演劇書き込み寺

「貧乏な地方劇団のための演劇講座」とか「高橋くんの照明覚書」など、過去に書いたものと雑記を載せてます。

途中下車はできません

2022年05月24日 06時36分21秒 | 読書

山本巧次の鉄道ものだが、ばらばらの話が一つに集約されていく形式のミステリーだ。

この本を書いた意図は本人の説明がなさている。
出てくる駅は5つ。
収録作品:富良野線 美馬牛駅 / 釧網本線 北浜駅 / 宗谷本線 音威子府駅 / 根室本線 落石駅 / 函館本線 札幌駅 / 富良野線 美馬牛駅

読みやすいが、静岡に住んでいると北海道のイメージがなかなかできないところが難点だろうか。

作品の宣伝は、以下の通りだ。
北海道の各地を結ぶ鉄道のローカル駅。出会い、別れ、そして謎解きが、人々を数奇に絡み合わせる――。<美馬牛駅>オープンしたての紅茶専門カフェ。オーナーの美和は美人だが、どこかワケありの雰囲気である。民宿「ドゥマン」に集う人々が推理をめぐらすが、そこには誰も知らない黒歴史があった。<北浜駅>大学生の康生は行方不明になった祖母を探し、わずかな手がかりからこの地を訪れた。だが突然見知らぬ男にあらぬ疑いをかけられる。<音威子府駅>札幌の建築会社で横領事件が発生。社長命令を受けた尾崎は音威子府を訪ねる。犯人の酒井は四千万円を元手に蕎麦屋を開こうとしている?<落石駅>罠に嵌まり、振り込め詐欺グループに追われている荒川は、落石岬から投身自殺した、と見せかけ行方をくらますつもりだった。だが次々と邪魔が入って……。<札幌駅>ライラック36号に乗る尾崎と酒井、康生。スーパーおおぞら8号に乗る荒川。地下鉄南北線でやってきた美和。多くの乗客が旅立ち、帰郷し、あるいは通り過ぎてゆく札幌駅のコンコースで、さらなる奇跡が巻き起こる! 現役鉄道マンで北海道フリークの著者が紡ぎ出す、人生大逆転ミステリー。

結構、楽しめた。

コメント
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