮ります。蹴ってくださーい。」

唐突に言われ、壁に掴まって何回か平泳ぎの足をやって見せた。
動画をじーっと見て。

「くるりさん、いつも平泳ぎのキック練習してるじゃないですか」

「うん」

「キックして立ち止まっていつも後ろ見てどのくらい進んだか確認してますよね」

「うん」

「これを見ると。くるりさんは煽り足にはなっていません、踵で押し出せています、お水も挟めています。なのに、なぜあまり進まないか。僕、ずっと考えたんです。

で。わかりました!爪先の向きをもっも外側に向けてみてください。その方が水を沢山スムースに押し出せます。爪先があっちとこっちです。」

「足の裏の面積なんておんなじなんだから、縦でも横でもどっちでもいいんじゃないの?」

「面積関係ないです。」

「関係あるよ、Hさんの30センチの足とわたしの23センチの足じゃお水を蹴る量が違うじゃん」

「違わないです。僕が沢山進むのは足が外側に向いているからです。」

「そうかなぁ」

「そうです、面積じゃなくて向きです。その後のお水を集めて挟むの時に爪先が外向きの方が楽に蹴れておみずをもっと集められます。」

「ふーん・・・」

「それから。くるりさん、なんで膝閉じてるんですか?踵をお尻にくっつけるとき、膝も閉じてるし、踵もくっついてますね。」

「嫌だから。」

「ん?何が嫌なんですか?」

「ぱっかーんってなるのが嫌だから。あんなにがばーって膝開きたくない。」

「え?え?開いてくださいよ。」

「嫌だ。」

「嫌?なんでですか?そんなこと言う人いませんよ、くるりさん膝を開いてください。」

「あのね、わたし、平泳ぎで泳いでる人、潜ってよく見てるの。みんな、ぱっかーんって開いて、みっともないよ。あれやだ。」

「うーん。あんまり大きな声では言えませんが、ここのプールには平泳ぎを上手に泳ぐ人はいません。カエルさんばっかりなので、なるべく上手な人を探して見てください。」

「じゃあ、やって見せてよ。」

「いいですよ、くるりさん、後ろから着いてきてください。」

びよーん、びよーんとHくんはどんどん進む。ばた足のわたしが追いつかないくらい、びよーんと進んでいく。でも、ぱっかーんだ。

「僕どうでした?」

「ぱっかーんだよ。」

「( ̄▽ ̄;)僕は股関節が固いので・・・
多少開いてもいいんですよ。というか、多少開くものなんです。拳、2つか3つ分くらい」

「もっと開いてるよ。ぱっかーんだもん。でも、膝を曲げたあとに、爪先を外側に向けてから蹴ってた」

「そうそう、そこです。僕は股関節も足首も固いので意識的にやらないと外に向きませんが、くるりさんは柔らかいから考えずにできると思います。

膝は拳2~3個分くらいは開けてください。踵もくっつけなくて大丈夫。踵をつけるのはお水を挟んでびよーんと伸びる時は踵をくっつけて抵抗をなくします」

・・・言っていることは理解できるが、どうも納得がいかない。(続く)