SONY TC-K333ESL
知人よりチェックの依頼を受けました。私はこういう複雑なメカニズムの機械は苦手なんですが・・・SONYのESシリーズのカセットデッキで年代は1990年となっています。当時の価格は79,800円で3ヘッドダイレクトドライブ方式となっておりかなり豪華です。しかし今でもカセットテープは販売していてカセットの後に出たMDは市場から無くなってしまいました。年配者にはカセットテープは今でも人気があるようです。
正面 汚れはありますが目立つ傷はありません。サイドウッドがあると豪華に見えますね。チェックすると電源は入りますがしばらくすると表示が勝手に変わり勝手にボタンが光り何か操作しているようです。そのうち表示は消えてしまいます。これはロジック回路の故障かな?
ケースを外します。中は埃だらけです。バブル時代のカセットデッキなので中身は豪華です。
サブパネルを外します。
ハンダを修正します。
下のパネルは埃だらけです。
錆もあります。
黒のスプレーで塗っておきます。
サブパネルを取ったところ。
カセット部分を取り出し
ダイレクトドライブでデュアルキャプスタンのようです。ゴムベルトが劣化しているようです。
DCモーターを2個使用しています。
電源回路のコンデンサーが膨らんでいたので1個交換
スイッチのネジが1個だったのでもう1個追加
ボリュームは洗浄
ダイレクトドライブのコンデンサー2個交換(これもよく液漏れして壊れるようです)
分解清掃しましたが症状は改善しませんでした。どうやらM50964-226SPコントロールICとモータードライブ用IC-BA6219B,LB1641の故障と思われます。
AmazonでMAXELL UD (60分4巻1,200円)カセットテープを買ってチェックしようと思っていましたが無駄になってしまいました。